
家族で『出雲旅行』まとめ(足立美術館・宍道湖うさぎなど)
両親たちを連れて、2泊3日の山陰旅行へ行ってきました。主に出雲市の周辺を巡りましたが、松江市などにも立ち寄りました。足立美術館→出雲大社→古代出雲歴史博物館→島根県立美術館→松江城→植田正治写真美術館(間にグルメをはさみながら)というコースです。どこも楽しかったですので、簡単にご紹介しておきます。
両親らとともに2泊3日の山陰旅行へ
両親や兄夫婦と一緒に、2泊3日で山陰旅行をしてきました。以前の酒の席で、親父が「出雲へ行ったことがないんだよ」ともらしたことがきっかけで、紆余曲折ありながらも何とか実現にこぎつけました。
ちなみに、私たち夫婦は、2012年に島根県で行われた古事記編纂1300年記念イベント「神話博しまね」(紹介記事)の際に初めて出雲へ訪れました。3泊4日で広島県などにも足を伸ばすともりだったのですが、あまりにも出雲が楽しすぎて、丸っと島根観光に費やすという、とっても贅沢な旅行をしています(笑)
出雲大社・黄泉比良坂・猪目洞窟・稲佐の浜・古代出雲歴史博物館・八重垣神社・揖夜神社・神魂神社・熊野大社・須我神社・美保神社・荒神谷遺跡・加茂岩倉遺跡・西谷墳墓群と出雲弥生の森博物館など、我ながら充実してますね。
●【過去記事】八重垣神社・神魂神社など、出雲でお詣りした神社まとめ
●【過去記事】荒神谷遺跡・加茂岩倉遺跡など、出雲の遺跡・博物館まとめ
そんな経験もあり、今回の家族旅行では幹事役を仰せつかり、よりライトなコースを歩きました。簡単にご紹介しておきます。
『足立美術館』の美しい庭園と横山大観コレ
まずは島根県安来市(あの安来節の発祥の地)にある『足立美術館』へ。美しい庭園が話題の美術館で、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは三ツ星に、アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」の日本庭園ランキングでは「15年連続日本一」に選ばれています。2位は京都・桂離宮ですからね、ものすごい高評価です!
館内からは、庭園の撮影可能。たくさんの方がお庭にカメラを向けています。ちなみに、美術館としても一流で、横山大観など近代日本画のコレクションは見事。現代日本画の支援にも力を入れています
園内では、庭園を窓で切り取る「生の掛軸」など、趣向を凝らした風景が楽しめます
雲まで素敵ですね。最近よくテレビ番組でも紹介されていますが、庭園を美しく見せるためにスタッフの方たちが並々ならぬ努力をしているとか。何度も「すごい!」とため息をつきました。行けて良かったです!
■足立美術館
HP: https://www.adachi-museum.or.jp/
住所: 島根県安来市古川町320
電話: 0854-28-7111
入館料:大人 2,300円、大学生 1,800円、高校生 1,000円、小中生 500円
出雲名物「亀の手」「あご野焼」「赤天」など
初日の夕食は、出雲駅前の居酒屋さんで。出雲らしいものを求めて。手前は「亀の手」を塩ゆでしたもの。見た目はアレですし、身も少なめでやや食べづらいんですが、これが美味かった!また食べたいです。奥は「あご野焼」。飛魚を原料とした焼きかまぼこで、酒の肴に最高ですね!
手前は、宍道湖の名物・しじみをたっぷり使った「しじみの酒蒸し」。味が濃厚でびっくりするくらい美味しかったです!奥は、浜田市のソウルフードという「赤天(あかてん)」。赤唐辛子入りの魚のすり身にパン粉をつけて揚げたもので、これもクセになるお味でした。名物「のどぐろ」なども食べましたよ!
5年ぶりに『出雲大社』へお参りしました
翌朝は、まずは『出雲大社』へお参りしました。2012年にお参りした際には、ちょうど「平成の大遷宮」の真っ最中で、やや騒々しい感じもありましたが、この日もたくさんの参拝客で賑わっていました
長い下り参道の脇にある、「幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)」という作品。御祭神である大国主大神の姿も見られます
シンボルでもある大注連縄のある「拝殿」。出雲大社でのお参りは「二拝・四拍手・一拝」です。しっかりと拝ませていただきました
■出雲大社
HP: http://www.izumooyashiro.or.jp/
住所: 島根県出雲市大社町杵築東195
電話: 0853-53-3100
展示充実!必見!『島根県立古代出雲歴史博物館』
出雲大社とともに、出雲観光で絶対に外せないのが『島根県立古代出雲歴史博物館』です(紹介記事)。写真は平安時代の出雲大社本殿を10分の1サイズで復元した模型。雲をつくほどの大きさだったことがわかります。写真撮影も可能です
出雲大社や風土記関連の資料などもすごいのですが、「青銅器と金色の大刀」コーナーが圧巻です!加茂岩倉遺跡から出土した銅鐸(国宝)の本物が見られ、文様まで確認できるのはもちろんのこと、
荒神谷遺跡から出土した、358本の銅剣・6個の銅鐸・16本の銅矛が(他所へ貸出中のものを除いて)すべて本物が展示されています!壁面にずらりと並んだ銅剣とそのレプリカは大迫力ですね
こんな突拍子もない遺物が見られたり。出雲は奥が深いです
博物館のすぐお向かいにある出雲蕎麦のお店『やしろや』さんでいただいた「特製割子そば」。とろろ・天かす・大根おろしの3種類の味が楽しめます。つるりと美味しかったです!
