おとなの奈良 絶景を旅する (奈良を愉しむ)
奈良の絶景を美麗な写真とテキストで。ただ「美しい」以上の価値があります!
奈良の美しい風景や人・物を紹介する「奈良を愉しむ」シリーズの最新作。
2015年秋に発売された『おとなの奈良 心を澄ます旅 (奈良を愉しむ)』(紹介記事)と同様に、写真家・堀内昭彦さんの美しいお写真と、奥さまの堀内みささんの素敵な文章が添えられています。
今回のテーマは、奈良の「絶景」。奈良の中心部から南部の山中まで、なかなか目にできない美しい絶景が紹介されていて、見どころたっぷりですね!
説明文:「〈自然と歴史があやなす奈良の絶景を探しに〉〈壮大な風景と歴史を味わうおとな旅へ〉奈良の風景は、ごく自然な景色の中に幾層にも積み重なる文化や歴史的背景を内包しているところが魅力の一つ。本書では、ただ風光明媚というだけでなく、奥深い奈良の歴史を瞬時に体感できるような場所を取り上げ、美しい写真と基本情報を伝えてゆきます。「堂塔伽藍を望む」、「花鳥風月を味わう」「歴史や神話の舞台を歩く」「秘境を目指す」などの章立で約40箇所の絶景を紹介。立寄り一口情報なども。」
●第一章 堂塔伽藍を望む - 東大寺大仏殿・斑鳩三塔・長谷寺の舞台・室生寺伽藍など
●第二章 花鳥風月を味わう - 月ヶ瀬梅林・浮見堂の桜・平群桃源郷・興福院など
●第三章 神話や歴史の舞台を歩く - 高天原・三輪山・二上山・明日香の棚田など
●第四章 秘境を目指す - 曽爾・ナメゴ谷・石ヤ塔・野迫川村の雲海など
この四つのテーマにわけて、32箇所(+アルファ)を紹介しています。
もちろん、奈良の有名な観光名所なども多数含まれますが、それも霧がかかっていたり、雪景色であったり、鮮やかな夕焼け空だったり。どれもちゃんと捻りがきいていて、私たちが見知った景色とはまたひとつ上の美しさを切り取っています。さすがですね。
また、第四章で紹介されている、尾根上に広葉樹林が続く「ナメゴ谷」は、これまでまったく知りませんでした。上北山村から天川村へ抜ける309号線で春先に見られるそうですが、針葉樹だらけの山に、尾根に沿って広葉樹が育っており、尾根を這い上がるように続いているとか。覚えておきたいと思います!
紹介されたスポットへのアクセス情報もしっかり掲載されていますので、奈良好きな方はもちろん、カメラが趣味の方も手元に置いておくといいかもしれませんね。ぜひ!