2014-01-22
100年前の日本―絵葉書に綴られた風景 明治・大正・昭和
20世紀初頭の日本を写した絵葉書を集めた一冊。貴重な手彩色の作品を多数収録されています
日本の美術絵葉書コレクターの著者が、今から100年ほど前の日本をテーマにした作品を集めて掲載した一冊。都市の風景・美人と子供・戦争と災害・日々の暮らし・祝祭・店舗やレストラン・47都道府県などの項目に分けて、懐かしい絵葉書をずらりと掲載しています。
1900年~1930年ごろのものが多く、白黒写真に絵の具で色をつけた「手彩色」の作品も多数収められていて、見ているだけで楽しいですね。
説明文:「風土を重んじた暮らし、西洋文化進取の気概。百年前の「ニッポン」は、嫉妬するほどモダンだった。子供の頃に通った道、旅の車窓から眺めた山、おいしい果物の味、それが絵葉書の中にある。何人もの記憶の集積のようなものが印刷された絵葉書を、明治都市の風景、美人と子供、戦争と災害、鉄道とホテルなどの項目に分け掲載。」
この手の絵葉書は、懐かしい風俗が観られるのが楽しいです。個人的にはそれほど詳しいわけではありませんので、特にそれ以上の感想も出ませんが、当時は絵葉書自体も高かったでしょうし、郵便を送るための料金もそれなりにしたはずです。そんな高級品ですから後の時代まで遺ったという面もあるんでしょう。
郵便制度が廃れていっている現在、絵葉書の印刷枚数も減っているでしょうし、その文化自体が無くなってしまう可能性もあるかもしれません。懐かしい日本の風景を見ながら、そんないろんなことを考えさせられました。