奈良県外で遊ぶ

2泊3日の【岐阜旅行】まとめ ~器を買い、レトロや建築を愛でる旅~

※記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

夫婦で2泊3日の【岐阜旅行】(※一部は愛知)へ行ってきました。メインの目的は「岐阜レトロミュージアム」や「おちょぼさん」「岐阜大仏」、そして「自宅用の美濃焼を買うこと」など。さらに昭和レトロや近代建築を愛でたり、充実の旅になりました!

※かなり端折ってますが、それでもだいぶ長い記事なので、お時間がある時にでもご覧ください。

コロナも落ち着き、念願だった岐阜の旅へ!

2023年4月、夫婦で「岐阜旅行(※一部は愛知)」へ行ってきました。

  • 「岐阜レトロミュージアム」とか「千代保稲荷神社」とか、コロナ禍前からの行きたかったスポットが溜まってきたため
  • 自宅の食器類を整理したので、器の産地である多治見市などで購入したかったため
  • 書籍『DIE WITH ZERO』紹介ページ)の「元気なうちから “思い出づくり” に励むことが重要」という考え方に納得したため

目的ときっかけはこんな感じです。当初は1泊2日の予定でしたが、あまりにも充実したため急きょ2泊3日に延長するなど、私たち的には大充実の旅行となりました。

皆さんのお役に立てる内容かどうかはわかりませんが、自分たちが後から読み直してニヤニヤするために記事として公開しておきます。

【初日-1】千代保稲荷神社(おちょぼさん)お参り

「おちょぼさん」の愛称で親しまれている、岐阜県海津市の『千代保稲荷神社』商売繁盛・家内安全のご利益がある神社です。参道には120軒ほどの店が軒を連ねており、普段から大賑わい!

私はかつて愛知県民だった時代もありまして、おちょぼさんには幾度もお参りしています。毎回お祭り気分が味わえるので、ぜひまたお参りしたいと思っていました。
▲境内の様子。日曜日の午後ということもあってこの人出です。さすがに平均年齢は高めですが、ご家族連れも多いです。
▲お稲荷さん(きつねさん)をお祭りする神社ですので、境内で販売されている油揚げ(50円)を奉納します。

以前は、商売繁盛を願った人たちがお社の至るところに名刺を貼りまくる風習(?)がありましたが、所定のボックスに収めるように改められていました。
▲おちょぼさんといえば、参道の「串カツ」が名物です。ソースをつけて食べるのはもちろん、東海エリアらしい赤味噌も絶品です(どちらも二度付け禁止)。

神さまに商売繁盛をお願いしてから、串カツを食べる。
この流れがとても楽しいので、わざわざ目的地にする価値があるスポットです。

千代保稲荷神社

HP【公式】千代保稲荷神社
【参考】千代保稲荷神社について | 海津市
住所岐阜県海津市平田町三郷1980
電話0584-66-2613
駐車場周辺の有料Pを利用
※無料駐車場もありますが、台数はわずかです。

【初日-2】『正法寺』で岐阜大仏さんへお参り

▲岐阜市内へ移動し、以前からお参りしたかった「岐阜大仏」のおわす『正法寺』へ。岐阜城や歴史博物館の近くにある黄檗宗の寺院です。

奈良・鎌倉の大仏さんとともに「日本三大仏」のひとつに数えられる岐阜大仏さん。奈良県民としてはぜひお会いしておきたいでしょう!
▲岐阜大仏さんのお姿。38年の歳月を費やして1832年に建立されたお像です。高さ13.7mで、木造ではなく乾漆仏(竹の骨格に美濃和紙を貼って漆を塗ったもの)です。奈良の大仏さんとはまた雰囲気が違って不思議な感じでした。

正法寺(岐阜大仏)

HP【公式】黄檗宗 金鳳山正法寺
【参考】岐阜大仏(正法寺)|岐阜の旅ガイド
【参考】岐阜大仏 – Wikipedia
住所岐阜県岐阜市大仏町8
電話058-264-2760
 

【初日-3】昭和レトロ『岐阜レトロミュージアム』

▲そして今回の岐阜旅行でもっとも楽しみにしていたスポットが、こちらの『岐阜レトロミュージアム』さんです。

入場料を支払って店内に入ると、駄菓子を販売していたり、レトロなゲーセンゲームなどが無料で遊べます。また別で詳しく書きたいんですが、懐かしいモグラたたきゲームがあったり、ハングオンやアフターバーナーなどのゲーム筐体があったり。まぁ懐かしいこと!
▲最近あらためて脚光を浴びている食品系のレトロ自販機も、これだけの台数がずらりと並びます!この日はお宿の夕食が待っていたので遠慮がちに食べたのみでしたが、ぜひ再訪して片っ端から食べたいです。
▲そして、こちらの施設のメインとも言えるのがレトロ台をそろえたパチンココーナーです。昭和の時代のパチンコ店の雰囲気がそのまんま再現され、歴代の名機がずらり!
▲かつて夢中になった羽根モノの名機「ビッグシューター」(1986年・平和工業さん)も!その他、一発台の「スーパーコンビ」とか、デジパチ「ブラボー」とか、パチスロ「アポロン」とかあって、まぁ懐かしいこと!

