下り坂をゆっくり下る

【雑文】思い出を大事に ~VHSビデオをデジタル化~

※記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

「人生で最も重要なものは『思い出』である」という教えに従って、すでにハードが無くて観ることができなくなっていたVHSビデオを、DVDへとデジタル化しました。今から約30年前(!)中国大陸への卒業旅行の映像が蘇って、デジタル化しただけの価値はあったと思います。

キタムラ「ビデオのダビングサービス」を利用

大きな話題となっていたビジネス書『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』。私も昨年のうちに読んで大きなインパクトを受けました。

【読書メモ】DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(+2023-05-01)「ゼロで死ぬ」とは、老後に備えてお金を貯め込むばかりではなく、早いうちにそれを使って「経験」「思い出」に換金しておくことで人生の喜びを最大化するというライフスタイルのこと。確かにこの視点を持つことは重要ですね。何度も読み返したい内容でした。

  • 人生で最も重要なことは『思い出づくり』である。老後のためにお金を溜め込むばかりではなく、早い段階で経験のために使っておくべきだ」
  • 思い出を作るのなら若いうちがいい。人生の中で幾度も思い出して楽しめるので複利効果が得られる」

やや強引な意訳ですが、本書はこのような内容が語られています。人生観が揺らぐくらいの腑に落ち方をした私は、「もっと早い時期に読みたかった」と心から思いました。

そんな影響もあって、新たに思い出づくりに励むのと同時に、眠っていた過去の思い出を蘇らせる作業も行っています。その一つが「古いビデオテープをデジタル化すること」でした。

▲「中国のビデオ」とだけ書かれたVHSテープ。大学の卒業旅行として、友人たちと中国→香港と3週間近くもまわってきた様子が収められています。私自身は写真や動画は苦手だったので、当時は写りたくすらなかったんですが、ちゃんと記録を残してくれた友人に感謝ですね。
▲とはいえ、VHSビデオを再生するデッキも処分してしまって久しいため、もう十数年はこのビデオを観ていません。ずっと気になっていたんですが、ようやくデジタル化(DVD化)まで完了させました。
▲ビデオのデジタル化には、機械を購入して自宅でやるパターンなどもありますが(変換する本数が多い方はこちらがいいかも)、私は行きやすい「カメラのキタムラ」さん「ビデオのダビングサービス」をお願いしました。

料金は、60分までであれば1,650円、以降の60分ごとに+550円など。今回の場合は長さが60分を超えており、またビデオの劣化などに備えるための修復パック(+550円/1本)もお願いしておいたため、料金は 計2,750円 でした。

なお、もともと古いホームビデオの映像なので、最初の方ではやや画質が乱れるところもありましたが、観る分には支障はありませんでした。スマホなどでも見られるようにしてくれるサービス(+550円/1本)もありますが、私は自宅で MP4形式の動画に変換しました。

万里の長城!天安門広場!武候祠!

▲こちらが実際のビデオの画像です。万里の長城!

ちなみに、時期としては1993年(平成5年)3月です。バブルが弾けて景気の落ち込みが顕著になったころで、就職活動も大変でした。直前の1月には皇太子徳仁親王と小和田雅子さまの婚姻が決定され、8月には選挙に大敗した自民党が下野しています。

この時の旅行は、真冬の中国大陸を北京→長安→洛陽→成都→香港と大移動していく、三国志好きな友人たちと計画したものでした。とにかくどこへ行っても寒かったし、英語もほぼ通じなかったので電車の切符をとるだけでも大変だったことを思い出します。
ビデオの中の私。23歳です。当時からNFL(アメフト)ファンだったので、好きなチーム(グリーンベイ)の派手な色使いの上着に、そのライバルチーム(ミネソタ)のニット帽という、今ではいろいろと信じられないコーディネートでした。現地ではどこへ行っても目立って仕方なかったです 笑
中国・天安門広場の様子も収められていました。
いわゆる天安門事件が起こったのが、この4年前(1989年4月~6月)のこと。大学へ進学したばかりの私は、連日このニュースを食い入るように観ていたので、現実に訪れて緊張したことはうっすらと覚えています。
▲北京で宿泊したホテルでは、厨房を見学させてもらったりしました。
中国全般に言えたことですが、この当時はまだ海外からの観光客もほとんどいませんし、英語なんてほぼ通じません。それでも日本から来た若造たちに誰もが親切に接してくれましたし(たまにボラれたけど)、おおらかでのどかでした。
成都市の「武候祠」などにもお参りしました。三国志ファンの方はご存知だと思いますが、成都市は蜀の国の中心だった土地で、ここには諸葛孔明と劉備玄徳が祀られています。

当時まだ二十代だった私たちの知識など浅いものでしたから、今その様子を見直してみると、当時は見えなかった建物の面白さとかに気づくことができます。「今あらためて行ってみたい」とも思いますが、その当時にでかい荷物を担ぎながら歩き回ったような旅はもう二度とできません。貴重な思い出ですね。
▲なお、このビデオを観た夜はその流れで、懐かしいアルバムを引っ張り出してきて、夫婦で長い時間おしゃべりしたりしました。

本当に過去の思い出って大切です。幼い頃の写真をちゃんと整理してくれていた親に感謝ですし、自分たちで撮影してきたデジタル画像もしっかり整理しておこうとあらためて思いました。

なお、この画像は1977年(昭和52年)、富山市・光岡自動車(MITSUOKA)で開催されたスーパーカーフェスティバルのチケットや写真です。カウンタックLP500!