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半年の穢れを落とし無病息災を祈る「みわの茅の輪神事」@大神神社(桜井市)

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6月の晦日(30日)、半年間についた罪や穢れを身代わりとなる人形に託してお祓いする神事「夏越の大祓」が全国の神社で行われます。我が家の2024年前半戦は不調続きということもあり、今年は大神神社にお参りし、珍しい3連の「茅の輪」をくぐり、「みわの茅の輪神事」にも参列させていただきました。

6月の晦日に行われる「夏越の大祓」

6月の晦日(30日)、全国の神社で「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」が行われます。これはこれまでの半年間についてしまった罪や穢れを、身代わりとなる人形に託してお祓いし、無病息災を祈る神事です。

私たち夫婦は、年始から帰省先で「能登半島地震」に見舞われたり、帰路には車が故障したり(※詳しくはこちら)、重要な仕事が打ち切りになってしまったりと、2024年の前半戦は本当にいいことがありませんでした。

こんな時は神様におすがりするしかありません。桜井市の「大神神社(おおみわじんじゃ)」の「みわの茅の輪神事」に参列して、半年間のあれやこれやを祓ってきました。

古くて狭かった大神神社の参道も、整備工事が進んできれいに生まれ変わってきています。この日は6月の晦日の大祓の日。今年は日曜日にあたったこともあって、広い駐車場もほぼ満車。たくさんの参拝客が訪れていました。
大和国一之宮である「大神神社(おおみわじんじゃ)」は、三輪山を御神体とし、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)を主祭神とする歴史あるお社です。鳥居をくぐると空気が清浄になり、身が引き締まるようです。
参道にある「祓戸神社」は、さまざまな罪や穢れを祓う四柱の神を祀ります。この6月30日は祓戸神社の御例祭ですので、参拝者の長い列ができていました。
▲古式の鳥居をくぐって、拝殿前へ。すると、

大神神社の茅の輪は「杉・松・榊」の3連

夏越の大祓の際には「茅(ち)の輪くぐり」が行われます。一般的には茅の輪は1つですが、大神神社を象徴する3連の鳥居「三ツ鳥居」にあわせてか、茅の輪も3つを横に並べた特別な形となります。

茅の輪くぐりは、蘇民将来(そみんしょうらい)という人物が神の教えに従って茅(ちがや)の輪を身につけたところ疫病からの災厄を免れたという故事にちなんでいます。
▲大神神社の3連の茅の輪は、中央が「杉」、向かって右が「松」、左が「榊」でつくられています。それぞれが霊木とされるもので、中央から時計回りに8の字を描くようにくぐります。

大神神社の「夏越しの茅の輪」は夏越祭の期間中(※2024年は6/21~7/7)設置されています。ぜいお参りください。
▲なお、「祓」の文字が描かれたうちわも授与されていました(初穂料:500円)。ありがたいのはもちろん、この日はかなり蒸し暑い一日だったので実用的で助かりました 笑
▲事前に人形(ひとがた)に氏名などを記入し、両肩を撫でたものを収めるとお祓いしていただけます。

「みわの茅の輪神事」にも参列しました

▲6月30日の15時から、祈祷殿の前で「みわの茅の輪神事」が執り行われます。大きな茅の輪が設置され、神職の皆さんとともに大祓詞(おおはらえのことば)を唱えてお祈りします。
▲「みわの茅の輪神事」の参拝者には、こうした人形(ひとがた)が渡されます。紙片などは両肩に振りかけるもの。人形の肩を撫でて、罪や穢れを託して祓います。
▲その後、神職の方に続いて参列者も茅の輪をくぐっていきます。神職の方が唱える古歌「水無月の 夏越しの祓 する人は 千歳の命 延ぶといふなり」 が響く中、おごそかに神事は進みます。
▲こちらの茅の輪は1つですが、作法通り3回くぐります。
参列者には大祓の御札もいただけます(※参列にあたって料金などは不要です。お賽銭を奮発しましょう!)

これで2024年の前半戦のあれやこれやを祓うことができました。後半戦はきっと上向くと信じて頑張ります!
▲拝殿脇の参集殿の入口には「なで兎」さんがいらっしゃいます。この方も撫でるとご利益がありますから、ぜひお参りしておきましょう。私は五十肩がひどいので、(うさぎさんの管轄外かもしれませんが)右肩を撫でさせていただきました。治りますように!

大神神社

HP【公式】三輪明神 大神神社 (おおみわじんじゃ)
住所奈良県桜井市三輪1422
電話0744-42-6633
駐車場無料駐車場あり
関連ページ【6月】夏越の大祓 みわの茅の輪神事 | 大神神社
大祓 | 神社本庁公式サイト
※実際にお参りしたのは「2024年6月30日」でした。

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