2013-08-08

荒神谷遺跡・加茂岩倉遺跡など、出雲の遺跡・博物館まとめ

荒神谷遺跡・加茂岩倉遺跡など、出雲の遺跡・博物館まとめ

島根県の出雲地方へ旅行した際に、大量の銅鐸や銅剣が見つかった「荒神谷遺跡」や「加茂岩倉遺跡」などの遺跡と、この地方独特の古墳「四隅突出型墳丘墓」などとともに、楽しい博物館も拝見してきました。島根県立古代出雲歴史博物館・荒神谷博物館・加茂岩倉遺跡ガイダンス・出雲弥生の森博物館と、簡単にご紹介しておきます。(※お詣りしたのは2012年秋です)


圧巻の展示内容『島根県立古代出雲歴史博物館』

2012年の秋、夫婦で島根に2泊3日の旅行へ行ってきました。出雲ではたくさんの神社にお詣りしてきました(まとめた記事「
八重垣神社・神魂神社など、出雲でお詣りした神社まとめ」)。その合間にたくさんの遺跡・博物館へも立ち寄ってきましたので、それもまとめておきます。

まずは、出雲大社に隣接する、近代的で美しい博物館『島根県立古代出雲歴史博物館』(Wikipedia)から。島根県内の荒神谷遺跡・加茂岩倉遺跡などから出土した、国宝の銅剣・銅鐸・銅矛などずらりと展示してある、素晴らしい博物館で、以下の記事に書いてあります。


日本の古代史を塗り替えた銅剣や銅鐸の本物が展示してあるのもすごいですし、古代の出雲大社の復元模型、出雲風土記に関連した展示なども充実していて、最初から最後まで楽しくて堪りませんでした。ここを観に行くためだけにまた出雲へ行きたいくらいです!


島根県立古代出雲歴史博物館@島根県出雲地方-01

古代出雲歴史博物館のロビーに、いきなり出雲大社境内遺跡から出土した「宇豆柱(うづばしら)」の模型が。3本の巨木を束ねて柱として使ったという、その巨大さが伝わってきます。ここは本物の宇豆柱が展示されていますが、この日は京博へ出張中でした

島根県立古代出雲歴史博物館@島根県出雲地方-02
平安時代の出雲大社本殿を10分の1サイズで復元した模型。これだけの高層建築を支える柱は、巨木3本を束ねたもの。今から千年も前の高層建築です!風が吹いたら怖いんでしょうね

島根県立古代出雲歴史博物館@島根県出雲地方-03
国宝「島根県荒神谷遺跡出土品」から、358本の銅剣の展示コーナー!上部の黄金色のものはレプリカで、中段から下が本当に出土した銅剣です。大迫力!

島根県立古代出雲歴史博物館@島根県出雲地方-04
銅剣はこんな感じで並んでいます。1983年の発掘調査で、銅剣がきれいに4列に並べられた状態で見つかったものです。その隣には同じ場所から出土した16本の銅矛も展示してあります

島根県立古代出雲歴史博物館@島根県出雲地方-05
こちらは、島根県雲南市の「加茂岩倉遺跡」から出土した銅鐸39個(何点かは複製文化財です)。1箇所の遺跡から39個もの銅鐸が見つかったのは、もちろん日本最多。これだけズラリと並ぶと迫力ですね


■島根県立古代出雲歴史博物館

HP: http://www.izm.ed.jp/
住所: 島根県出雲市大社町杵築東99-4
電話: 0853-53-8600
開館時間: 9:00 - 18:00(11月~2月は17:00まで)
休館日: 毎月第3火曜日(祝日の場合は翌日休)
入館料: 一般 600円、大学生 400円、小中高 200円


大量の青銅器『荒神谷遺跡』&『荒神谷博物館』

「島根県立古代出雲歴史博物館」に展示してあった、大量の銅剣・銅矛などが見つかったのが、出雲市斐川町の「荒神谷遺跡」です。その一帯は「荒神谷史跡公園」として整備されていて、国指定史跡「荒神谷遺跡」、その内容を分かりやすく伝える『荒神谷博物館』があります。

1983年に荒神谷遺跡から出土した、358本の銅剣・6個の銅鐸・16本の銅矛は、ここでは展示されていません。しかし、博物館ではその説明が見られ、また遺跡では発掘当時の様子が再現されていて臨場感がありました。

ここでこれほど大量の青銅器が見つかるまで、出雲からは青銅器の出土例は全く無かったそうですし、銅剣と銅鐸が同じ場所から見つかった例も初めてで、考古学の常識を覆す大発見となったのだとか。その当時の興奮を想像しながら歩くと楽しいですね!


