
2012-04-17
奈良大和の里山: 吉崎喜寿写真集
大和うるわし。奈良の里山風景を丁寧に切り取った写真集
奈良の「里山」の風景を丁寧に切り取った写真集。広陵町にお住まいの方が撮影した作品集で、飛鳥の棚田、山添村の茶畑、三輪の夕景、桜井市笠のそば畑など、奈良北部~中部までの、日本の原風景といった美しくも懐かしい写真が続きます。早朝の撮影が多いのか、朝もやがかかっていたりする場面も多く、見慣れているはずの奈良の風景も、より神々しく、より印象的に映ります。
奈良という土地は、古都らしい写真映えする画題も多いですが、自然と人間が溶け込んだような、素朴な風景も本当に美しいんですよね。飛鳥に広がる棚田は、神聖な土地の一部を切り拓いた人間の所作でありながら、千年もの昔からずっとそうして続けてきたかのような無限を感じさせます。この写真集で観られる奈良の里山の風景も、次第に狭められ、荒れてきているのでしょう。そう考えるほど、この何気ない風景を目に焼き付けたくなりますね。素晴らしい作品集でした。






































