2011-12-28
奈良時代MAP―平城京編 (Time Trip Map―現代地図と歴史地図を重ねた新発想の地図)
平城京カラーマップに、半透明の現代の地図を重ねてみると…
カラーで書いた平城京の区画地図に、半透明のトレーシングペーパーの現代の地図を重ねて見られるという、ちょっと面白い作りの一冊です。現在の奈良と奈良時代がシンクロして、ちょっとワクワクする素晴らしい企画ですね。
地図上には、悲劇の宰相・長屋王、藤原麻呂、藤原仲麻呂などの有名人の名前が見つかり、彼らが平城宮に近い一等地に暮らしていたことがよく分かります。また、現在のJR奈良駅近くでは、古事記を編纂したことで知られる太安万侶らしき名前も見つかったりします。ちょっとしたブラタモリ気分ですね(笑)
しかし、「奈良時代にはここに今はなき●●寺があった」は、大抵の場合はもうすでに知られていることですし、「▲▲さんが住んでいた」は、肝心の▲▲さんの名前が知らない方が多すぎてイマイチ楽しみ方が難しい印象でした(奈良時代の中~下級役人の名前など知らなくて当然です)。それでも、平城宮近くには高級官僚が住む、朱雀大路は今はどうなっているのか、羅城門跡はどこにあるのか、当時は外京と呼ばれていた東大寺の辺りはどうだったのかなど、興味深いポイントはいくらでも見つかります。
お値段が「1,890円」とやや高価なこともあって、これまでなかなか購入する勇気が出ませんでしたが、図書館で借りてじっくりと目を通してみたら、かなり長い時間楽しめそうなことが分かりました。必ず買い直したいと思います!
<追記>より詳しくはコチラ
●過去と現在の地図を見比べる『奈良時代MAP―平城京編』 (by 奈良に住んでみました)