2016-10-01

『町家のかかし巡り』&『はならぁと』@土佐街道(高取町)

『町家のかかし巡り』&『はならぁと』@土佐街道(高取町)

高取町の「土佐街道」を舞台に、毎年10月に行われている『町家のかかし巡り』。歴史ある街道沿いの古い町家の玄関先などに、地元の方たちが作った約200体ものかかしが並びます。今年は『奈良・町家の芸術祭 はならぁと』も同時開催となり、物言わぬ案山子たちと現代アートが融合しました。のどかであり、不可思議であり。楽しい違和感を味わえました!


200体の案山子!秋恒例のイベント

高取町の歴史ある通り「土佐街道」を舞台に、毎年10月の1ヶ月間『高取土佐町並み 案山子めぐり』(町家のかかし巡り)というイベントが行われます。

近鉄壺阪山駅から続く石畳の街道沿いで、古い町家の玄関先やお店のショーウィンドウの中、ちょっとした広場などを使って、約200体ものかかしが並びます。

運営の中心は、地域住民による町づくり団体「天の川実行委員会」で、秋には「町家の案山子めぐり」を、毎年3月には「町家の雛めぐり」(紹介記事)を開催するなど、地域おこしの成功例としても高く評価されています。


町家のかかし巡り @高取町-01

会場に貼り出してあった『町家のかかし巡り』の案内。駅から土佐街道筋にかけて約200体のかかしが並び、メイン会場ではトトロの世界を再現しています!

町家のかかし巡り @高取町-02
レトロな薬屋「壺阪漢方堂」さんの前に佇むかかし。薬の生産が盛んだった高取町らしく、昔ながらの薬売りスタイルです

町家のかかし巡り @高取町-03
とあるお宅には、「最近メイン会場で活躍したかかし達」として、たくさんの主役かかしたちが展示されていました。ほのぼの人物系、アニメキャラ系、ドラマ系、昔話系、歴史系など、いろんなタイプがひしめき合っていて圧巻です!

町家のかかし巡り @高取町-04
街角のちょっとリアルなジオラマ的な展示があったり、

町家のかかし巡り @高取町-05
これなどはおばあさん案山子の造形がリアルで、遠目には本物とほぼ見分けがつかないくらいでした(笑)

町家のかかし巡り @高取町-06
酒屋さんの軒先のかかし(※提灯がぶら下がっているのは、この日が秋祭りだからです)

町家のかかし巡り @高取町-07
お米屋さんのかかしは前掛けを身に着けてます

町家のかかし巡り @高取町-08
メイン会場となる「街の駅城跡」では、そこかしこにトトロ型のかかしが。トトロの体型はかかしとして作りやすいんでしょうね(笑)

町家のかかし巡り @高取町-09
メイン会場にあった、巨大(等身大?)なネコバスと、トトロの顔ハメ看板が

町家のかかし巡り @高取町-10
建物内では、ジブリ映画「となりのトトロ」の世界観をかかしたちで表現した巨大なジオラマが展開されています!全体でこの写真の倍くらいの大きさがありますから迫力でした!お子さんたちは大喜びでしょう

奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016 @高取町-11
私たちが訪れたこの日は、だんじりが曳かれていました。こんなに間近で見たのは初めてだったかも


■高取土佐町並み「案山子めぐり」

HP: http://kakashi.takatori.info/
開催期間: 2016年10月1日~10月31日


かかしたちと現代アートのコラボです

今年、「町家のかかし巡り」と同時開催されているのが、『奈良・町家の芸術祭 はならぁと』です(TwitterFacebook)。

奈良県内の歴史ある町家や人の住まなくなった空き家などを使い、期間中は現代アートを展示。イベントが終わるとその建物はカフェなどとして生まれ変わったりする、素晴らしい循環が発生しているアートプロジェクトです。

2016年は、奈良県内の4エリアを会場として開催。そのメイン「こあ」会場となったのが、高取土佐町並みエリアでした。遠藤水城氏のキュレーションにより、「町家の案山子めぐり」とのコラボレーションした展示を行っています。



今回の展示は、まさに「かかしが主役」といった内容です。物も言わず、動きもしない案山子たちが、政治的であったり、不可思議であったりする作品たちと並ぶことで、不思議な違和感を感じさせてくれます。


奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016 @高取町-14

高取土佐町並みエリアのメイン会場的な「地域の居間」という建物。古い木造家屋ですが、いろんな年代の改築を重ねていて、なかなかユニークです。向かって右手の壁は、なんとレンガ造りになっていました!

奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016 @高取町-15
建物の奥から見たところ。通り土間の部分には井戸がそのまま残っています。昔はここもコンクリートではなく土間だったのでしょうか。合板で屋根を作ったり、いろんな年代で手が入っているのが面白いですね

奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016 @高取町-17
「地域の居間」に展示されているのは、雨宮庸介さんの作品たちです。ホワイトボードに貼り出されているのは、この建物に存在したものを中心に、ちょっとしたイマジネーションを加えたシュールレアリスム的な絵画です。引き込まれそうな静けさを感じる作品でした

奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016 @高取町-16
こちらは、白い紙に黒い線で抽象的なオブジェを描いた作品たち。遠目からは墨で一筆書したように見えますが、間近で見ると立体感があって思わず目でうねった線を追ってしまいます

奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016 @高取町-18
急な階段を上がった2階部分。すりガラスに差し込む光、窓の外のツタが室内にまで伸びてきてい、意図してかしていないのかは分かりませんが、不思議な作品になっていました

奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016 @高取町-20
こちらは「西川ガレージ」という古い建物で展示されていた、石垣克子さんの作品。力強く華やかな色彩、奔放な造形。そんな作品をかかしたちがじっと見つめています

奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016 @高取町-21
はがした壁にはこんなコラージュ風の作品も。背後の古い新聞紙に、何十年も昔の鹿寄せの記事が見られたりして、そこも面白いところでした

奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016 @高取町-22
「野口家」という建物で展示されていた、島崎ろでぃーさんの作品。デモの様子を撮影した緊迫感のあるモノクロ写真で、その前に薬売りのかかしが客先を訪問したシーンを再現しています。いろんなものが対比され、(いい意味で)居心地の悪さがありました

奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016 @高取町-24
「街の駅 城跡」会場に展示してある「本山ゆかり(モトヤマユカリ)」さんの作品。周囲には、地元・高取城も選ばれている「日本100名城」のお城を紹介するパネルや、高取条の復元CG図などが飾られている中に……

奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016 @高取町-25
こんなプリミティブな作品が展示されています。作家さんの紹介欄には『最近は「どうしたら邪念なく絵を描くことを楽しめるのか」という事を考えている。』とあり、まさに邪念とは真逆のベクトルが感じられました

奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016 @高取町-12
土佐街道の中にある無料施設「くすり資料館」(紹介記事)では、レトロな薬のパッケージや製薬の道具などが展示してあります。レトロっぽさが楽しいですので、ぜひ立ち寄ってみてください!


■奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016

HP: http://hanarart.jp/
Twitter: @HANARART
Facebook: https://www.facebook.com/hanarart

●高取土佐町並みエリア(高取町)- 2016年10月1日~10月31日
●今井町エリア(橿原市)- 2016年10月22日~10月31日
●八木札の辻エリア(橿原市)- 2016年11月1日~11月6日
●吉野町国栖エリア(吉野町)- 2016年10月9日


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