■島根県立古代出雲歴史博物館
HP: http://www.izm.ed.jp/
住所: 島根県出雲市大社町杵築東99番地4
電話: 0853-53-8600
入館料:一般 610円、大学生 410円、小中高生 200円
レトロで愛らしい『一畑電車 出雲大社前駅』
出雲大社の参道(神門通り)にある『一畑電車 出雲大社前駅』。駅舎は1930年に建てられたもので、アールのついた緑の屋根が印象的ですね。1996年には国の登録有形文化財建造物として登録されています
駅舎の内部の様子。ステンドグラス風の窓がはめこまれていて、レトロモダンを感じさせます。近代建築好きにはたまりませんね!現在も使用されている現役の駅舎で、カフェも併設されています
■一畑電車 出雲大社前駅
HP: 参考サイト(出雲観光ガイド)
住所: 島根県出雲市大社町杵築南1346-9
「宍道湖うさぎ」のある『島根県立美術館』
少し移動して『島根県立美術館』へ。こちらは宍道湖畔に建つ近代的な建築物で、「日本の夕陽百選」にも選ばれたほどの最高の夕日スポットとしても知られています。ロビーなどは無料で入れます
湖畔の芝生の上に跳ねる12羽のうさぎたち。せんとくんの生みの親として知られる籔内佐斗司さんの作品「宍道湖うさぎ」(1999年)です。写真の2番目のうさぎを撫でると幸せが訪れるという噂もあり、観光客から大人気!
宍道湖うさぎを後ろ側から見たところ。さすがよく特徴をとらえていますし、とても愛らしいですね。夫婦そろって大のうさぎ好きなので、何枚も写真を撮りまくりました(笑)
その他、こんなオブジェも。日中にしか訪れられませんでしたが、宍道湖に夕日が落ちる時間帯には、たくさんの観光客が湖を眺めるのでしょう。いつかまた来たいですね。
ちなみに、この日は玉造温泉のお宿「長楽園」さんに宿泊。画像はありませんが、ちょっと驚くほどの巨大な露天風呂があり、お料理もお湯も満足でした!
■島根県立美術館
HP: http://www.shimane-art-museum.jp/
住所: 島根県松江市袖師町1-5
電話: 0852-55-4700
やっぱりかっこいい!国宝『松江城』
旅行の最終日は、国宝「松江城」へ。全国で現存する12天守のうち、唯一の正統天守閣とも呼ばれているとか。お城についての知識はまるでありませんが、惚れ惚れするほどかっこいいですね。幼い頃から松本市・松本城は見慣れていますので、黒壁のお城は大好きです
お城の中に入り、桐で作られているという急な階段を登って天守閣へと登ると、
四方を一望できます!手すりを巡らせていないため、眺めは抜群。遠くに宍道湖が見えます。心地よい風が吹き抜けて最高でした!
松江城のお隣りにある「松江神社」は、松江松平家の初代藩主・松平直政らを祀っています。お尻を高く上げた狛犬は、一般的に「出雲式狛犬」と呼ばれています。チェックしてみてください
また、松江城のすぐお隣にはこんな近代建築物が。『興雲閣(こううんかく)』といい、1903年(明治36年)に松江市工芸品陳列所として建てられたものだとか。1973年から「松江郷土館」として使用されていたそうです。入館料などは無料。1階にカフェが営業しています
廊下の様子。レトロで素敵ですね。当初は明治天皇の行在所として使用される目的だったため、内装も豪華。2階には、1907年に皇太子さま(後の大正天皇)がお泊りになった際に使用された「貴顕室(きけんしつ)」も公開されています
松江市のマンホール。松江城の城下町の風情を残す「武家屋敷」がデザインされています
■松江城
HP: https://www.matsue-castle.jp/
住所: 島根県松江市殿町1-5
電話: 0852-21-4030
登閣料:大人 560円、小人(小・中学生)280円
不思議で楽しい!『植田正治写真美術館』
旅行の終わりに、鳥取県の伯耆市へ足を伸ばして『植田正治写真美術館』(紹介記事)にも立ち寄ってきました。のどかな田舎に突然あらわれる近代的な建物。このギャップが面白いです
植田正治さんは、前衛的な演出写真などで世界的に有名な写真家さんで、その作品はGoogleの画像検索で見られます。館内からは霊峰・大山のいろんな表情を楽しめる仕掛けがあります
こんな記念写真を撮ったりすることも(館内は撮影可能。作品は不可)。個人的にはとても楽しくて、植田さんの作品を見ていると「面白い写真が撮りたい欲」がむくむくと湧いてきます。刺激的でした!
■植田正治写真美術館
HP: http://www.houki-town.jp/ueda/
住所: 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
電話: 0859-39-8000
入館料: 一般 900円、高校大学生 500円、小中学生 300円