2015-08-10
近鉄奈良線 街と駅の1世紀
近鉄奈良線の歴史を懐かしい沿線写真で振り返った一冊。私の知らない過去が見られました
懐かしい沿線の写真で歴史を振り返るシリーズの「近鉄奈良線」の回。古い駅舎・何も無い駅前・クラシックな車輌などの貴重な写真とともに、近鉄の創業エピソードなども紹介されていて、奈良の鉄道好きな方にはたまらない内容でしょう。
私自身はこの鉄道には詳しくありませんが、当時に思いを馳せるだけでも楽しいですね。
説明文:「阪奈間の大動脈である近鉄奈良線(難波線・大阪線の一部含む)の想い出写真集。各駅ごとに古地図・古写真で巡るタイムトリップ。往時の記憶がよみがえります。生駒線・生駒ケーブル・けいはんな線も収録。充実したコラムも必見。初出写真満載!! 」
本書で紹介されるのは、近鉄奈良線(と大阪線・難波線の一部)・生駒線・けいはんな線の各駅です。古い白黒写真も豊富に掲載されていて、今では賑やかな学園前駅など、高い建物がまったく見当たらない時代の画像などもあります。
近鉄が開業する時のエピソードも面白くて、生駒トンネルを掘るという難工事のため、資金不足で倒産寸前になったり(宝山寺のお賽銭を借り受けたこともあったなど)、認可の遅れで近鉄奈良駅の駅舎が開通時に完成していなかったり。奈良駅と新大宮駅の間くらいにあった、幻の油阪駅などの写真入りで紹介されていたりします。
鉄道から奈良の歩みを見るには最適の一冊ですので、興味のある方はどうぞ!