「三輪そうめん山本」本社直営店『三輪茶屋』@桜井市
「卑弥呼の里」の期待が高まる奈良県桜井市は「三輪そうめん」の産地としても有名です。話題の「纒向遺跡」を見学に行く途中で、前から気になっていた『三輪茶屋』さんでにゅうめんをいただいてきました。
老舗の素麺メーカー「株式会社 三輪そうめん山本」さんの本社の一角で営業している直営店で、外見からは食事ができるような施設があるようには見えませんが、とっても美味しい三輪そうめんがいただけました!
「箸墓古墳」からほど近くにあります
「三輪そうめん」の産地である桜井市の国道169号線沿いに、1717年創業の老舗「株式会社 三輪そうめん山本」さんの本社の巨大な建物が見えてきます。
外観からは分かりにくいですが、この建物の一角に『三輪茶屋』という素麺がいただける食事処が営業しています(10月~4月はにゅうめんのみ)。
卑弥呼の墓ではないか・・・と話題になった「箸墓古墳」のすぐ近くにあり、この日は、邪馬台国大和説の強力な物証となると話題の「纒向遺跡」に向かう途中で立ち寄ってみました。
国道169号線沿いに立つ「株式会社 三輪そうめん山本」さんの大きな建物。本社兼工場になっていて、奥まった部屋には素麺がいただける『三輪茶屋』があります。卑弥呼のお墓の可能性が高まった「箸墓古墳」が目の前で、話題の「纒向遺跡」からの比較的近い位置にあります
三輪そうめん山本さんの建物の内部。手前が事務所で、ロビー部分は売店になっています。食事処の『三輪茶屋』はそのさらに奥にひっそりとあります。売店にいらっしゃる社員さんに注文を済ませ、席まで案内してもらいましょう
ほとんど目立ちませんが、こんな表示があります。冬期間のメニューは「にゅうめん(@600円)」と、柿の葉寿司2個がセットになった「にゅうめんセット(@800円)」のみ。この日は、纒向遺跡のニュースのためお客さんが多かったようで、柿の葉寿司は完売していました・・・
本社併設の小さな「そうめん専門店」です
奥まったところにある『三輪茶屋』の座席は、雰囲気のいい会議室のよう。窓からの眺めはバツグンで、高級感がありました。
自社工場で作った素麺がその場でいただけるお店ですので、専門のレストランのように専属の係りの方がいらっしゃるワケではなく、ここにお勤めのOLさんがそのままの姿で接客してくださるのですが、ちょっと珍しくて面白かったですね。
『三輪茶屋』の座席はこんな感じでした。プロジェクターとか完備してあるところを見ると、会議に使ったり、もしくは団体さんへ映像でも見せたりするのかも?ちなみに、食事客への対応は、社員の女性たちがOL服のまま行ってくれます(笑)
『三輪茶屋』の席からの眺め。少しだけ紅葉が始まっていて、とてもいい雰囲気でした!まるでどこかの美術館のようですね
テーブルの上には、三輪そうめんを美味しく食べるための「そうめんシコシコ講座」が。「たっぷりの湯で強火で茹でる」「麺の茹で上がり目安は約1分30秒」「冷水にさらしてしっかりもみ洗い」。簡単なことなんですが、どれも意外と難しいですよね
壁面に飾られていた「手延べそうめん年表」。素麺のお初は、鎌倉時代に禅宗と一緒に入ってきた「索麺(さくめん)」だとか。ちなみに、三輪そうめん山本さんの創業は「1717年」!江戸時代から続く老舗なのです
にゅうめんでもコシが感じられます!
