奈良県外で遊ぶ

親不知のヒスイ海岸で「ひすい探し」しました!@新潟県糸魚川市

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私の生まれ故郷である新潟県糸魚川市は「翡翠(ひすい)」の産地です。「道の駅 親不知ピアパーク」のあたりは、日本海から打ち上げられたヒスイの原石が見つかる「ヒスイ海岸」として知られており、帰省した際にヒスイ探しをしてみました。レジャーとして楽しいです!

フォッサマグナやヒスイで知られる糸魚川市

先日、両親と小旅行へ行った流れで、実家へ帰省しました。

私の生まれ故郷は、新潟県のもっとも西に位置する「糸魚川市(いといがわし)」です。その特徴は以下のような感じでしょうか。

  • 日本海に面していて、海の幸やお酒が美味しい。
  • 景勝地・親不知(おやしらず)がある。
  • 日本列島を地質学的に東西に隔てる「フォッサマグナ(糸魚川-静岡構造線)」Wikipedia)の西端に位置する。
  • ユネスコ世界ジオパーク「糸魚川ジオパーク」に指定されている。
  • 国内随一・最古の「ヒスイ」の産出地である。

古代から勾玉などの装飾品として使用されてきた宝石・ヒスイ(翡翠)。そのほとんどが糸魚川市内で産出したもので、奈良・東大寺の不空羂索観音立像の装飾品なども(おそらく間違いなく)糸魚川産ヒスイです。ちなみに、ヒスイは日本の国の石としても認定されています。

私がまだ幼かった昭和のころ、町には何軒もヒスイ屋さん(ヒスイを加工した宝飾品を販売するお店)があったほどでした。

とはいえ、ヒスイ自体はそれほど華やかに輝くわけではありませんので、私のような少年たちにとってまったくその価値が理解できませんでしたが 笑

NHK『ドキュメント72時間』で密着されました

そんなヒスイの町産まれの私でしたが、2022年に放送されたNHK『ドキュメント72時間』で放送された「新潟 ヒスイ探しの海岸で」の回を見て驚いたのです!

初夏の日本海を臨む新潟県のとある海岸。実はここ、宝石のひとつヒスイの原石が拾える特徴がある。まるで天然の宝探しで、すぐに見つかることもあれば、1日かけても見つからないことも。ヒスイか見分けられないまま探す家族連れや、ヒスイ探しが趣味と定期的に遠方から通う常連組。ここに通う中で、家にこもりがちだった生活が変わったという女性もいる。みんなどんなワケでやってくるのか。3日間、波打ち際で耳を傾ける。

NHKオンデマンド | ドキュメント72時間「新潟 ヒスイ探しの海岸で」より

「糸魚川市の海岸では、川の上流から流されたヒスイが見つかる可能性がある。しかし、さすがになかなか見つかるものではない。」

ここまでは地元民にとって常識のようなものですが、この番組中ではヒスイを探すために泊りがけで遠征に来ていたり、ヒスイ探しに熱中している方たちが紹介されていたのです。「ヒスイ探しって、いまでもやってるのか!」と、とにかく驚きました。

本当に面白い内容でしたので、ぜひNHKオンデマンドなどでご覧ください。

ヒスイってこんな石。見つけてください!

▲こちらが『キュメント72時間』の舞台にもなった「道の駅 親不知ピアパーク」です。北陸自動車道「親不知IC」からすぐ、飲食店や魚介類の販売店などがあったりします。駐車場も広々として使いやすく、私たちも帰省のたびに立ち寄っています。

なお、向かって右側の「翡翠ふるさと館」には、102トン(!)という世界一のサイズの巨大ヒスイ原石が展示してありますが、この日(火曜日)は定休日のため見学できず。残念。。。
▲これが親不知の「ヒスイ海岸」です。日本海がどーんと広がっていて、高速道路が海上を通っていて、昼も夜も美しいところです。日本海に落ちる夕日も見られますよ!

