毎年9月17日開催の、東大寺二月堂『十七夜盆踊り』。コロナ禍での中止を挟んで、4年ぶりに開催されました!普段は厳かな二月堂下の広場に櫓が建てられ、河内音頭や江州音頭の華やかな音楽が響き、笑顔の人々が輪になって踊ります。参加して楽しいし、食べ物も美味しいし、「盆踊り≒フェス」ですね!
コロナ禍での中止を挟んで4年ぶりの開催
東大寺二月堂では、毎年9月17日に『十七夜盆踊り』が行われます。
毎月17日は観音様のご縁日で、とくに旧暦8月17日は「十七夜(じゅうしちや)」と呼ばれます。二月堂でも堂内に万灯明をともし、本堂周辺にも万灯籠を配置するなどして「十七夜」の法要が行われます。
また、二月堂下の広場には櫓(やぐら)が組まれ、河内音頭や江州音頭のにぎやかな演奏とともに『十七夜盆踊り』が行われます。
二月堂での盆踊りの行事は長く途絶えていましたが、1993年に復興されたのだとか。開催時期が遅めなことから、奈良の「盆踊りの踊り納め」「関西の踊りじまい」などと呼ばれて親しまれています。
私たちは2019年に初めて参加し、あまりの楽しさに「絶対に来年も来よう!」と誓っていたのですが、翌年からコロナ禍のため開催中止に。2023年になって4年ぶりに復活したことから、喜び勇んで駆けつけました!
早めに会場入りすると二月堂からの夕日も
▲この日は、二月堂の本堂周辺に、願い事や絵を描いた万灯籠が置かれ、参道の石灯籠にも火が灯されます。
美味しい屋台も!まさに「フェス飯」です!
法要の後、いよいよ盆踊りが始まります!
▲櫓のところに張り出してあった、令和5年度のタイムテーブル。途中でご挨拶なども挟みながら、いろんな歌い手さんが順番に登場します。こんなところもフェス感がありますね!
河内音頭(鉄砲節)・江州音頭を中心に、泉州音頭などが演奏されます。
河内音頭? 江州音頭? 簡単な解説
関西の方には馴染みが深い河内音頭は、「洋楽と浪花節が融合した語り芸」とも言われるとか。演奏にエレキギターなどを使っていたりして、関東文化圏で育った私はいつもびっくりしています(笑)
ちなみに、河内音頭の基本形としては、ゆったりとした「手踊り」、躍動的な「マメカチ踊り」、さらにアクティブになった「缶蹴り」などがあり、総数は100を超えるとか!
代表的なものだけ事前に動画で予習しておくといいかもしれません。
▲「河内音頭の踊り方」八尾市文化会館プリズムホールさん
また、滋賀県八日市が発祥とされる江州音頭は、ちょっとゆったりとした踊り方で、こちらも風情があります。
▲「先生がわかりやすく解説 江州音頭これで「完璧」」京都新聞さん
誰でも参加可!徐々に踊りの輪が広がります
初心者でも気にしない!踊れば楽しい!
見ているだけでも楽しい盆踊りですが、参加してみるとさらに楽しいです!まさに「老若男女、誰もが楽しめるフェス」ですね 笑
4年前も同じようなことを書いていますが、最初は足の運びを覚えるだけでも大変なんですが、周りの上手い方の足さばきなどを真似ているとちょっとずつ踊れるようになってきます。踊っているうちに上達した実感がありました。
私はもともと盆踊りなど苦手としていた人間ですし、関東圏の人間なので河内音頭すらほとんど聞いたことがありませんでした。そんな人間でも楽しく踊れます。最初はなかなか勇気がいるかもしれませんが、思い切って輪の中に加わってみるととっても楽しいですから、ぜひ!
▲【参考】「東大寺二月堂・十七夜盆踊り(2023.9.17)」せきしょうチャンネルさん
東大寺二月堂 十七夜盆踊り
日時 | 毎年9月17日 18:00~21:00頃 |
場所 | 東大寺二月堂(奈良市) |
URL | 【関連ページ】東大寺;年中行事一覧 |
【参考サイト】八尾の河内音頭 | 八尾市 |