奈良県外で遊ぶ

世界遺産『五箇山』合掌造り集落を歩いてきました @富山県南砺市

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富山県の『五箇山(ごかやま)』で、岐阜県白川郷とともにユネスコ世界遺産に登録されている「相倉合掌造り集落」と「菅沼合掌造り集落」を見てきました。山奥の小さな集落に合掌造りの建物が並ぶ姿は、とても愛らしく美しく、想像以上に素晴らしいところでした!

岐阜県・白川郷とともに世界遺産に登録

先日、両親との小旅行の際に、富山県の『五箇山(ごかやま)』Wikipedia)に立ち寄ってきました。

合掌造り集落で知られる『五箇山』は、庄川沿いに40の集落が点在しています。そのうちの「相倉合掌造り集落」と「菅沼合掌造り集落」が、1995年(平成7年)岐阜県・白川郷とともにユネスコの世界遺産に登録されました。

ちなみに、私は新潟県の一番西に位置する糸魚川市の生まれで、隣町は富山県と長野県ですが、五箇山はお初でした。

初老に差し掛かった今でこそ、茅葺き屋根の古建築などは大好物になりましたが、若い頃はまったく興味がなかったですし、世界遺産に登録されるまでほぼ存在すら知らなかったくらいです。

全国的には「合掌造り集落=白川郷」というイメージが強いかもしれませんが、五箇山は美しく、愛らしく、どこか懐かしい、想像以上に素晴らしいところでした!

まるでジオラマ!かわいい「菅沼合掌造り集落」

▲五箇山ICから1kmの距離にある、「菅沼(すがぬま)合掌造り集落」の展望スポットからの眺めです。

集落と山の間には清流・庄川が流れていて、自然に抱かれたのどかな土地に、9棟の合掌造り家屋があります。まるで手のひらサイズの小さなジオラマのよう!かわいい!
▲集落内を散策してみます。合掌造りの家々はもちろん今でも現役で、地元の方が実際に生活なさってます。手前の建物は飲食店として営業しており、他にもお土産物屋さんや「五箇山民俗館」や「塩硝の館」などがあります。
田植えを終えたばかりの水田と、茅葺き屋根が美しい合掌造りの家々。平日の午後で人も少なく、ミニチュアの世界に迷い込んだみたいな気分になりました。
▲このくらいの大きなお家となると、3階建てに見えます。

屋根の勾配が急なのは、冬に2~3メートルもの積雪があるため。
現存する合掌造り家屋は約百年~二百年前のものが多く、古いものは四百年前に遡るとか。
自然環境が厳しい山間に暮らした人々は、加賀藩から奨励された塩硝(鉄砲火薬の原料)や和紙の製造を行い、2階より上では養蚕が行われていたそうです。
菅沼合掌造り集落の「五箇山民俗館」です。
この日は時間の関係で入館しませんでしたが、建物と生活用具約200点の展示品を拝見できるそうです。
▲集落内の土産物屋さんで見つけた「富山ブラックサイダー」。ご当地ラーメン「富山ブラック」に寄せた商品ですが、ピリッと刺激のある炭酸飲料で美味しかったです。ラーメンのように塩辛くないのでご安心を!

五箇山 菅沼合掌造り集落

HP【公式】世界遺産 菅沼合掌造り集落|五箇山観光情報サイト
住所富山県南砺市菅沼
電話0763-67-3008(菅沼世界遺産保存組合)
営業時間8:00~17:00
※冬季(12~3月)は 9:00~16:00
駐車料金普通車 500円、二輪車 100円など

豪雪地帯の生活が偲ばれる「相倉合掌造り集落」

▲こちらは五箇山ICから約12km(菅沼合掌造り集落からは車で約15分ほど)にある「相倉(あいのくら)合掌造り集落」です。20棟の合掌造り家屋が現存しています。

この写真は、小高い場所にある撮影スポットから。段々畑沿いに徒歩5~6分は歩きますから、体力に自信のある方はぜひ登ってみてください。
▲相倉合掌造り集落も、もちろん地元の方がそれぞれの建物に実際にお住まいです。こんな昔話の中のような建物に洗濯物が干してあったり、車が停まっていたり。不思議な感じがしますね。
▲また、この日は集落の中の一軒で茅葺屋根の吹き替えが行われていて、茅(ススキの仲間のカリヤスが使われているとか)を叩く音が聞こえていました。葺き替えは現在は20年に一度くらい行われているそうです。
集落内の「相倉民俗館」は内部の見学ができます(入館料:大人300円など)。合掌造り家屋の見学とともに、昔ながらの生活用具や貴重な映像なども視聴できます。
▲五箇山は、民謡「こきりこ節」(こきりこの竹は 七寸五分じゃ♪)発祥の地なのだとか。管理人の人懐っこいおばあちゃんに教わりながら「ささら」を鳴らしてみたりできます。
また、映像を拝見した「麦屋節」もカッコよかった!ぜひ実際に見てみたいと思いました。
2階部分に上がって、屋根の内部構造なども見られます。
天井も高く広々と見えますが、前のおじさんが手をかけている梁の上には床板がはられていて、屋根裏部屋となっていたとか。日本家屋らしい薄暗さや冬の厳しい寒さがリアルに想像できました。
▲相倉合掌造り集落の中の飲食店でおそばなど。
※なお、こちらで天ぷらそば・うどんを注文すると、結構なボリュームの天ぷらが提供されてびっくりしました 笑

五箇山 相倉合掌造り集落

HP【公式】世界遺産 相倉合掌造り集落|五箇山観光情報サイト
住所富山県南砺市相倉
電話0763-66-2123(世界遺産相倉合掌造り集落保存財団)
営業時間8:30~17:00
駐車料金普通車 500円、二輪車 100円など(※保存協力金として)
※実際にお邪魔したのは「2023年6月19日」でした。

【余談】宿泊した福井県のあれこれ

▲両親との小旅行。宿泊地はあわら温泉(福井県)でした。こういうタイプのお宿は両親があまり経験がなさそうだったので、今回は「湯快リゾート 青雲閣」さんを予約。装飾などが贅沢!
▲最上階のお部屋からは、あわら温泉のどかな風景が見晴らせます。お湯もやわらかで、のんびりと満喫しました!
▲夕食などはビュッフェスタイルです。
「こういうプレート、我ながらきれいに盛れるようになったよな」と、彩りもバランスも悪い父親作のプレートを見て気づいたりしました 笑

▲移動途中のパーキングエリアにて。

福井といえば(?)の、つるやパンさんの「サラダパン」でしょう。コッペパンの中身にタクワン漬けが入っているという、創業1951年以来の人気アイテム!個人的に大好きで、見かけるたびに買っちゃいます。

ネット通販もありますよ!

▲こちらは福井のご当地ドリンク。北陸ローヤルさんアンバサ的な「スマック」懐かしいクリームソーダ的な「さわやかサイダー」です。どちらも懐かしいお味でした。
北陸自動車道「徳光パーキングエリア(下り)」の展望スポットから日本海を眺めたところ。海岸に大きな「#LOVE」のモニュメントが登場してました。

調べてみたところ、2021年7月に白山青年会議所の皆さんがクラウドファンディングを活用して設置したものだとか(詳細はこちら)。知らなかった!

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