2017-07-14

旅人と地元人の洞川の本

旅人と地元民。それぞれの視点から語る洞川。行者さんへのインタビューも掲載!

奈良県の南部に位置する「天川村」。その中でも、修験道の聖地となる大峰山への入口となる「洞川(どろがわ)」エリアについて、その土地を愛する旅人目線から、そしてその土地で生まれ育った地元民の目線から、たっぷりと語られた一冊です。

●奈良の情報がつまった手帖「奈良旅手帖」の発行者であり、カフェ「ことのまあかり」(Facebook)のオーナーでもある生駒あさみさん。

●洞川で生まれ育ち、現在は洞川で「ゲストハウス一休」と「book cafe ひとやすみ」を営んでいる、橋田頼子さん。

このお二人が、それぞれの視点から洞川の良さを語っています。

どこにでもあるような浅いガイドブックでもなく、マニア向けの独りよがりの内容でもなく、洞川の楽しみ方や歴史、その独特な魅力が伝わってきます。


旅人目線で見た洞川の良さとは


本の前半は、「洞川へはどうやっていくの?」「役行者とは?」「洞川とは?」「洞川のことば」「洞川はるなつあきふゆ」など、洞川についての説明があります


「洞川はるなつあきふゆ」のページより。冬の寒さは厳しいですが、夏は涼しく、美しい川に手足を浸したりできます。入山する行者さんの姿が見られたり、法螺貝の音色が聞こえたりと、信仰の町であることが実感されるとか


生駒さんの「旅する洞川」のパートでは、「わたしの洞川での過ごし方」が面白いですね。「空気を味わう」「お気に入りの場所で、ひたすら心と体をほぐす」「夜の散策」など、何度も通っている方ならではの、のんびりとリラックスした時間が流れていくのが目に見えるようでした。さらに、年中行事や立ち寄りたいスポットなども紹介されています


洞川は、修験道の行者さんたちの存在を抜きには語れない土地です。大峰山に登拝する行者さんたちの姿も多いのですが、やはり一般人には馴染みが薄いでしょう。本書では、2名の現役の行者さん(そのうち1名はならまちの「ゲストハウス琥珀」のオーナーさん)へのインタビューも掲載されています。必見!


地元民だけが知っている洞川の良さ


後半は、橋田頼子さんの地元民目線のパートです。地元民からみた「洞川のいいところ」では、昔の記憶も交えながら土地の良さを紹介しています。その土地に生まれ育った方だけが持つ体験談などは、伺ってみると本当に面白いですよね!


「洞川人の食卓」ページでは、このエリアで食されている素朴な郷土料理の紹介も。朴の葉寿司・べたべたおつけ・いもにじり・おみなど。地元ならではの食が登場します


橋田さんが大切に想う洞川の人々22人を、暖かな言葉とイラストで紹介するページ。長い間、地元で顔を突き合わせている人たちだからこその、素敵な雰囲気が伝わってきます。お店や旅館を経営なさっている方も多いので、旅の際に訪ねてみたくなります

※巻末には、洞川の中心ともいえる「龍泉寺」の院主さんと、橋田頼子さんの娘さん、宮崎淳子さんの対談も掲載されています。まだ比較的若い世代のお二人が、生まれ育った洞川のことでどう暮らし、どう感じてきたのかが垣間見れて、とても興味深い内容でした。

■旅人と地元人の洞川の本

価格: 1,200円(税込)
サイズ: A5サイズ
ページ数: 82ページ(フルカラー)

●取り扱い店舗

・奈良きたまち「旅とくらしの玉手箱 フルコト」さん
・奈良市小西町「奈良の雑貨とカフェBAR ことのまあかり」さん
・奈良県内の「啓林堂書店」さん各店
・大和郡山市柳「本と雑貨 とほん」さん
・奈良市北御門町「小さなホテル 奈良倶楽部」さん
・東京日本橋「奈良まほろば館」さん
・天川村洞川の「ゲストハウス一休」さん など

※一般書店では販売されていません。ネットでのお買い求めは「フルコト通販」からどうぞ。


■参考にさせていただきました

旅人と地元人の「洞川の本」発行しました - 奈良旅×生活
奈良倶楽部通信 part:II: 旅人と地元人の「洞川の本」発売*


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