『平城遷都1300年祭』見どころガイド@奈良・平城宮跡
『平城遷都1300年祭』が開幕し、会場となった平城宮跡は大変な混雑が続いています。私たちは初日に歩いてきましたが、平城遷都1300年祭を楽しむための注意事項などをメモしておきます。
当日のイベント情報は事前にチェック
平城宮跡会場に到着したら、入口となるバスターミナル付近で会場マップを配布していますので、まずはそれを手に入れましょう。しかし、会場に入ってしまうと、どこでどんなイベントが開催されているかはほとんど分かりません(会場が広すぎて、アナウンスもほとんど聞こえません)。
必ず事前にイベントの開始時間などを調べておくか、もしくは「携帯サイト」をブックマークしておいて情報をチェックしてください。イベント情報が検索できたり、施設の利用状況や、駐車場状況がリアルタイムで更新されていますので、覚えておくと便利です。
なお、最寄の駅となる近鉄「大和西大寺駅」からシャトルバスが往復していますが、歩いても10分ほどの距離しかありません。週末などには道路も混雑しますので、シャトルバスで渋滞に巻き込まれるよりも歩いた方が早いでしょう。
平城宮跡会場のバスターミナルにあった会場案内図。スタッフの方が会場マップを配っていると思いますので、必ず手に入れておきましょう。また、とにかく長距離を歩くことになりますので、歩きやすい服装と靴は必須です。無理して全部を回ろうと思うと大変な思いをしますので、2回に分けて楽しむくらいが無難でしょう
会場案内図の横には、催事案内もあります。会場に入ると、驚くほど情報が少なくて、どんなイベントが開催されているのかほとんど把握できなくなりますので、前日にチェックしておく方が無難です。また、この看板を携帯で撮影しておくと後から便利かもしれませんね
長時間歩きます。熱中症対策は確実に!
平城宮跡会場はとにかく広大です!
東西約1.2km、南北約1.0kmに及び、甲子園球場の30倍以上の面積があります。全ての施設を見てまわろうと思ったら、マップ上で計算すると、ほぼ5kmの距離を歩く計算になりますし、私たちが万歩計をつけて歩いてみたところ、約1万5千歩、歩行距離の表示は約7.5kmでした。ちょっとしたハイキング並みの距離ですね。
また、平城宮跡の中心部分には、日陰も雨宿する場所も自動販売機もありません。これからの季節には、必ず熱中症や日焼け対策もお忘れ無く。日傘や帽子は必須ですし、十分に水分も持ち歩いた方がいいでしょう。天候が崩れそうな日には、雨傘も必須です。
ちなみに、平城宮跡会場内は自転車の通行は不可能ですので、自転車を押して進まなくてはいけません。ただし、平城宮跡の外周部分を自転車で走るとかなり効率的にまわれますので、レンタサイクルをご利用の方はお試しください。
朱雀門から見た第一次大極殿。直線距離で800mほどありますので、あれだけ巨大な建物も小さく見えます。東西の幅も1kmほどありますから、ちょっとしたハイキング並みの距離を歩くことになりますので覚悟が必要です
無料の乗り物が使えるのは該当者のみです
会場内では、「ハートフルトラム」「ハートフルカート」という2種類の乗り物(無料です)がありますが、利用条件は ●身体の不自由な方 ●75歳以上の方 ●妊娠中の方 ●3歳以下の幼児など(付き添いの方は1名のみ乗車できます)となっています。これに該当する方は、必ず利用した方がベターでしょう。これに該当しない一般の方は、とにかく長距離を歩きますので、必ず歩きやすい服装と靴でお越しください。
■関連ページ
平城遷都1300年祭/ハートフルトラム・カート 周遊ルートのご案内
平城宮跡会場内には、「ハートフルトラム」という移動手段も用意されています。ただし、乗車できるのは、身体の不自由な方、75歳以上の方、妊娠中の方、3歳以下の幼児など(付き添いの方は1名のみ乗車できます)。該当する方は出来るだけ利用しましょう
こちらはは「ハートフルカート」。利用条件はハートフルトラムとほぼ同様です。大極殿・交流広場の移動にはハートフルトラムを、大極殿・体験楽習広場・東院庭園にはハートフルカートと、エリアによって使い分ける必要があります
世界遺産の真ん中を電車が走っています!
平城遷都1300年祭で、初めて平城宮跡を訪れる方は驚かれるかもしれませんが、平城宮跡は世界遺産に登録されている史跡でありながら、その中を近鉄電車が走っていて、踏切があります!世界遺産の真ん中を電車が通るというのも珍しい光景でしょう(笑)
また、一部には「奈良に行けばどこにでも鹿がいる」と誤解なさっている方もいらっしゃるかもしれませんが、平城宮跡には鹿はいません!鹿たちがいる奈良公園周辺からはほんの数kmの距離ですが、鹿はここまではやって来ませんので、鹿と戯れたい方は奈良公園・東大寺・春日大社などへどうぞ!
初めて平城宮跡にいらっしゃった方は驚かれると思いますが、朱雀門と第一次大極殿の間には、近鉄電車が走っていて、こんな踏切があります。しかも、意外と頻繁に電車が通るため、混雑時にはここが大混雑になります。世界遺産の真ん中を通る電車なんて、なかなか珍しいかもしれませんね
急いで全部まわらず2回に分けましょう
私たちは意地になって一日で全ての施設をまわりましたが、体力的にかなりきつかったですね。できれば2回に分けてまわるつもりで、東側のエリアと西側のエリアのどちらかを優先的に見て、体力的に余裕があるようだったら残りも行ってみる、このくらいに考えておいた方が無難だと思います。
歩く距離は長いですし、パビリオンの内容も決して遊園地のような派手なものではありません。しかし、今から1300年も昔の日本の中心であり、そんな人たちの生活の痕跡が地面の下に埋まっている場所ですので、その雰囲気をのんびりと味わっていただけるでしょう。
また、Twitterなどでご質問いただいたことですが、平城宮跡会場では、アルコールも販売していますし、お弁当などの持ち込みも可能です(ゴミは持ち帰るようにしましょう)。
広大な原っぱが広がっているような場所ですので、お弁当とビール、そして遊具を持ち込んで、のんびりとピクニックを楽しむのも楽しいと思います。有料パビリオンとなる「平城京歴史館」「なりきり体験館」に入らなければ、入場料なども不要ですから、第一次大極殿・朱雀門・東院庭園などの無料施設だけを見て、あとは日向ぼっこを楽しむというような利用方法も可能です。
全てのパビリオンを見るためにあくせくと動きまわるよりも、レジャーシートを広げて何も無い景色を楽しむ方が、より「奈良っぽい」と思いますので、あまり気合を入れずに、ゆったりとお楽しみください!