三輪茶屋さんの「にゅうめん(@600円)」は、見た目も華やかで、どこかの料亭で出てくるお料理のような、上品なルックスです。
にゅうめんという食べ物は、どれを食べても同じような味になりやすいものですが、三輪茶屋さんのにゅうめんはコシがあって美味しかったです!細くて喉越しがいいのに、しっかりとした食感があり、自宅で食べるような安い素麺との違いがハッキリと分かりました。
具材に使用している、シメジ・エビ・お麩、そして奈良野菜の「大和きくな」もどれも美味しかったですね。奈良県が主導して選定している「奈良のうまいもの」にも選ばれている逸品だけに、奈良らしさが感じられる一杯でした。
三輪茶屋さんの「にゅうめん(@600円)」。とにかく見た目も味わいも上品!どこかの料亭のようです。隣の唐辛子も山椒入りで香りがバツグン!お茶は丹波黒豆を使った「黒豆茶」とのことで、そば茶のような香ばしさでした。こちらは売店で販売されていました
具はシメジ・エビ・お麩、そして春菊のような味わいの青菜は、奈良野菜の「大和きくな」だとか。肝心の三輪そうめんは、これだけ細くて喉越しがいいのに、しっかりとコシを感じられるものでした。さすがは老舗の三輪そうめんメーカーさんの本社でいただくだけのことはありました!
ロビーには「手延べそうめん」の実物も!
にゅうめんを堪能した後、ロビーを眺めたりしていたのですが、とにかく豪華な施設なんです!
ホテルのような立派なお庭があったりするのもすごいですが、本物の三輪そうめんの乾燥が行われているのが面白かったですね。テレビの中ではよく見かけるものですが、実物を見たのは初めてのこと。高級な三輪そうめんがこうやって作られるのかと思うと、ちょっと感動しました。
ちなみに、三輪そうめん山本さんでは、「そうめん延ばし体験」などもできる「麺ゆう館」という施設を奈良市内にオープンさせているそうです。いつかこちらにも行ってみたいですね!
『三輪茶屋』での食事のあと、三輪そうめん山本さんの本社内を眺めてみたのですが、ものすごい豪華さです!ロビーの一角にはゆったりした応接施設が。ホテルのロビー並ですね
中庭には、きれいに掃き清められた玉砂利と、現代アート風の石造物!
ロビーの一角には、本物の素麺の展示が!こんな間近で見るのは初めての体験でしたが、美しいものでした。これでこそ「手延べそうめん」ですね
この素麺を吊るす機械は「手延べ麺用移動ハタ」というそうです(シールに書いてありました)。冬の寒い空気の下で素麺を乾燥させる作業が進められます
レンジで調理可能など、新製品も色々!
もちろん、三輪そうめん山本さんの自社製品もここで購入できます。数千円する高級素麺「白龍」シリーズから、電子レンジで調理可能な「NEW麺」シリーズ、せんとくんのイラストが目印のハート型そうめん「恋そうめん」など、たかが素麺と馬鹿にできない充実のラインナップでした。
私たちも、実家などへの贈り物として山本さんの素麺は何度か使用させていただいていますが、さすがに美味しいんですよね。奈良っぽいお土産をお探しの方は、ぜひご利用ください。
ロビーの売店の風景。どこかのバスツアーのコースに組み込まれているようで、何台もの観光バスが到着していました。バスが着くたびに、社員の方が総出でその対応に当たっているようです。試食コーナーも豊富で、いただいた「吉野くず餅」はかなり美味しかったです!
現在のイチオシらしい「NEW麺」シリーズ。何と電子レンジで3分で調理できてしまうという優れものです!このシリーズは素麺だけではなく、蕎麦・饂飩・茶漬(?)なども。全6種類、各2食入りで「500円」です!
さらに、お土産に最適と思われるのが、パッケージにせんとくんが印刷された「恋そうめん(@300円)」。よく見ると、素麺がねじられてハート型になっています!奈良土産として面白いですね!
もちろん、ご進物にも最適な、箱入りの高級素麺もあります。写真に写っている「白龍」シリーズは、モンドセレクション金賞受賞の極細麺。最も小さいサイズで2,000円ほどから。お隣の最高級品になると3,000円以上してきます
■三輪そうめん山本『三輪茶屋』
HP: http://www.miwayama.co.jp/
住所: 奈良県桜井市箸中880
電話: 0744-43-6661
定休日: 無休(年末年始を除く)
営業時間: 11:00 - 16:30
駐車場: 多数あり
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三輪茶屋 (麺類(その他) / 巻向)
★★★★☆ 4.0