実を言うと、ずっと実家への帰省は年末年始ばかりだったので、気候のいい6月の日本海を拝むなんて久々のこと。冬は荒れた海に吹きすさぶ風、軽く雪が積もっていたりするので、海岸へおりるなんてとてもじゃないけど無理なんです。

▲そして糸魚川市は、2009年にユネスコ「糸魚川ジオパーク」として認定されたことから、「石のまち」「日本一の石ころタウン」などと名乗り始めており、ヒスイ海岸にもここで見つかる石の説明などがあります。

ちなみに、糸魚川市のヒスイ海岸(Wikipedia)という通称は、糸魚川海岸・青海海岸・親不知海岸・市振海岸の市内4箇所が該当するそうです。

▲いろんな石が見つかりますが、主役となるのは「ヒスイ輝石岩」です。白い石に緑が交じるのですが、自然の見つかる状態ではそれほど華やかなものではなく、なかなか目に付きません。
▲施設の建物内にはこんな大きなパネルなどもあります。
私もこの日、生まれて初めてというレベルでいろんな石を眺めましたが、本当に面白かったです!
▲売店などには石の標本を作れるセットも販売されていますし、わかりやすいパンフレットなども配布されています。夏休みの自由研究やちょっとしたレジャーに最適でしょう!
▲観光案内所ではヒスイの原石の販売もしていました。シュウマイくらいのサイズで2,000円前後、握りこぶしサイズで10,000円超えだったりと、なかなかいいお値段です。もちろん、大きなものはそう簡単に見つかりませんが、夢がありますよね!

いろんな石が見つかります!楽しく石探し!

▲私たちも夫婦で石探しをしてみます。
この日は日差しが強かったものの、風もあって肌寒いくらい。波打ち際をゆっくり歩いて、それっぽい石を拾って眺めてみたり……という行為が思った以上に楽しいんです!
▲足元はこんなです。
よく見たらいろんなタイプの石があって楽しいんですが、この中からあの(磨く前の地味な)ヒスイを見つけるのは至難の業ですね。

なお、穏やかに見えても日本海は油断できません。波打ち際のぎりぎりまで行くと足を取られたりしますので、くれぐれもご注意を!
▲番組内に登場していたような、ガチ勢らしき方たちもいらっしゃいました。風や日差しを避けるウェア、屈まずに石を拾えるグッズなどを手にしていました。どのくらいの成果があるんでしょうね?
▲海岸沿いから山側を見たところ。天下の険・親不知が近いので、海のすぐ近くまで山が迫っています。美しい風景です。
▲私たちがヒスイ海岸で拾った石ころたち。
ヒスイっぽいなと思って拾ったもので、後から冷静になってみたらまったく違ったりします。途中からただただ好きな色や形の石を集める遊びになりました。記念に自宅に飾っておこうと思います!
▲こちらは「道の駅 親不知ピアパーク」のレストランでいただける「ひすいラーメン」(850円)です。海藻を練り込んだ緑色の麺を使った、上品な塩ラーメンでした。トッピングは季節によって変わるようですが、この日はなぜか小籠包のようなものが乗っていました!美味しいのでぜひ!

道の駅 親不知ピアパーク

HP【公式】道の駅 親不知ピアパーク
【参考】道の駅 公式ホームページ
【参考】糸魚川観光ガイド
【参考】ヒスイ – Wikipedia
住所新潟県糸魚川市大字外波903-1
電話025-561-7288
営業時間9:30~17:00(季節により異なる)
駐車場249台
※実際にお邪魔したのは「2023年6月20日」でした。

『フォッサマグナミュージアム』@新潟県糸魚川市(2012-02-07)新潟県糸魚川市にある地学博物館『フォッサマグナミュージアム』。キーワードは「ヒスイ」「フォッサマグナ」「ジオパーク」などで、やや地味な印象がありますが、美しい鉱石などは見ているだけでも楽しめました!

ヒスイの産地で『奴奈川姫』めぐり@新潟県糸魚川市(2012-02-07)新潟県糸魚川市は、大国主命(オオクニヌシノミコト)の妻になったと古事記に記される『奴奈川姫(ぬなかわひめ)』(沼河比売)に故郷であり、古代から勾玉作りに使用されてきた「翡翠(ひすい)」の産地でもあります。関連スポットをまとめてご紹介します。

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