ならものこころの旅 :暮らしの中の奈良ブランド
奈良で作られる74のものたち。すべてが愛おしい「奈良ブランド」です!
工業デザイナー・北井勲さんが、奈良新聞に連載中のコラム「暮らしの中の奈良ブランド」をまとめたもの。初回から最新の74回までを再構成して、フルカラーの美しい写真とともに、奈良の工芸品や工業品を伝えています。
奈良の工芸品や特産品というと、吉野杉を用いた木工細工、広陵町の靴下(国内シェアの4割!)奈良墨、大和郡山の金魚、吉野くずなどが思い浮かびます。しかし、奈良に根付いた産業は、決してそれだけではありません。本書では住まいや食などのカテゴリーごとに、奈良で生まれている素敵なものたちを紹介しています。
●「装」-斑鳩のオーガニックバッグ、広陵のショートパイルソックス、川西の貝ボタンなど
●「伝」-御所のもこもこアート、三条町の奈良墨、大塔惣谷の杓坪子など
●「佇」-天川のエッセンシャルオイル、桜井のべっ甲、角振町の奈良団扇など
●「景」-天理の飛鳥瓦、生駒のスピーカーなど
●「養」-吉野山の吉野本葛きり、矢田原町の大和肉鶏、生駒のレインボーラムネなど
●「暮」-大和高田の湯たんぽ、高山の編み針、香芝二上山のサンドペーパーなど
誰もが知っているような有名どころから、まったく初めて目にするような工業製品まで、奈良の土地でいろんなものが創りだされていることが分かります。普段はあまり意識することはありませんが、これらすべてが「奈良ブランド」なんですね。美しい写真と、それに添えられた短く的確な文章で紹介されており、どれもとても愛おしく感じられました。
大淀町の出版社「冬至舎」さんから、2012年12月に出版されており、お値段は「1,575円」。一般書店には流通していません。ネットでは、冬至舎さんのホームページから購入できますし、実物が観てみたいという方は、奈良きたまちの「旅とくらしの玉手箱 フルコト」さんで扱っています。
本当に素晴らしい内容ですので、ぜひご覧ください!
■参考にさせていただきました
奈良県の物作り74品 一堂に紹介/デザイナー北井勲さん「なら もの こころの旅」出版
奈良新聞WEB | 社会 | 奈良で出版記念写真展 - 県内のブランド紹介/工業デザイナー・北井さん