2011-03-05

高取町『土佐街道』の街並みで気になったものたち

高取町『土佐街道』の街並みで気になったものたち

高取土佐町並み「町家の雛めぐり」』の舞台にもなっている「土佐街道」。6世紀、大和朝廷の労役で土佐の国からここに召しだされたものの、任務が終わっても帰郷できなかった者が住み着いたことからこの名前になったそうです。高取城の城下町として、全盛期には500棟もの商家が並び、今なお連子窓を持った家が並ぶ味わいのある街並みが続きます。

そんな土佐街道を歩いてきて、気になったものを簡単にご紹介します。


奇妙な石造物「人頭石」@光永寺

土佐街道の最も北側、「子嶋寺」さん側に近いところにある、浄土真宗本願寺派『光永寺』さん。それほど大きなお寺さんではありませんが、渋いお庭に奇妙な石造物「人頭石」があります。

この岩は、高さ1メートルほどの大きさで、異人風の顔が彫られています。頭頂部が手水鉢のようになっていますが、元は仏像として作られたものだとか。飛鳥周辺にはこのような石造物が数多くありますが、その中でも珍しいものかもしれません。


土佐町の風景@高取町-07

「光永寺」というお寺さんのお庭。渋い昭和的な建築物とお庭ですが、この一角に珍しい「人頭石」があります

土佐町の風景@高取町-08
この建具がいいですね。こんな雰囲気は大好きです!

土佐町の風景@高取町-09
これが光永寺さんの「人頭石」。1975年の調査で見つかったもので、高さは約1mほど。頭頂部が掘ってあり手水鉢になっています。ちなみに顔の左側は掘ってありますが、右側はほったらかしでした。不思議な石造物が多い飛鳥と近いだけに、その関連なんでしょうね

■光永寺

住所: 奈良県高市郡高取町大字観覚寺1518-1
電話: 0744-52-2967

■参考にさせていただきました!

光永寺人頭石 - 奈良51チャンネル
万葉ものがたり 01.8.18 光永寺・人頭石 子嶋寺


渋い商家の建物『壷阪漢方堂薬局』さん

土佐街道沿いにある漢方薬のお店『壷阪漢方堂薬局』さんも、渋い建物が素敵なお店でした。

この日は『高取土佐町並み「町家の雛めぐり」』の期間中でしたので、立派なお座敷も拝見しましたが、有力な商家だったことを偲ばせる道具たちが並んでいました。通常の時期にはここまで見せてもらえないと思いますが、ぜひ漢方の相談に立ち寄ってみてください。


土佐町の風景@高取町-11

薬の町・高取町で、三代にわたって営業している漢方薬のお店『壷阪漢方堂薬局』さん。虫籠窓が渋いですね

土佐町の風景@高取町-12
もちろん「だらにすけ」も販売しています

土佐町の風景@高取町-13
『高取土佐町並み「町家の雛めぐり」』の期間だったため、建物内部も公開されていました。お殿様から下賜されたのか、すごい古道具の宝庫ですね

土佐町の風景@高取町-14
もちろん雛人形も。豪華な御殿雛(ごてんびな)が飾られていました


■壷阪漢方堂薬局

HP: http://www1.kcn.ne.jp/~sakamoto/index.html
住所: 奈良県高市郡高取町観覚寺1467
電話: 0744-52-2168
定休日: 水曜日、祝祭日


まるで御代官所!和洋折衷の『石川医院』

土佐街道にある時代劇の「御代官所」のような建物の、『石川医院』という病院があります。高取藩の御殿医として仕えた家系とのことで、立派な門は、元は高取城の下屋敷門だったとか。

とにかく味のある和風建築に、恐らく近代になって洋館を増築したものと思われますが、アンバランスなパーツが絶妙に混じり合っていて、本当に美しい建物でした。バリアフリーという言葉とは正反対の凹凸だらけの床、建物の間にわたされたトタン屋根など、決して使いやすくは無さそうですが、このままの形でいつまでも残して欲しいですね。


土佐町の風景@高取町-15

土佐街道を歩いていると、突然、時代劇の「御代官所」のような建物が現れます。何かと思ったら『石川医院』という皮膚科の病院なんだとか!看板の文字が圧巻ですね

土佐町の風景@高取町-16

土佐町の風景@高取町-17

土佐町の風景@高取町-18


■石川医院

住所: 奈良県高市郡高取町大字下土佐331
電話: 0744-52-2008

■参考にさせていただきました!

病院と言ってしまえば病院ですが・・・代々高取藩の御殿医として仕えたそうです/石川医院 奈良県高取町
奈良・高取町/石川医院 - じゃらんカメラ - Yahoo!ブログ


「沢市・お里 菩提所」もあります

西国霊場の第六番札所として有名な『壷阪寺』(当サイトの記事)は、眼病封じのお寺としても知られています。その元になったのは、浪曲などで有名な「壷坂霊験記」です、



盲目の「沢市」は、その妻「お里」と仲睦まじく暮らしていたが、ある時から、お里が毎晩床を抜け出していくことに気づく。浮気かと問いただすと、お里は沢市の目が治るよう、三年間も欠かさず壷阪寺の観音さまにお祈りしていると告げる。

疑った自分を恥じた沢市は、ともに観音様にお参りすることにしたが、盲目の自分を責め、身を投げてしまった。それに気づいたお里も、後を追って身投げしてしまう。しかし、観音さまの霊験により奇跡が起こり、二人は助かり、沢市の目の病も治った。


沢市・お里の夫婦のお墓は壷坂寺にあるものだと思い込んでいましたが、土佐街道に「沢市・お里 菩提所」という場所がありました。小さなお墓ですが、お好きな方はこちらにも壷坂寺と合わせて、こちらにもお参りしておくといいでしょう。


土佐町の風景@高取町-19

土佐街道の中には、浪曲や歌舞伎、浄瑠璃などで有名な「壷坂霊験記」の主人公、沢市・お里の夫婦の菩提所がありました。壺阪寺で祀られているものだと思い込んでいましたが、こんなところにあるんですね!

土佐町の風景@高取町-20
菩提所といえ、とてもシンプルです。「お里・沢市の墓」という説明書きとともに、「壺阪の月に杖ひく夫婦かな」という歌もありました


その他の土佐街道の写真たち

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