ちなみに、機種は各年代のものがバランス良く設置してあるようで、定期的に入れ替えていらっしゃるとか。

入場料のみで玉は無料ですし(いっぱい出ても景品もありませんが)、スタッフさんに聞けば遊び方も教えてもらえます。ぜひこの時代のパチンコ・パチスロを知らない方もタイムトリップしてみてください。

岐阜レトロミュージアム

HP【参考】「岐阜レトロミュージアム」で童心に帰る – 山県市
住所岐阜県山県市椎倉323
休日火~木曜(祝日の場合は営業)
営業時間10:00~17:00
入場料中学生以上:1時間 800円、3時間 2,000円、1日 3,000円
小学生:1時間 500円、3時間 1,300円、1日 2,000円
4~6歳:1時間 300円、3時間 800円、1日 800円
駐車場無料(50台分)

【初日-4】明智光秀の墓かも……な『桔梗塚』

▲現地で初めてその存在を知ったのが、あの明智光秀の墓かも……と伝わる『桔梗塚』です。

山崎の合戦で死んだのは光秀の影武者で、ひそかに郷里のここへ落ちのびて荒深小五郎の名で暮らした、という言い伝えがあり、現在でも供養祭が営まれているとか。

真相はともかく、大河ドラマ「麒麟がくる」のファンとしてはお墓参りできて嬉しい限りでした!

桔梗塚(明智光秀の墓)

HP【参考】明智光秀の墓(桔梗塚)|岐阜の旅ガイド
住所岐阜県山県市中洞1020番地 中洞白山神社

【初日-5】お宿は美濃市『料理旅館 いずみ荘』さん

▲この日、宿泊させていただいたのが、美濃市の『料理旅館 いずみ荘』さんInstagram)でした。設備としてはそれほど新しくはありませんが、静かでのんびり落ち着けるお宿でした。
料理旅館を名乗られているだけに、お料理はさすが。アマゴのお造りなんて初めて食べましたし(美味しかった!)、こんな山の中でホタルイカのパスタを食べるのも面白かったです。岐阜も奈良も同じ海なし県ですので、食べ物は合うのかもしれません!

料理旅館 いずみ荘

HP【公式】いずみ荘|山あいの静かな奥座敷料理旅館
SNSInstagram
住所岐阜県美濃市安毛 31番地の5
電話0575-33-0426

【2日目-1】国重文の近代吊り橋『美濃橋』

▲お宿からすぐ近く、長良川にかかる美しい吊り橋『美濃橋』がありました。こちらは大正5年に完成したもので、近代の吊り橋としては現存最古。国の重要文化財に指定されているという代物です。
▲美濃橋の長さは113m。長いケーブルで吊るされていますが、それほど揺れずしっかりとしています。現在は歩行者専用ですが、かつては車両も通っていたとか。すごい!
▲【余談】近くにあった廃墟。ゲームやカラオケ、コインランドリーなどの複合施設の名残です。荒れ果ててますね。言い方はあれですが、味があります。

美濃橋

HP【公式】美濃橋 – 美濃市
【参考】美濃橋|岐阜の旅ガイド
【参考】美濃橋 – Wikipedia
場所岐阜県美濃市上有知

【2日目-2】SNSで話題の『モネの池』(名もなき池)

SNSで話題になった『モネの池』をご存知ですか?
透明度が高い池が、まるでモネの名画「睡蓮」のようだと評判となり、今でもちょっとした観光スポットとなっています。

その『モネの池』(正式には「名もなき池」)は、岐阜県関市の根道神社の境内にあります。『美濃橋』から車で約30分ということで、せっかくなので行ってみることに。ちゃんと駐車場も完備していて、他にもたくさんの観光客の方が訪れていました。
▲これが『モネの池』。湧き水で満たされた小さく美しい池で、透明度は抜群初夏には睡蓮が咲き、より名画の雰囲気に近づくでしょう。
▲この日は曇り空でコンディションが今ひとつでしたが、こうして見ると確かにきれいですね。

モネの池(名もなき池)

HP【参考】名もなき池(通称:モネの池)|岐阜の旅ガイド
【参考】モネの池 – Wikipedia
場所岐阜県関市板取(根道神社)

