2019-06-28

楽しい!そして美味しい!『三輪そうめん流し』@桜井市

楽しい!そして美味しい!『三輪そうめん流し』@桜井市

大神神社の参道で、九州発祥の“卓上回転式そうめん流し”がいただける『三輪そうめん流し』さん。「三輪そうめんを水中で回して意味あるの?」なんて思っていましたが、これが楽しい!立派な夏のレジャーですね。また地元の乾製麺所さん特製のもっちりコシのある素麺も美味しくてびっくりしました!


日本最古・大神神社の参道で営業中

奈良県桜井市の三輪エリアは、日本の「手延素麺 発祥の地」であり、千二百年以上も「三輪素麺」が作り続けられています。

三輪そうめんの美味しさは、お伊勢参りで三輪を訪れた人たちを魅了し、その製法は兵庫の「揖保乃糸」、香川の「小豆島素麺」、長崎の「島原素麺」など、西へと広がっていきました(参考→三輪そうめんの歴史 | 奈良県三輪素麺工業協同組合)。

三輪そうめんは、麺が細めで繊細、口当たりがよく、同時にしっかりとしたコシがあります。最近ではスーパーなどで格安の素麺が手に入るようになりましたが、三輪そうめんと比べると明らかにレベルが違います。お手頃価格の三輪そうめんも販売されていますので、ぜひお試しいただきたいですね。

そんな三輪そうめんの本場・桜井市三輪で、2017年8月から営業しているのが『三輪そうめん流し』さん(食べログ)です。

この「そうめん流し」とは、竹を使ったいわゆる「流しそうめん」ではなく、卓上で行う「回転式そうめん流し」です。宮崎や鹿児島が発祥とされ、もう半世紀以上の歴史があるのだとか。そんなそうめん流し器を関西で初めて導入したのが『三輪そうめん流し』さんです。

「そのまま食べて美味しいのに、なんで水の中で回さなきゃいけないの?」
「繊細な三輪そうめん、水に入れといたら伸びちゃうでしょ?」

などなど、いろんな疑問があってこれまでお邪魔することをためらっていましたが、思い切って(?)行ってみたら、とても楽しく、しかもちゃんと美味しかった!お子さん連れやカップルにもお勧めできる楽しいスポットでした。


三輪そうめん流し @桜井市-01

日本最古の神社である「大神神社 (おおみわじんじゃ)」の参道にある『三輪そうめん流し』さん(踏切の近くです)。古い民家を店舗にしていて、手延素麺をイメージした白いヒモなどが装飾された、なかなか賑やかな店構えです(店頭の変わった自販機については後ほど)

三輪そうめん流し @桜井市-02
店内の様子。ビーチをイメージしたようなテーブル(全部で6卓ほど)と椅子が並び、足元には玉砂利が敷き詰められています!手作り感あふれる不思議な空間です


卓上の「流しそうめん器」がすごい!

三輪そうめん流し @桜井市-05
卓上の流しそうめん器は、注文が入るとスイッチオン。少しずつ水位が上がっていきます。単純な円形ではなく、12角形となっているため、麺が適度にほどけて食べやすくなるのだとか

三輪そうめん流し @桜井市-06
横から見たところ。給水・排水のパイプが直結されています。全国の80%のシェアを誇るパイオニア「鶴丸機工商会さんのそうめん流し器を使用しています


そうめん流しは楽しい!美味しい!

三輪そうめん流し @桜井市-04
『三輪そうめん流し』さんのお昼のメニューです。

●釜飯ランチ ミニコース(890円)
●スペシャルコース(1,100円)
●そうめん流し単品(600円)

この他、奈良の地酒などアルコール類などの販売もあります

三輪そうめん流し @桜井市-07
私たちは店長さんオススメの「スペシャルコース」(1,100円)をいただきました。

・三輪そうめん流し(※にゅうめんにもできます)
・季節の釜飯
・骨までトロトロのスペアリブ
・小鉢など

写真の手前中央にあるスペアリブは、強力な圧力鍋で炊いて骨までトロトロでコラーゲンたっぷり。味付けも適度で、ビールが欲しくなります!

三輪そうめん流し @桜井市-08
前菜的なものを食べ終えるころに、主役の三輪そうめんが中央にセットされます。水量が増え、適度に波打ちながら水流が起きていることがわかります(動画を撮影したのですが、保存されてなかった……)

三輪そうめん流し @桜井市-09
素麺をアップで。これで2人前(4束分ほど)で、お代わりは1束100円。麺は、地元の「乾製麺所」さん特製の、一般的なものよりもやや太めでコシのあるもの。パン作りなどに使われることの多い小麦粉「春よ来い」を使用しているのだそうです

三輪そうめん流し @桜井市-10
実際に素麺を投入してみると、結構な勢いで水中を回ります。取りづらいのかと思いきや、水中で適度にほぐれているため、箸を入れるだけで難しいこともありません。小さなお子さんでも楽しめると思いますし、大人がやっても楽しいんです!

三輪そうめん流し @桜井市-11
写真を撮りながらでもすくえます(ピントがずれてますが)。楽しいだけではなく、注文が入ってから湯がき始めるため、シコシコとした食感は損なわれていません。極細の三輪そうめんと比べると、食感はややもっちりしていて、かなり美味しいです。

さらに、そうめんのツユは「カツオ」と「シイタケ」の2種類から選べます。お馴染みのカツオ出汁も美味しかったですが、個人的にはシイタケの風味が効いたものが好みでした。

「こんな食べ方、邪道じゃね?」なんて思っていましたが、とんでもない。ちゃんと考えられてますね。

三輪そうめん流し @桜井市-12
そうめん流しを楽しんでいると、季節の釜飯が炊けてきます

三輪そうめん流し @桜井市-13
この日は「鶏釜飯」でした。鶏肉をそのまま一緒に炊くのではなく、鶏チャーシューを作ってから投入するという手間をかけているとか。ご飯もしっとり炊けていて、おこげも美味しかったです!


お店前には「クレープ」の自販機も

三輪そうめん流し @桜井市-14
『三輪そうめん流し』さんのお店の前の自動販売機。周りにいろいろと貼ってありますが、もちろんジュースなどではありません

三輪そうめん流し @桜井市-15
販売しているのは、冷たいクレープや、ピザドッグ・やきいもなど(※温かいメニューは売り切れになっていたので冬限定のようです)。クレープの種類も多くて管理は大変そうですが、面白いアイディアですね

三輪そうめん流し @桜井市-16
食事を終えてお店を出たら、地元の少年たちがみんなでクレープを買っていました!コンビニも少ない場所だけに、こういう需要もあるんですね(笑)



■三輪そうめん流し

HP: 参考サイト(食べログ)

住所: 奈良県桜井市三輪460-24
電話: 050-5594-4747
定休日: 不定休
営業時間: 10:30~16:00、16:00~20:30(※夜営業は不定期。要事前確認)
駐車場: 近隣に無料駐車場あり
アクセス: JR桜井線(万葉まほろば線)「三輪駅」から徒歩約2分


■参考にさせていただきました

三輪そうめんの歴史 | 奈良県三輪素麺工業協同組合
大神神社参道に「そうめん流し」 新登場! - 一般社団法人 桜井市観光協会公式ホームページ
大神神社の参道にある三輪そうめん流しで「流しそうめん」を食べてみた!【ならぷら】


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