神様と出会う神社の旅 奈良編
吉田さららさんが奈良の神社を紹介した一冊。初心者からベテランまで役に立つ良書です!
寺タビストを名乗る吉田さららさんが、奈良の神社を紹介していく一冊。発売は2011年6月。平城遷都1300年祭の翌年のもので、やや時間が経っていますが内容的には古びていません。お祭り気分で浮かれたものではなく、しっかりと読ませるガイドブックになっています。
説明文:「カミタビスト吉田さらさのゆったりゆるやか神さまと出会う奈良の旅。奈良の主な神社を、パワースポットを中心にわかりやすく解説しています。また、本書ではそのパワーの源となる神様についても詳細に語られているので、より深い知識を身につけることができます。」
仏像などが目に見える形で存在しているお寺と比べて、神社は分かりづらい印象があります。冒頭の「奈良の神社めぐりを楽しむ六つのオキテ」では、そういった点から分かりやすく解説されています。
本編では、春日大社・奈良市内の神社・山辺の道・橿原飛鳥、談山神社・葛城古道という、大きな6つの章に分けて奈良の神社を紹介しています。春日大社や大神神社などは、摂社や末社、行事まで比較的詳しく紹介されていますし、それ以外のところも主だったところは網羅されているように思えます。
まずは有名な神社をめぐるのがお勧めなのはもちろんですが、その周辺のちょっと足を伸ばしてお詣しておきたい神社や、特定日のみの催される例祭なども紹介されています(扇舞・ちゃんちゃん祭・紅弊踊・嘉吉祭など)。奈良の神社に興味を持ち始めた方が、その次に注目すべき点がちゃんとまとめられていていいですね。
硬いばかりではなく、お守りや占いのような、親しみやすい情報とのバランスもよく、とても読みやすい内容でした。
奈良県内の広いエリアの神社を取り上げていますし、奈良の神社をめぐる際に役立つ相棒になってくれるでしょう。ぜひ探してみてください!