【2日目-3】『道の駅 志野・織部』と『織部ヒルズ』

ここから自宅用の食器を探すコースへ。

この日の午後から翌日にかけて、あまりにもたくさんのお店をまわったので、だいぶ記憶が曖昧になっているところもあります。記憶違いなどありましたらご容赦ください。

▲まずは “陶磁器生産量の日本一” という岐阜県土岐市の『道の駅 志野・織部』Instagram)へ。この一帯は、千利休や古田織部が愛した美濃焼・織部焼の産地で、道の駅にも広々とした陶器の販売スペースが設けられています。
▲『道の駅 志野・織部』の一部。リーズナブルで日常使いできる食器を中心に、現代作家さんの繊細な器作品まで、さまざまな陶器がずらりと並びます。これだけ器が並ぶお店は、他ではなかなか見られません。さすがは産地!
▲道の駅に隣接して、美濃焼の商社などが一同に集まった商業団地「織部ヒルズ」があります。それぞれ直売ショップを営んでいて、そこでも個性豊かな陶器を購入することができます。じっくり見たい方はこちらもぜひ!

道の駅 志野・織部

HP【公式】道の駅 志野・織部
SNSInstagram
住所岐阜県土岐市泉北山町2丁目13-1
電話0572-55-3017
営業時間9:00~18:00
定休日年中無休

【2日目-4】楽しい『多治見市オリベストリート』

夏の猛暑で知られる多治見市は、陶器のまちでもあります。多治見市の本町エリアに位置する『多治見市オリベストリート』明治~昭和初期にかけての商家や蔵が数多く残る、長さ約400mのエリアです。

いろんなお店がありましたが、まずは「陶都創造館」へ。器のショップが数軒入り、体験などもできます。

ちなみに、私たちが訪れたこの日は、偶然にも年2回の大イベント「たじみ陶器まつり」の翌日でした。つまり旅行初日に来ていれば間に合ったということ!下調べしておけば良かった……。
緑の釉薬が印象的な織部焼たち。「これぞ織部!」というものから、ルーツ不明(※褒めてます)な斬新な作品まで、さまざまな作品に触れられます。お値段もそれなりですが、選んでいて楽しい!
陶都創造館3F「ギャラリーヴォイス」さんの展示です。地元の若手作家の作品を展示していらっしゃるそうで、これが面白かった!陶器の概念を覆すような色や形で、刺激的でした。
▲こちらは、築130年という味のある建物で営業中の「織部うつわ邸」さん。雰囲気ありますね。
▲【余談】多治見市の市街地は、ちょっといい感じに古びたレトロな建物があって楽しかったです!このビルのように外壁にタイルを使ったところも多くて可愛いですね。
▲【余談の続き】左のビルに1軒だけ「中華天国」さんの看板がかかっているのも面白いし、右の銀行のビルもかなりレトロで優雅な作りでした。今はやや寂しくなってますが、陶器産業が全盛期だったかつての賑やかな姿が思い浮かんできます。
▲ちなみに、多治見市郊外の「株式会社 織部」さん本店にもお邪魔しました。ここも規模が大きくて、品揃えがすごい!びっくりしました!
美濃で購入した器たち。数千円する我が家にはちょっと贅沢な器も購入しています。

こうした贅沢な買い物ができたのも、旅行支援の一環で宿泊者に電子クーポン「ぎふ旅コイン」がいただけたから(※平日の宿泊で1人1泊あたり2,000円など)。ありがたい!
▲2日目はビジネスホテルに宿泊。
もう買い物で疲れ果てたので、ホテル近くにあった『ブロンコビリー』さんに初めて入ってみたんですが、ステーキもハンバーグも、サラダバイキングも、全部すごく美味い!ちょっと感動するレベルでした。近くにあってもこれまで入る機会もなかったのに、旅って面白いですね 笑

多治見市オリベストリート

HP【公式】多治見本町オリベストリート
【参考】本町オリベストリート :: 多治見市観光協会
SNSInstagram
場所岐阜県多治見市本町

【3日目-1】『多治見市モザイクタイルミュージアム』

▲当初予定を1泊延長しての3日目。まずは『多治見市モザイクタイルミュージアム』さんInstagramFacebook)へ。

ユニークな建物は、建築家・藤森照信さん(「建築探偵」さん)の設計。タイルの原料である土を採取する「土取り場(どとりば)」から発想を得たのだとか。
▲館内(有料エリア)の様子。多治見市笠原町は、全国一のモザイクタイル(50平方cm以下の小ぶりなタイル)の生産地。施設ではそれらを使ったさまざまな作品や、レトロな洗面台などが展示されています。
▲モザイクタイルはシンプルな幾何学模様だけではなく、いろんなバリエーションがあります。
レトロ建築好きな私たち夫婦は、タイルも大好きで、自宅をセルフリフォームして水回りにタイルを使う計画をしています。その参考にするかどうかはともかく、夢中になって撮影してきました!
昭和のモザイクタイルのカタログなども展示されています。レトロ!かわいい!
▲モザイクタイルのいろんなパターン。どれも風情があっていいですね。
▲また、施設1階では「体験工房ワンコイン工作」(※要予約)なども開催されています。

