ブラタモリ 3 函館 川越 奈良 仙台
人気番組を書籍化。ファンなら楽しめる裏話も多く盛りだくさん!
NHKの人気番組「ブラタモリ」の内容をまとめて書籍化したシリーズ3冊目。タモリさんたちが、2週にわたって奈良を訪れた回が収録されています。
もともと番組のファンで、熱心にずっと拝見していますから、内容的には見覚えのあるものも多いのですが、書籍オリジナルの裏話などが加えられていて、ファンにはたまりませんね。番組を未見のかたも楽しめるでしょう。
第3巻では2015年度放送の第7回から第13回の函館、川越、奈良、仙台での内容を収録。街の成り立ちを、土地や建物に残された痕跡から、歴史・文化・地質学などさまざまなアプローチで掘り下げ、これまでとは一味もふた味も違うディープな街歩きを楽しめます。
本編では語り切れなかったエピソードや、ロケの撮影風景の特別写真、街歩きに便利な地図などを多数収録。散歩に、旅のお供に欠かせない一冊です。
「内容紹介」より
函館・川越・仙台の部分も面白かったのですが(ちゃんと読みました)、やはり地元・奈良の回は興味深く復習できました
●第3章 奈良
「奈良発展の秘密は“段差”にあり!? 平城京跡/奈良を造った段差/ならまち/春日大社」「観光地・奈良はどう守られた? 時代ごとの最新修復技術が使われた東大寺/いろいろな時代の材料が混在する長福寺」
基本的にはテキストと画像で番組内容を追体験していく形になります。もともと番組内でも、タモリさんたちが街を歩くシーンに加えて、分かりやすいCGや図像が登場しており、それらが本でじっくりと見直せるのは大きなメリットです。
また、案内人として登場した方々の中から、番組内では伝えきれなかった追加情報が2ページにわたって掲載されているのもいいですね(奈良編では、京都高低差崖会の梅林さん、長福寺の修復に関わっていた山下さん)。それぞれの熱が伝わってきます。
そして、桑子アナの撮影裏話があったり、各都市の観光情報があったり。巻末の「裏スタッフのつぶやき」コーナーでは、タモリさんのシルエットを使ったタイトルデザインのボツ案が掲載されていたりと、盛りだくさんです!
もともと分かりやすく優れた番組ですから、「別に本で読まなくてもいいかな?」と思っていましたが、予想以上に楽しめました。
とはいえ、やはり実際の微妙な高低差、独特の現場の空気などは伝わりづらいですね。あくまでも副教本みたいな位置づけで気軽に楽しめる一冊だと思います。