2011-09-02
奈良・大和路 まほろば巡礼
奈良周辺の17名のそうそうたる方々が参加した豪華な一冊
2008年発売、奈良にかかわる17名のそうそうたる方々が参加した豪華な内容の一冊です。監修が千田稔さんで、西山厚さん、上野誠さん、山崎しげ子さん、金春欣三さんなどが、それぞれのテーマに沿った文章を寄稿しています。私はこの本の存在を全く知らず、図書館で偶然見つけたのですが、おそらく平城遷都1300年祭のプレ企画として行われたのでしょう。
それぞれの方が、それぞれの得意分野について8ページ前後ずつ書いていらっしゃいます。テーマは、仏像・塔・平城京・山の辺の道・古墳・飛鳥・悲劇の皇子たち・室生・吉野・大峯・大和の能など。奈良の歴史と文化が伝わるセレクションですね。写真も多く、とても読みやすい内容で、奈良の魅力を俯瞰するには最適ですね。ただし、その分だけ内容が深まっていない感がしてしまうのも確かです。これだけの豪華執筆陣ですから、それぞれの著作も手に入りますので、興味を持った方のものを探してみるといいかもしれません。
とはいえ、色んな気づきもあって、読後には付箋紙でいっぱいになりました。寺社仏閣だけではない奈良の幅広い魅力を知るには最適な一冊ですので、図書館などで探してみてください。