私たちはミュージアムショップで「モザイクタイル詰め放題」を購入しました(確かタイルが500円、木の枠が1,000円)。いろんな色や形のタイルを選んでいくのは楽しかったです!

多治見市モザイクタイルミュージアム

HP【公式】多治見市モザイクタイルミュージアム
SNSInstagram Facebook
住所岐阜県多治見市笠原町2082-5
電話0572-43-5101
休館日月曜日(休日の場合は翌平日)
開館時間9:00~17:00
観覧料310円(※高校生以下は無料)
※3、4階展示室入場は有料。1階、2階のみ利用の場合は無料。
駐車場あり(無料)

【3日目-2】近代建築の宝庫!『博物館 明治村』

▲岐阜の旅ラストは、愛知県犬山市へ移動して『博物館 明治村』さんTwitterFacebookInstagram)へ。明治時代のものを中心とする60以上の歴史的建造物を移築・保存・展示している施設です。

園内はとにかく広大。だいぶ歩き回る覚悟が必要ですが、素晴らしく楽しかったです!

写真は、1丁目の「森鴎外・夏目漱石住宅」。文豪2人がそれぞれ暮らした家を移築したもので、漱石はここで『吾輩は猫である』を発表しました。こんな記念写真も撮影できます。
▲こちらは4丁目「呉服座」。もとは大阪府池田市にあった芝居小屋だとか。
▲5丁目の「金沢監獄中央看守所・監房」。ホテルに生まれ変わる「奈良少年刑務所(旧奈良監獄)」と同じく、明治五大監獄の一つです。看守所を中心として、5つの監房棟が放射状に並ぶ造りで、1棟は実際に見学できます。
▲同じく5丁目の「聖ザビエル天主堂」。京都・河原町三条に建っていたカトリック教会堂です。曲線が優雅!ステンドグラスが見事!かつて京都の街にこんな建物があったなんてすごいです。
▲そして、こちらが「帝国ホテル中央玄関」です。巨匠フランク・ロイド・ライトの設計で、いつか見てみたいと思っていたんです。感動!
▲「帝国ホテル中央玄関」の内部。照明部分などにもすべて幾何学模様が刻まれていて、唯一無二の世界観を醸し出しています。(いい意味で)悪夢の中のよう。ジョジョのスタンドの世界へ取り込まれたかのような強烈な違和感があります。
▲天井や椅子なども、すべてフランク・ロイド・ライト自らがデザインしました。この建物がお披露目されたのは、まさに関東大震災が発生した当日だったとか。そんな歴史的建築がこうして体感できるのは嬉しい限りです。

この他にも園内には素晴らしい近代建築が目白押しです。この日は曇り空で雨が降り出すなどコンディションは今ひとつ。時間も足りないのがわかっていながら無理やり立ち寄ったのですが、行って良かった!次は丸一日ずっと過ごしたいと思います!

博物館 明治村

HP【公式】博物館 明治村
【参考】博物館 明治村 | Aichi Now
【参考】博物館明治村 – Wikipedia
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住所愛知県犬山市内山1番地
電話0568-67-0314
定休日不定期(※公式ページを要確認
営業時間9:30~17:00
※冬の営業は16:00までなど、季節で変動あり。
入場料大人 2,000円、大学生・シニア(65歳以上)1,600円、高校生 1,200円、中・小学生 700円、幼児(未就学児)・明治生まれの方 無料
駐車場普通車 900円(※12月~2月は500円)など

【まとめ】充実しまくりの岐阜(と犬山市)旅行

半分は行きあたりばったりだった2泊3日の岐阜(と犬山市)旅行でしたが、個人的な満足度は最高レベルでした。

まだまだ他にも「長良川の鮎を食べたい」とか、「岡本太郎さんの『若い太陽の塔』が見たかった(日本モンキパーク(犬山市)にある)」とか、「ニンニクたっぷりのベトコンラーメンを食べたい」とか、「飛騨高山にも行きたい」とか、「また円空仏にもお会いしたい」とか、とにかくいろいろとあるんですが、それは次回のお楽しみとしておきます。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

※この旅行は「2023年4月16日~18日」に行ったものです。

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