
『なら燈花会2010』へ行ってきました@奈良公園
『なら燈花会2010』へ行ってきました。今年は始まって2日目、金曜の夜でしたので、それほどの混雑ではありません。相方の足が本調子ではないため、興福寺や猿沢池方面までは行けませんでしたが、それでも十分に楽しめました。
写真ではなかなかその魅力が伝わりづらいと思いますが、今年の燈花会もとても見事でしたので、ぜひ期間中に行ってみてください!
「なら燈花会」期間中の駐車場について
私たちは金曜日の夜に車で出かけましたが、奈良公園周辺の大仏前駐車場・高畑駐車場などは閉鎖になっていたようでした。しかし、19時前には県庁の駐車場は「空きあり」の表示になっていたりと、ちょっとよく分からない感じですね。簡単に調べてみましたが、奈良公園周辺の観光駐車場は営業時間延長のお知らせページしか見当たりませんでした。
奈良町・東大寺付近・高畑などの民間の駐車場は営業しているはずですので(私たちは今回は高畑の民営の駐車場を利用しました)、車で行くことは可能だと思いますが、さすがに駐車可能台数は少ないため、早めの時間に到着しておく必要があるでしょう。また、東大寺付近は特に混雑するため、近づかない方が無難です。
なら燈花会は、後半ほど人出が増えますし、週末は大混雑になることは間違いありませんので、できる限り公共交通機関を使用するようにしてください。
付け加えておくと、なら燈花会では「三脚は使用禁止」です。カメラを持ち歩く人間にとっては残念なことですが、ルールですから必ず守るようにしましょう。
「浮見堂」の橋は進入禁止になってます
高畑の駐車場から、まずは最も近い『浮見堂会場』へ向かいました。点灯開始時間の19時ちょうどくらいに到着したため、ボランティアの方がロウソクに火をともす様子が見られたりして、なかなか面白かったです。
昨年のなら燈花会では、時間が足りずに浮見堂へは立ち寄れなかったため状況は分かりませんが、今年は浮見堂の橋へは完全に立ち入り禁止になっていました。なら燈花会の期間中は、大人数が一気に押し寄せ橋が傷んでしまうため、仕方なく立ち入り禁止となったそうです。
規制が増えていくのは残念ですが、仕方ないことなのかもしれませんね。
ちょうどロウソクの点火が始まった『浮見堂会場』。なら燈花会の期間中は、夜でもボートを借りることができます(確か30分800円)。デートに最適なのはもちろんですが、浮見堂のすぐ近くまで行けるため、迫力のある写真を撮りたい方も利用価値はあるかも
鷺池は、点灯時間の19時でもまだこのくらいの明るさでした。これからなら燈花会が始まるかと思うとワクワクしてきます
今年の浮見堂は、橋の部分が完全に進入禁止になっていました。ボランティアの方によると、あまりにも沢山の方が同時に侵入するため、橋が傷んで危険なのだとか。なら燈花会というイベントがメジャーになっていくに従って、少しずつ規制が増えていくのも仕方ないことなのかもしれません
ボランティアの方の手によって、ロウソクに火が灯されていきます。こんな方たちのお陰で美しい灯りが楽しめるのですから、本当に感謝ですね
対岸から浮見堂を眺めたところ。次第に暮れていく空を見ているだけでも素晴らしい体験でした
これは帰り際に撮った一枚。間近まで行けないのは寂しいですが、やはりきれいなものですね
竹のオブジェが美しい浅茅ヶ原会場
浮見堂会場の北側にある『浅茅ヶ原会場』では、竹を使ったオブジェが設置されていて、他の会場とはやや印象が異なります。ちょっとしたアート作品になっていますし、灯りが強いため携帯のカメラでも撮影しやすいのもいいですね。
この近くには屋台も並んでいます。東大寺の参道が混雑しているときは、こちらを利用するといいでしょう。
奈良博会場ではロウソクがハート型に
例年はやや迫力不足な印象を受ける『奈良国立博物館会場』ですが、今年は小さいながらもロウソクがハート型に並べられていて、とてもいい雰囲気でした。ほんのちょっとしたことですが、並べ方を変えるだけで大きく印象が変わって面白いですね。
奈良国立博物館の脇には、ロウソクが小さなハート型に並べられていました。いい記念撮影スポットですね
まるで天の川のような浮雲園地会場
東大寺の参道東側の『浮雲園地会場』では、単色のカップが多数並べられています。特に並べ方に特徴があるわけではありませんが、数が多いため灯りに厚みが感じられて、まるで天の川を見ているような幻想的な雰囲気でした。
『浮雲園地会場』の販売ブース。なら燈花会のオリジナルグッズが色々と販売されています。定番の「ちょうちん(@800円)」「うちわ(@500円)」など、詳しくはパンフレットをご覧ください。また、願いを込めてロウソクに点灯できる「一客一燈(@500円)」も受け付けていましたので、ぜひどうぞ!
