2011-08-22
関西のレトロ銭湯
関西には関西独自の銭湯文化が。近くの銭湯へ行きたくなります
関西地区の渋い銭湯を40件以上も紹介した一冊。著者は下町文化研究で有名な町田忍さんと、関西の銭湯研究で知られる松本康治さん。ほぼカラーページで、各銭湯が見開き2ページほど、画像多めで紹介されているため、見ているだけで楽しいですね。また、関西には国の登録有形文化財に指定されている銭湯まであるのが驚きです(大阪・源氏ヶ橋温泉、京都・船岡温泉)。
関東と関西の銭湯文化の違いにも触れられるだけではなく、大阪風と京都風の違い(脱衣かごの使い方など)も解説されていて、特に興味深く読めました。関西には、銭湯らしく大きな富士山が描かれているような建物は少ないようですが、タイル絵や御影石の浴槽など、独自のスタイルが発達しているのだそうです。比較して見ると面白いですね。
なお、私の地元・奈良県からは4件の銭湯が紹介されていました。勇湯@奈良市、高砂湯@大和高田市、畝傍温泉@橿原市、日の出湯@下市町。この辺りにも出かけてみたいですし、奈良駅周辺にはもっとたくさんの銭湯があるので、それを巡ってみるのもいいですね。今すぐに銭湯に出かけたくなる、そんないい本でした!