2011-12-01
銭湯へ行こう―10年1089軒行脚の記録〈旅情編〉
庶民文化研究家の町田忍さんの「銭湯へ行こう」の続編
庶民文化研究家の町田忍さんの作品。図書館の片隅で見つけてきた一冊で、「銭湯へ行こう」の続編とのことですが、出版が1993年と古いため、もうなかなか見つからないかもしれません。
10年間で1,089軒の銭湯を巡った著者が選ぶ、記憶に残る銭湯の紹介もいいのですが、この内容は他にもっと充実した著作があるのでそちらを読む方がいいでしょう。興味深かったのは、タイル絵とペンキ絵という、銭湯に付きものの2つのアート作品について紙面を割き、職人さんへの取材なども行なっていることです。なかなか他では読めない内容ですね。また、煙突掃除の方、ケロリンの桶、中将湯の看板などに触れられているのもいいですね。楽しく読めました。