荒神谷遺跡と荒神谷博物館@島根県出雲地方-07

荒神谷博物館』は、大量の青銅器が見つかった「荒神谷遺跡」に隣接して建てられた博物館です。規模はそれほど大きくありませんが、レプリカを間近で見られるのがいいですね

荒神谷遺跡と荒神谷博物館@島根県出雲地方-08
358本もの大量の銅剣、16本の銅矛が見つかった状況を再現しています。これだけぎっしりと銅剣が並んでいると壮観ですね。何のために埋葬されたのでしょうか?

荒神谷遺跡と荒神谷博物館@島根県出雲地方-09
博物館から数分のところに、国指定史跡「荒神谷遺跡」があります。山間の静かなところで、よくこんなところを掘ったものだと感心してしまうような場所です(笑)

荒神谷遺跡と荒神谷博物館@島根県出雲地方-10
「荒神谷遺跡」の現在の様子。発掘当時の様子が復元されています。素っ気ないほどシンプルな展示ですが、だからこそ想像が広がりますね!


■荒神谷遺跡博物館

HP: http://www.kojindani.jp/iseki/
住所: 島根県出雲市斐川町神庭873番地8
電話: 0853-72-9044
開館時間: 9:00 - 18:00(11月~2月は17:00まで)
休館日: 毎週火曜日(祝日の場合は翌日休)、年末年始
入館料: 一般 200円、高大学生 100円、小中 50円


加茂岩倉遺跡の『加茂岩倉遺跡ガイダンス』

雲南市加茂町の国指定史跡「加茂岩倉遺跡」は、1996年(荒神谷遺跡の発見の13年後)、農道の工事中に39個もの銅鐸が出土したことで大きな話題となった遺跡です。1箇所の遺跡から見つかった銅鐸としては、日本最多です。

現地では銅鐸が発掘された当時の現場の様子が再現・保存されており、隣接して『加茂岩倉遺跡ガイダンス』という展示施設も建てられています。山肌に沿うように散策コースが設けられていて、ちょっと変わった雰囲気でした。

加茂岩倉遺跡で出土した39個の銅鐸は、島根県立古代出雲歴史博物館に展示してありますが、ここではそのレプリカを、間近でじっくりと見られるのがいいですね。ここで見つかった銅鐸は、トンボや鹿、ウミガメが描かれたもの、×印が付けられたものなどがあり、こうした展示が現地で見られるのはいいですね。


加茂岩倉遺跡ガイダンス@島根県出雲地方-11

「加茂岩倉遺跡」では、発掘当時の現場が再現・保存されています。ここも山間の静かなところで、よくこんなところを重機で掘ったものだと驚きます(笑)

加茂岩倉遺跡ガイダンス@島根県出雲地方-12
銅鐸が埋納された状態を復元したもの。重機で壊されてしまったものもありましたが、全部で39個の銅鐸が見つかりました。特徴的なのは、銅鐸の中に小さな銅鐸が入った「入れ子」状のものが多かったこと。どのような目的でそうしたんでしょうね

加茂岩倉遺跡ガイダンス@島根県出雲地方-13
発掘現場からこんな散策コースを歩いていくと、無料で拝観できる『加茂岩倉遺跡ガイダンス』があります。下の道路を通って行くこともできます

加茂岩倉遺跡ガイダンス@島根県出雲地方-14
『加茂岩倉遺跡ガイダンス』の中の様子。それほど広くはありませんが、精巧なレプリカやパネル展示、発掘当時の様子が伝わってくるビデオ映像などが見られます

加茂岩倉遺跡ガイダンス@島根県出雲地方-15
これは「加茂岩倉2(3)号銅鐸」(複製)です。2号と3号が入れ子になって見つかりました。土が詰まった様子まで完璧に再現してあります。また、こちらは「銅鐸キーホールダー」など面白いグッズもあって楽しかったです!


