2010-04-24

平城遷都1300年祭『平城京歴史館/遣唐使船復原展示』

平城遷都1300年祭『平城京歴史館/遣唐使船復原展示』

平城遷都1300年祭』の初日レポート。平城宮跡会場のバスターミナルから近い『平城京歴史館/遣唐使船復原展示』の模様です。それなりに行列はありましたが、遣唐使の世界観が十分に伝わってくる面白い体験ができました。


朝一番は避けた方が無難でしょう

大和郡山市からのパーク&バスライドで平城宮跡会場に到着した私たちは、すぐに『平城京歴史館/遣唐使船復原展示』を拝観するための行列に並びました。

バスターミナルから近いこともあって、なかなかの混雑具合。30分ほど待たされましたが、ようやく10時20分からの入場整理券を手に入れました。1時間ほど空き時間が発生してしまったため、着いた早々にお土産物などを物色して時間を潰しました。この空き時間を利用して、探訪ツアーセンターで情報を収集してみたり、遣唐使船の前で記念写真を撮ったりしてもいいですね。

ただし、後から気づいたことですが、この日の11時過ぎには、もう12時に入場できる整理券が配られていました。朝一番を避けてしまえば、少しは待ち時間は減らせるかもしれません。


平城遷都1300年祭-B平城京歴史館-01

平城宮跡会場に8時55分に到着。バスターミナルから一番近い『平城京歴史館』に並びましたが、大混雑でした!ちなみに、この行列は入場のためではなく、時間指定がしてある「入場整理券」を手に入れるためのもの。TVカメラが並び上空にはヘリが飛ぶ、物々しい雰囲気でした

平城遷都1300年祭-B平城京歴史館-02
行列の中から見た平城京歴史館。向こうに並んでいるのは、入場待ちの方たちです。バスターミナルから近いため、朝一番に並ぶのは避けた方が無難かもしれません

平城遷都1300年祭-B平城京歴史館-03
30分ほど並んで、10時20分からの入場整理券を手に入れました。9時半くらいでしたので、約1時間の空き時間が発生。公式記念品ショップなどをのんびり見てまわるのに、ちょうどいい時間になりました


入館しなくても遣唐使船前で記念撮影可

復元された遣唐使船を間近で見ると、白とオレンジ色が眩く、とても美しいものでした。全長約30mと、思ったよりも小さなものでしたが、こんな船で何十人もの船乗りたちとともに遣唐使たちが海を渡ったのかと思うと、ちょっとした感動があります。

平城京歴史館は入館料500円(高校・大学生250円、小・中学生200円)の有料施設ですが、遣唐使船の前で記念撮影するだけであれば、料金は不要です。入館するかどうか迷っている方も、とりあえず記念写真だけ撮影しておきましょう。


平城遷都1300年祭-B平城京歴史館-04

平城京歴史館と、併設されている「遣唐使船」の復原展示。遣唐使船のサイズは、全長約30m、マスト高約15mと、現代の船と比べると小さな気もしますが、下から見上げると迫力があります

平城遷都1300年祭-B平城京歴史館-05
「遣唐使船復原展示」をもう一枚。外から見ても、船室と呼べるスペースが少ないことが分かります。この船で中国大陸へ渡るのは、さぞ過酷な旅だったことでしょう

平城遷都1300年祭-B平城京歴史館-06
「遣唐使船復原展示」を別角度から。平城京歴史館は料金500円の有料パビリオンですが、遣唐使船を外から見るだけなら無料です。混雑を避けて記念撮影だけで済ますのも手かもしれません


平城京歴史館は500円の有料施設です

指定された時間に平城京歴史館へ行くと、そこからはスムーズに入館できました。入場者数を制限していることもあって、賑わっていますが、特に大混雑というほどではありませんでした。


平城遷都1300年祭-B平城京歴史館-07

指定された時間に平城京歴史館に行くと、ここでも少しだけ行列になります。入口で入館料500円(高校・大学生250円、小・中学生200円)を支払いますが、「せんとくんクーポン」が使用できますので、お持ちの方は忘れずに提示してください。なお、館内は基本的に撮影禁止です


「平城京VRシアター」は迫力あります!

平城京歴史館の内部は写真撮影禁止ですので、その内容をテキストで書き出しておきます。いずれも決して派手な内容ではありませんので、歴史に興味がない方はスルーしてもいいかもしれませんね。


●古代のアジアと日本の歴史

ビデオ上映。せんとくんと司馬達等(しばたっと)・粟田真人(あわたのまひと)をガイド役に、古代から平城京遷都にいたるまでの時代背景を解説してくれます。内容は決して派手ではありませんが、せんとくんが子供らしい声でしゃべってるのが目新しいですね!


●平城京のくらしと文化

ビデオ上映。太安万侶(おおのやすまろ)・山上憶良(やまのうえのおくら)・行基をガイド役として、それぞれの立場から交易で賑わう平城京の暮らしと文化を伝えています。


遣唐使シアター

「波濤を越えて ~遣唐使の航海~」という、遣唐使の歴史や渡航の様子のアニメーションです(1回約8分)。752年、吉備真備は長安に入り、皇帝と謁見、鑑真和上との出会い、阿倍仲麻呂との再会といったドラマが描かれています。

3面のワイドスクリーンでなかなか迫力がありますが、ぜひスクリーンに向かって右手に立っている、ガイド役の女性に注目してみてください!ロボットなんですが、瞬きをしたり体が小刻みに揺れたりと、本物の女性と見間違えるほどのリアルさで、人間と見間違える方が続出でした!


