2012-11-28

すぐわかる正倉院の美術―見方と歴史

ボリュームも難易度も適度。まさに正倉院宝物について「すぐわかる」一冊です

フルカラー、130ページ弱。コンパクトに正倉院宝物の魅力を伝える、入門書に最適の一冊です。2002年発売のやや古い本ですが、内容は古びたりしていません。ボリューム的にも適度で、図版も比較的大きめ、解説もしっかりとしていますし、とても分かりやすいでしょう。

紹介文:「1250年前の名宝の魅力と見方、歴史がこの1冊でよくわかる。正倉院と宝物についての知っておきたい基本的知識を網羅。宝物の見方・技法・使われ方をエピソードも交え簡潔に紹介する。」

冒頭で正倉院の歴史に簡単に触れ、第一章「名品の魅力を知る」では、鏡・屏風・楽器・遊戯具・ガラスなど、約80ページにわたって正倉院宝物の魅力が解説されていきます。 解説はそれなりに専門的なので、全く予備知識がない方には難しいかもしれませんが、見やすい図表を入れたりと、読みやすくする工夫が感じられますね。誌面の都合もあってか、同種のものを同じページで紹介しているものも多いのですが、それがかえって分かりやすさとなっています。

第二章は「正倉院の歴史を知る」、第三章は「宝物の見方を知る」。どうやって正倉院宝物が残されたのか、その特殊性は何かなど、必要な情報が掲載されているのもいいですね。

正倉院宝物の書籍は多数出版されていますが、難易度とボリュームを考えると、この本は入門書として最適の一冊でしょう。ただし、お値段は2千円弱もしますから、もうちょっと頑張れば『正倉院の世界 (別冊太陽 日本のこころ)』が手に入ります(@2,625円)。どちらも良書だと思いますので、お財布と相談してお選びくださいw


『<$MTEntryTitle$>』より

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