■加茂岩倉遺跡ガイダンス

HP: http://user.kkm.ne.jp/dotaku39/home.htm
住所: 島根県雲南市加茂町岩倉837-24
電話: 0854-49-7885
開館時間: 9:00 - 17:00
休館日: 火曜日(祝祭日は除く)、年末年始
入館料: 無料


『西谷墳墓群』&『出雲弥生の森博物館』

出雲大社などからはやや離れた出雲市大津町に、『出雲弥生の森博物館』という博物館があります。出雲市内の各遺跡を紹介する「ガイダンス施設」と、埋蔵文化財発掘調査の拠点施設の機能を併せ持った施設です。

国指定史跡「西谷墳墓群」に隣接しており、出雲などの一部のみで見られた独特の古墳の形「四隅突出型墳丘墓」(Wikipedia)が見られます。弥生時代中期から、山陰・吉備・北陸などでのみ見られる形で、方墳の4つの角がヒトデのように飛び出したもの。他ではなかなか見られない貴重なものです。

それを見られるだけでも楽しいのですが、2010年に開館したばかりの新しい施設だけに、展示内容も充実していて、迫力のあるジオラマなど、見ていて飽きません。また、1階部分では、割れた土器を組み立てるパズル、砂場を使った発掘ごっこ、古代衣装の試着など、お子さん向けのアトラクションも充実していました。

大人も子供も楽しめる素晴らしい施設ですから、ぜひ立ち寄ってみてください!


出雲弥生の森博物館@島根県出雲地方-18

国指定史跡「西谷墳墓群」。3世紀ごろに作られた約50mを超える大型墓・西谷3号墓など、不思議な形の「四隅突出型墳丘墓」が見られます。方墳の四隅部分が、まるで滑り台のように飛び出しているのが分かります

出雲弥生の森博物館@島根県出雲地方-17
四隅突出型墳丘墓は、頂上に登れるように整備されています。整備されすぎて、あまり古墳っぽさは感じませんが、不思議な形であることは体感できますね

出雲弥生の森博物館@島根県出雲地方-20
古墳の内部の一部が展示室のようになっていて、こんなホログラム映像なども見られました

出雲弥生の森博物館@島根県出雲地方-21
博物館建設の工事の際に見つかった「西谷横穴墓群 第3支群」。コンクリートで埋められた部分が横穴式のお墓の入り口です。この狭い範囲から10基の墓が見つかっています。こちらは7世紀前半~中ごろのもので、四隅突出型墳丘墓からかなり時代が下って埋葬されたものだとか

出雲弥生の森博物館@島根県出雲地方-22
そのお隣にある『出雲弥生の森博物館』。2010年に開館したばかりの新しい施設です

出雲弥生の森博物館@島根県出雲地方-23
1階のロビー部分。土器のパズルや貫頭衣の試着体験、砂場での発掘体験など、お子さん向けの設備が充実しています。画面に半分写っている遊具は、四隅突出型墳丘墓をモチーフにしたものでしょうか(笑)

出雲弥生の森博物館@島根県出雲地方-24
2階の展示スペースも豪華です。出雲の古代の様子を、ジオラマやパネル、本物の出土品などを使用して、とても分かりやすく伝えてくれます。四隅突出型墳丘墓のジオラマでは、頂上部分で祭祀が行われている様子を再現してありました

出雲弥生の森博物館@島根県出雲地方-25
出土品も、時代別に広々と展示してありました。また、この隣の収蔵庫には出土した土器が棚に並んでいるのですが、そこも入れるようになっていました。収納と展示を兼ねた、いいアイデイアですね


■出雲弥生の森博物館

HP: http://www.city.izumo.shimane.jp/www/contents/1244161923233/index.html
住所: 島根県出雲市大津町2760番地
電話: 0853-25-1841
開館時間: 9:00 - 17:00
休館日: 火曜日(祝日の場合は翌日休)、年末年始
観覧料: 企画展による(500円程度)


『八雲立つ風土記の丘』は休館日でした

松江市大庭町にある『八雲立つ風土記の丘』と、資料館・展示館『八雲立つ風土記の丘展示学習館』。奈良時代に編纂された「出雲国風土記」のくにびき神話などの舞台となった、旧「意宇郡」の中心にあたる地域にあります。

出雲風土記の世界を分かりやすく紹介しているらしいのですが、この日は休館日だったため、展示館の中には入れませんでした。復元された竪穴式住居などは見学できましたので、写真だけ簡単にご紹介しておきます。


八雲立つ風土記の丘@島根県出雲地方-27

八雲立つ風土記の丘@島根県出雲地方-28


■八雲立つ風土記の丘 展示学習館

HP: http://www.yakumotatu-fudokinooka.jp/
住所: 島根県松江市大庭町456
電話: 0852-23-2485
開館時間: 9:00 - 17:00(11月~2月は17:00まで)
休館日: 火曜日(祝日の場合は翌日休)、年末年始
入館料: 一般 200円、大学生 100円、小中高 無料


※実際に島根県を回ったのは「2012年9月23日~25日」でした


■関連する記事










  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