天理教の独特の雰囲気を感じる「天理市街」散歩その3
夫婦二人で思いつくまま奈良を歩く【奈良てくてく歩き】。今回は、天理市の天理教施設あれこれと、駅前の商店街をてくてくと歩いた最終回です。
ラストの今回は、天理駅から天理教教会本部まで繋がる「天理本通商店街」です。私は今回初めて歩いたのですが、おじばがえりの時期には、日本全国から信者さんたちが集まる土地柄ですから当然のことなんですが、さすがに新宗教の本部前の商店街ともなると、天理教に関連したお店や商品が多いんですね。目新しいものが沢山見られました!
天理市「天理教関連めぐり」ルートはコチラ
今回は、天理教の本殿「天理教教会本部」を出発地点として、天理教の施設を中心に、駅前の「天理本通商店街」を通って天理駅までのルートを往復しました。
「天理教の関連書籍の専門店」って!?
「天理本通商店街」を天理駅方面に向かって歩いたのですが、まず驚いたのは、天理教関連の専門書店がいくつも営業されていることでした!
神殿近くにある「天理教道友社三島店」さんなどは、完全な専門店です。店内を覗かせていただいたのですが、他の本は一切なし。お店の全てが天理教関係の出版物で埋まっていました。
それだけの出版物があるというのもすごいですし、それだけで営業が成り立つというのもすごいことです。しかも、ここ一軒ではなく、商店街の中に数軒あるんですから驚きます。
天理教教会本部と天理駅をつなぐ商店街「天理本通」。いきなりバラックみたいなものも見えますが、天理教関係の商品を扱うお店も多く、興味津々でお散歩できました。商店街の空洞化とは無縁の、元気な商店街のようです
天理教教会本部の近くにある、天理教の関係書籍の専門店「天理教道友社三島店」さん。県外の方には信じられないかもしれませんが、本当に隅から隅まで天理教の本ばかり!かなり驚きます!
他の本屋さんの前に置かれた平台には、天理教関連の書籍がズラリ!後ろの方に並んでいるカラフルなものは、「陽気ぐらしへの泉」というシリーズ。相当な巻数を重ねているベストセラーのようでした
某神具店さんの店頭にあった、「みかぐらうた」の各楽器の譜面。三味線や笛・太鼓はまだしも、胡弓まであるのが驚きでした
商店街では、神具も法被も手に入ります
また、商店街で目に付いたのは「神具店」さんでした。こうしたお店の名称としては、仏教徒が多い日本国内では「仏具店」となることが多いと思いますが、天理教のお膝元だけに「神具店」なのです。
中には、普通っぽい神棚のようなものがあったりもしますが、お祈りの際に様々な和楽器を使うことから、楽器を販売しているところも目立ちました。
また、天理教信者のシンボルでもある「法被(はっぴ)」ですが、当然のように売られています。天理市内のジャスコなどでも販売されているはずですから、特に驚くことはないのかもしれませんが、皆さん、こんなところで手に入れているんですね。
天理本通商店街にある「森下神具店」さん。神社仏閣の近くには、こうしたお店が多いのは当然ですが、この商店街の中だけでも5軒くらい見かけたと思います。天理教独特のものも多く、面白いですね
コチラは「足達神具店」さんのディスプレイ。天理教は、お祈りの際に色んな種類の楽器を使うそうで、様々な和楽器や譜面などが販売されていました
当然ですが、そこら中で天理教の法被を販売していました。コチラでは、Lサイズで「4,200円」とのこと。安いんだか高いんだか・・・。襟の部分に所属などを刺繍したり、名前を入れたりすると、さらにお値段がアップするそうです
天理限定「はっぴ~キューピー」はいかが?
天理の散策をして何かお土産が欲しい・・・と思った場合には、ちょっと選択に苦しむかもしれませんが・・・。こんな「天理教グッズ」がレアで面白いですね!
今どきどこにでもあるご当地キューピーの天理限定バージョン「はっぴ~キューピー(当然はっぴを着ています)」や、法被をモチーフにした携帯クリーナーなどはいかがでしょうか?
ただし、アクが強すぎるグッズのため、お土産にもらった人も戸惑うかもしれませんし、ちょっと微妙な空気になってしまうかもしれません(笑)
でも、そんな背景を知らないで法被姿のキューピーを見てみると、全く宗教的な意味合いは感じられず、単純に可愛らしいものですので、関西圏以外の方には使えるかもしれませんね!
色んなお店で販売されていた、天理限定の「はっぴ~キューピー」。天理教の黒い法被(はっぴ)を着たものと、あと3パターンくらいありました。全国でご当地キューピーが存在するのは知っていましたが、まさか天理バージョンまであるとは!
天理教の法被型の携帯クリーナーもありました!生活に身近なものをモチーフにしてあるとはいえ、これはなかなか珍しいですよね。その下は、天理教の標語が入ったクリアキーホルダー。これもなかなかレア物です
地酒「稲天」はお土産にいいかも
もう少し現実的なお土産としては、1877年創業の老舗の酒屋さん「黒松稲天」さんで販売している、天理の地酒「稲天」などがいいかもしれません。
最近、話題になっている、小さなサイズの瓶を酒屋バッグに入れたものなど、お手頃サイズのお土産ものもありましたので、ぜひチェックしてみてください。
天理教の御神酒になっている、天理の地酒「稲天」を醸造・販売している「黒松稲天」さん。1877年創業の老舗酒屋さんで、店構えも迫力がありました
黒松稲天さんの店前のディプレイ。向かって左奥の、小さなサイズの瓶を酒屋バッグに入れたものなど、お土産に最適でしょう。最近のトレンドを取り入れてますね
まずは駅前の観光案内所へどうぞ
と、こんなものをフラフラと見ながら歩いていくと、すぐに天理駅に到着します(普通に歩けば10分くらいです)。私たちはここで折りかえして、また神殿の方面へ戻ったのですが、電車で天理にお越しの方は、まずは駅前にある「天理市観光案内所」へ立ち寄っておくのがベターでしょう。
この近辺の観光情報などが詳しく掲載されたパンフレットが置いてあるのは当然ですが、その中には、かなり高価そうな豪華な作りのものも多いんですよね。まずは見やすい観光マップを手に入れておきましょう。
JR・近鉄「天理駅」前の様子。人の姿は見えないし、日が傾いてきたし、かなり寂しく見えますが、相当に立派な駅でした。おじばがえりのシーズンなど、かなり賑わうんでしょうね
天理駅前にある「天理市観光案内所」。色んなパンフレットが充実してますので、電車で来た方はもちろん、車の方も最初に立ち寄っておくだけの価値があると思います
天理市の観光パンフレットあれこれ。市の財政状況を反映しているのか、観光に特に力を入れているのか、マップ付きのかなり豪華版のものもありました
もちろん、商店街は天理教関連のお店ばかりではありません。自ら店頭に堂々と「評判の良い店」と書いているカバン屋「天理袋物株式会社」さんといった、ユニークなお店もありますよ
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