奈良を愉しむ

レトロな木造校舎&世界のカエデ!『奈良カエデの郷 ひらら』@宇陀市

※記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

廃校となっていた旧宇太小学校の敷地に、約1,200種・3,000本もの世界の楓(かえで)を集めた『奈良カエデの郷 ひらら』。多種多様なカエデを愛でられるだけではなく、レトロな木造校舎を歩いて、懐かしい「昭和の小学校」の雰囲気が味わえます!

昭和の雰囲気そのままの木造校舎!

世界の楓(かえで)1,200種・3,000本を集めた植物園『奈良カエデの郷 ひらら』。廃校となっていた旧宇太小学校の敷地とレトロな建物を活用した施設です。

その一角では、古い木造校舎をリノベした店内で、学校で使用されていた机や椅子などでくつろげるカフェ『cafeカエデ』さんInstagram食べログ)なども営業中です(日曜日限定「給食ランチ」も!)。

日曜日限定「給食ランチ」が楽しい!レトロな『cafeカエデ』@宇陀市廃校となった小学校を利用した施設「奈良カエデの郷 ひらら」内で営業中の『cafeカエデ』さん。古い木造校舎をリノベした店内で、懐かしい学校机や椅子で食事をいただけます。日曜日にはあげパンが主役の「給食ランチ」も提供されており、美味しく楽しい体験ができます!

これらの施設は、廃校となっていた旧宇太小学校の敷地(16,000平方メートル!)と建物を利用したもので、レトロな木造校舎もほぼそのまま使用され、懐かしい「昭和の小学校」の雰囲気が味わえるようになっています。

▲年季の入った黒板に描かれた、『奈良カエデの郷 ひらら』の園内マップ。NHK朝の連続テレビ小説「あすか」のロケ地としても使用されています。
▲駐車場から一段低くなった校舎への入口部分。佇まいからして懐かしいです!
▲こちらは旧グラウンド側の入口です。
1935年の建築物で、2006年3月末に廃校になるまで約70年間も小学校として使用されてきました。奥に見えるコンクリートの体育館は、おそらく後から増築されたのでしょう。
この旧校舎、廊下部分は自由に見学できます(写真は1階部分)。この長い廊下は、きっとかつては生徒さんたちが頑張って雑巾がけをしていたことでしょう。
▲1階の廊下を、一番端の保健室前から。木造校舎はどこか薄暗く、独特の雰囲気がありますね。
▲廊下には、小学校の音楽の授業でおなじみの楽器たち、リコーダーや木琴、カスタネットなどが置いてあり、自由に触ることができます。懐かしい!
▲また、廊下にはかつての生徒さんが描いた絵や、当時の学習教材などもそのまま飾ってあります。

太陽の塔などが描かれた大阪万博(1970年)の絵も。半世紀以上後の2025年には次の大阪万博が開催されるなんて、当時は想像もしなかったでしょうね。
▲校舎の両端には、これまた渋い木造階段があります。2階にも上がれます!
階段の踊り場部分。休み時間などずっとここで遊んでいた生徒さんとか居たんでしょうね。その光景が目に浮かぶようです。
▲同じく階段部分。大きな窓から光が差し込みます。
▲2階の廊下。おそらく当時のまんまでしょう。風が吹いたら木製の窓がガタガタと音をたてて揺れていたのかも。
▲各教室は施錠されていて立ち入ることはできませんでしたが、窓越しに中の様子を眺めることができます。

理科室や音楽室、普通の教室。そして2階の端には広い講堂がありました。ここで全校朝礼とかやってたんんでしょうね。
▲2階の廊下には古いピアノも。ちゃんと音が鳴ります!
▲なお、別棟では「GuestHouse 奈良カエデの郷ひらら」としての営業もしています。コスプレイヤーさんが宿泊すれば夜の校舎で撮影会もできるとか(※宿泊者限定、教室利用が5時間2,200円/人)。これはニーズがありそうですね。

また、テレワークやワーケーションに使える貸室や、BBQガーデンの設備があったりもしますので、いろんな場面で利用できます。

約3,000本ものカエデを集めた「カエデ公園」

▲校庭部分は、世界の楓(かえで)を集めた「カエデ公園」になっています。その数、原種・園芸品種など約1,200品種、総数約3,000本というのですからすごい規模です!
▲広々とした園内。
これらのカエデは、写真家・矢野正善さんが収集したものが旧菟田野町へ寄贈され、市町村合併後の宇陀市に引き継がれたのだとか。現在は「NPO法人宇陀カエデの郷づくり」さんが市から譲渡を受けて運営しています。
カエデというと、紅葉する秋が見頃と思いがちですが、じつは「春」が美しいのだそうです。4月下旬ごろから新芽が吹き出し、豊かな色彩が楽しめるのだとか。
▲また、手のひらを広げたような一般的な形だけではなく、カエデにはさまざまな種類があることも驚きます。こちらは盆栽のような低木の枝垂れ(しだれ)がかっこいい品種「青枝垂」。
▲くしゃっと縮れた葉がユニークな、その名も「狂獅子」。それぞれ凝った品種名がつけられていて、奈良にちなんだ名前も多いので、探して歩くと楽しいです。
▲奥の小高いスペースには、ビニールハウスが並んでいて、ここにもいろんな種類のカエデが植えられています。すごい数です!
▲また、別のビニールハウスではカエデの苗木などの販売も行われています。季節やサイズによって変動はあると思いますが、それなりの大きさのものでも3千円前後から購入できるようでした。
▲カフェの近くの販売スペースでは、多肉植物の販売も行われていました。結構レア目な品種なども1つ500円くらいなので、かなりお安いです。夫婦そろって好きなので、この日は3つほど購入しました!
▲なお、『奈良カエデの郷 ひらら』は原則無料で入園できますが、育成管理教育金として「一口 200円以上」の提供を呼びかけられています。ぜひご協力ください。

過去記事(2013年)と見比べてください

ちなみに、2013年4月にもブログで施設をご紹介していますが、それは10年前の施設のオープン直後のことでした。

園内のカエデが大きく育っていたり、カフェの内部がだいぶ変わっていたりと、見比べると面白いですので、ぜひあわせてご覧ください。

レトロ校舎にカフェも『奈良カエデの郷ひらら』@宇陀市(2013-04-29)『奈良カエデの郷 ひらら』は、カエデを愛でるのはもちろん、NHK朝の連続テレビ小説「あすか」のロケ地にもなったという、古い木造校舎も魅力です。懐かしい建物がおしゃれなカフェなどとして再利用されています!

無料で楽しめる植物園『奈良カエデの郷ひらら』@宇陀市(2013-04-29)宇陀市菟田野の小学校跡地にオープンした『奈良カエデの郷 ひらら』。世界のカエデの1,200種・3,000本を集めた、迫力のある植物園で、懐かしい校舎を使ったカフェなども併設されています。ひと口に「カエデ」と言っても、色合いも葉の形もさまざまで見応えがありました。

奈良カエデの郷 ひらら

HPhttp://udakaedenosato.main.jp/index.html
住所奈良県宇陀市菟田野古市場135-2
電話0745-84-2888
休園日月曜日(※祝日は営業、翌日休)
営業時間9:00~17:00
駐車場あり(無料)
アクセス名阪国道「針I.C」から車で約30分。
近鉄「榛原駅」から奈良交通バスに乗車、「古市場水分神社」下車、徒歩3分。
※実際にお邪魔したのは「2023年6月4日」でした。

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