浮雲園地会場では、北側の大きなスペースはロープで区切ってあり、立ち入り禁止になっていました。南側の小規模なところはロウソクの間を歩けます。写真では上手く伝わりませんが、単色のカップが並べられていて、とても迫力があります
昨年はほとんど目立たなかった募金箱ですが、今年は立派なものが何箇所かに設置されていました。見かけたらぜひ募金してあげてください
春日野園地会場は圧倒的な美しさ!
浮雲園地会場の北側、なら燈花会のメイン会場のような扱いとなる『春日野園地会場』では、色鮮やかなカップに入ったロウソクが、円形やハート型など規則的に並べられていて、本当にキレイでした。内容的には昨年とほぼ同じだと思いますが、やっぱりいいものですね。
写真ではその広がりが上手く伝わりませんが、本物を見た方がはるかに迫力があります。灯りの背後にライトアップされた大仏殿の姿が見えたりするのもいいものですので、ぜひ現地で見てみてください。
『春日野園地会場』の眺め。背後に見えるのは、ライトアップされた東大寺・大仏殿です。こちらでは、色のついたカップが美しく並べられている、なら燈花会のメイン会場のような場所です
順路を進んでいくと、木から吊るされた灯りも登場していました。風情があっていいですね
夜遊びしている鹿には鹿せんべいを!
奈良公園で行われるイベントですので、もちろん鹿たちの姿もいたるところで見られます。いつもは夜は静かな奈良公園ですが、なら燈花会の期間中は騒々しくて落ち着かないのか、夜遊びしているようですね。
鹿たちは、食べ物の匂いがすると近寄ってきますし、実際に何でも食べてしまいますが、鹿せんべい以外のものは決して与えないようにしてください。鹿たちの健康を害しますので、ゴミなども必ず持ち帰るようにしましょう。
なら燈花会の間は、夜も鹿せんべいを販売しているお店が見つかりますので、与えるなら必ず鹿せんべいをどうぞ!
東大寺・南大門前の参道には、屋台が並んでいます。人の気配を感じた鹿たちも、遅くまで夜遊びしていました
鹿のシルエット。食べ物をねだってきますが、鹿せんべい以外の食べ物は決して与えないでください。また、彼らはビニール袋なども飲み込んでしまうため、鹿たちの健康のためにもゴミは必ず片付けましょう
夢風ひろばでは「東大寺門前マルシェ」が
今年から、東大寺近くにある商業施設『東大寺門前 夢風ひろば』(以前は「夢しるべ風しるべ」という名前でした)の駐車場を使って、「東大寺門前マルシェ」というイベントが行われていました。
テントや移動販売のブースが出店しているだけではなく、アーティストさんのコンサートや大道芸人さんのパフォーマンスがあったりと、とても賑やかです。東大寺の参道の大混雑に比べると、まだ比較的空いていましたので、休憩用に覚えておくといいかもしれません。
私たちは、明日香村の地元野菜などを使った『あーすかふぇ』さんの「あーすパフェ トマト(@500円)」をいただきました。濃厚なバニラアイスの中にトマトが混ぜ込んである・・・という、ちょっと変わったものでしたが、これが本当に美味しかったですね。なら燈花会の期間中はずっと夢風ひろばで営業なさっているそうですので、ぜひ食べてみてください。
また、現地では気付きませんでしたが、7月中旬から9月5日までは「夢風ひろばビアガーデン」として営業していて、1,200円で飲み放題なのだそうです!営業時間は、17時~21時半まで。なら燈花会が始まる前、または休憩にちょうどいいと思いますので、覚えておくといいかもしれませんね。
東大寺近くにある『夢風ひろば』(以前は「夢しるべ風しるべ」という名前でした)では、なら燈花会の期間中は「東大寺門前マルシェ」として、屋台が出店していたり、アーティストさんのパフォーマンスや演奏などが見られました
この日は、広場でジャグリングパフォーマンスをやっていました。火を使ったりと、かなり本格的です。なお、なら燈花会期間中は、夢風ひろばの駐車場は閉鎖されていますので、ご注意ください
夢風ひろばの様子。車の移動式屋台やテントなどがズラリと並んでいて、かなりの充実ぶりでした。今流行の宮崎名物「肉巻きおにぎり」の店が被っていたりします(笑)。東大寺参道よりも空いていましたし、椅子に座ってビールなども飲めますので、休憩にちょうどいいかもしれませんね
明日香村を中心に移動販売を行っている「あーすかふぇ」さんも出店なさってました!美味しいと噂に聞いていただけに、ちょっと得した気分です!
おすすめマークがついていた「あーすパフェ トマト(@500円)」をいただきました!完熟トマトと濃厚なバニラアイスの組み合わせという、ちょっと変わったメニューですが、これが本当に美味しかったです!お値段は決して安くありませんが、トマト好きな方はぜひお試しあれ!
■なら燈花会
・開催期間: 2010年 8月5日(木) - 8月14日(土)
・開催時間: 19:00 - 21:45
・交通手段: JR・近鉄奈良駅から「市内循環バス」または「徒歩」
・ホームページ: http://www.toukae.jp/
・問い合わせ先: 0742-21-7515(なら燈花会の会)
※なら燈花会特集ページ:
http://small-life.com/nara-tour/toukae/index.php