平城京VRシアター

コンセプトは「外国使節団が見た平城京」(1回約12分)。最新のVR技術を駆使した迫力のある映像です。大画面に映し出される平城京の復元図は、本当に美しかったですね。平城京がいかに広大な都だったのかがよく分かります。

エンディング近くには、各寺院の復元されたVR映像も登場しますが、東大寺や元興寺などには巨大な塔がそびえ立っていました。引いた映像で全体が見渡せるようになると、平城京のいたるところに塔が建っているのが見え、これがなかなか感動的なんです!お寺巡りがお好きな方は、ぜひ見ておいてください。

なお、平城京VRシアターを観た後は、強制的に退出しなくてはいけません(2回連続で観る・・・というのも不可能です)。他の展示などを見逃さないように、必ず一番最後に観るようにしましょう。


遣唐使船上で歴史ロマンを感じてください

平城京VRシアターの手前には、復元された遣唐使船の甲板への出口があります。ここでは写真撮影もできます。

遣唐使船というと、鑑真和上が遣唐使船に隠れて乗り込んで来日したエピソードが有名ですが、630年から200年以上にわたって計20回も企画されています。当時の先進国だった唐の文化を学ぶため、留学生たちが命がけで海を渡って行きました(参考サイト:遣唐使 - Wikipedia)。

甲板に出てみると、この船がいかに小さく頼りないものであるかが良く分かります。色々と想像を膨らませてみてください!


平城遷都1300年祭-B平城京歴史館-08

平城京歴史館の内部は撮影禁止ですが、遣唐使船の甲板上は記念撮影が可能です。係の方にシャッターを押してもらいましょう

平城遷都1300年祭-B平城京歴史館-09
遣唐使船の甲板はかなり狭いので、全体像が捉えづらいのが難点。3ヶ所の屋形(船室)があり、手前に写っているのが「遣唐大使の部屋」。帆船では、船尾に近い方が揺れが少ないため、位の高い方の部屋にしていたのだとか。スペースは4畳半にも満たないような狭さです

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船の真ん中にある「賄い部屋」。遣唐使船を描いた「吉備大臣入唐絵詞」などを元に復元されており、この屋形には竈があったのではないかと推測されているそうです。遣唐使船の航海中には、1日あたり干飯1升と水1升が支給されたのだとか

平城遷都1300年祭-B平城京歴史館-11
遣唐使船の帆は「網代帆(あじろほ)」と呼ばれるもの。竹や葦を薄く削ったものを平に編んで繋ぎあわせています。布製と比べても性能は劣りませんが、風が網目から抜けてしまうのと、重いのが欠点なのだそうです

平城遷都1300年祭-B平城京歴史館-12
網代帆とマスト。全長約15mです。航海中にこれが折れてしまったら・・・と考えると恐ろしいですよね。遣唐使たちの航海に色んな想像が膨らみます!


無料で「遣唐使コスプレ」もできます!

なお、遣唐使船の船上に出る際に、遣唐使風の衣装を無料貸し出しがありました!遣唐使がモチーフですから、衣装は1種類のみ。女性の方も同じものを着られますし、お子さん用の小さなサイズもありました。

スタッフの方が着付けを手伝ってくださいましたし、何と言っても無料ですから、ぜひ遣唐使気分を楽しんでください!ちょっとしたコスプレ気分が味わえます!


平城遷都1300年祭-B平城京歴史館-13

平城京歴史館の館内から遣唐使船に出るところで、こんな遣唐使風の衣装の無料貸し出しがありました!かなり大きめに作ってあるのか、ブカブカですね。いいポーズが思い浮かばなくて、係の方に伺ったところ、これが定番なんだとか(笑)


■関連情報

平城遷都1300年祭ホームページ
平城遷都1300年祭/交通案内
平城遷都1300年祭/施設の利用状況

平城遷都1300年祭/平城京歴史館/遣唐使船復原展示
平城遷都1300年祭/平城京VRシアター
平城遷都1300年祭/遣唐使シアター






 【平城遷都1300年祭『平城京歴史館/遣唐使船復原展示』】へのコメント
ヨナデン・ロクタ  12-10-13 18:22

naka 様

はじめまして。ヨナデン・ロクタと申します。
今回、拙ブログの記事で、中世以前の網代(あじろ)編の応用例について、こちらの記事を参考にさせていただき、
あわせて、『奈良に住んでみました』・『鹿野堂』と、数類の記事を
紹介させていただきました。(本文・脚注)
⇒『コンパクトな居住装置 3 』http://jonaden.jp/dull/20121006004015.htlm
ご紹介文は不手際がないよう気をつけましたが、
万一お気づきの点がありましたら、
すぐに修正いたしますので、遠慮なくご連絡くださいませ。

naka 様とサイト『奈良に住んでみました』の
ご発展をお祈りしております。

naka  12-10-13 20:00

> ヨナデン・ロクタ さん

いえいえ、不手際どころか、私たちの小さな記事からあんなに丁寧なご説明までつけてご紹介いただいていて恐縮です。ありがとうございました。

ブログも拝見しましたが、マニアックで素晴らしいですね!私も最近ではDIYはお休みしてますが、色んな記事にそそられてしまいましたので、また改めてじっくりと拝読させていただきます。これからも頑張ってくださいませ!





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