
奈良の夏の夜の風物詩『2015なら燈花会』を観てきました
今年で17回目となる、奈良の夏の夜を彩る『2015なら燈花会』(8月5日~14日)。ほぼ毎年拝見していますが、今年も優しいロウソクの仄明かりに癒やされました。初日のこの日、たくさんの人出で賑わっていました。ぜひ夏の奈良を楽しんでください!
「なら燈花会」は8月5日~14日まで
17回目を迎える、古都・奈良の夏の夜を彩るイベント『2015なら燈花会』(8月5日~14日、19:00~21:45)。今年は初日から拝見できました。
ほぼ毎年通っている私のような者にとっては、正直なところ、特に目新しいものがあるわけではありません。しかし、この変わらない感じがいいんですよね。奈良の街の賑わった様子を見るのも嬉しいですし、夏の夜をのんびり散策しているだけでほっとします。
今年もまた、浴衣姿の方、海外からの観光客の方など、本当にたくさんの方が来てくれて、会場のあちらこちらで「奈良すごいやん!」という声も聞こえてきました。もうそれだけで満足です(笑)
時間の関係で見落としたスポットもたくさんありますが、写真多めでなら燈花会の様子をご紹介していきます。
『2015なら燈花会』のイベントガイドマップ。表紙は手で作ったハート型に、鹿が顔を覗かせるかわいいデザインです。会場内の各所で配布されていますので、まず手に入れておきましょう
19時に点灯。夕暮れの奈良の空もきれいです
夕暮れの猿沢池。空が美しく染まっていました。なら燈花会の点灯開始は19時ですが、早く到着した時は猿沢池のほとりで腰を下ろして、暮れてゆく空の色でも眺めているといいですね
もうひとつオススメなのが、奈良で人気の雑貨店『旅とくらしの玉手箱 フルコト』さんが、なら燈花会の期間中は「おでかけフルコト夕涼みの会 in よしだや」と称して、猿沢池のほとりの旅館「よしだや」さんのロビーで営業なさっています。グッズを見ているだけでも楽しいですし、店の奥では日替わりで人気店のかき氷も食べられます!
19時が近づいてくると、ボランティアの方たちの手で、1つずつロウソクに灯りがともされていきます。感謝!
「猿沢池と五十二段」会場。次第に空が暗くなっていきます
興福寺会場では夜間拝観も実施中
「興福寺」会場へ。五重塔の前で出迎えてくれた鹿。いつもよりも人出が多くて驚いているようでした(笑)
興福寺南円堂と夕暮れ
興福寺東金堂の前に、この日は「空」という字を描くようにロウソクが配置されていました
なら燈花会の期間中は、興福寺東金堂・国宝館が夜間拝観できます(いずれも20時半まで)。ぜひ夜の仏さまにもお詣りしてみてください
興福寺の参道を通って、奈良県庁側へ
奈良公園と奈良県庁の間、369号線の空。奈良の広い空が徐々に闇に包まれていきます
奈良県庁の屋上も無料開放されています
奈良県庁の前では「県庁ほの灯り」として、ライブなども行われています。
奈良県庁の屋上が夜間開放されています。屋上のこのロボットみたいな部分のデザインが大好きなんですが、夕暮れでますますかっこ良く見えました!
奈良県庁の屋上から西側を見たところ。地面すれすれの部分に積乱雲が発生していました。生駒山の山頂の電波塔などもはっきりと見えます
角度を変えると興福寺五重塔も。別角度からは東大寺大仏殿と若草山なども見えます。屋上だけに風が吹き抜けて気持ちいいですし、ベンチもあるので休憩にちょうどいいですね。歩き疲れたらどうぞ
近代建築「なら仏像館」が美しい奈良博
「奈良国立博物館」会場。灯りが伸びた先には、美しい近代建築がライトアップされています。奈良博では現在、開館120年記念特別展『白鳳 ─花ひらく仏教美術─』が開催中です(18時まで)。充実した内容でし、館内は涼しいですから(あまり疲れ果てない程度に)なら燈花会の前に見ておくといいですね
東大寺会場では建物のライトアップも
「東大寺」会場前の鹿(のシルエット)。参道入口の部分に屋台が並び、鹿たちも気が気でないようです(※鹿に人間の食べ物は与えないでください。紙も食べられますのでお気をつけください!)
現在、奈良市の各所で「ライトアッププロムナードなら」が開催中のため、東大寺の南大門・大仏殿などがライトアップされています(東大寺エリアは9月27日まで)。大迫力の金剛力士像・吽形像もくっきりと撮影できます
東大寺中門の前。東大寺では、13日・14日には、大仏殿の夜間拝観が(19時~21時)、15日には万燈供養会(19時~22時)が催されます
黒川本家さんの「葛フローズン」が美味!
「浮雲園地」会場の入口では、「燈花会」の文字が出迎えてくれます
一部で立入禁止エリアはありますが、地面に置かれたカップの間を歩いたり、一緒に記念撮影できたりします。上手に撮影するのは難しいですが、上手く撮れたらいい記念になりますね
「なら燈花会といえばコレ」という灯り。会場内のいたるところで見かけますので、ほぼ毎年撮影してます(笑)
「奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~」会場前では、アイスやおつまみなどの販売が。黒川本家さんが創業400周年記念(!)と銘打って販売していた「葛フローズン(@500円)」をいただきました。どんなものかとおそるおそる飲んでみたんですが、メチャ美味しかった!休憩スペースもありますのでぜひ!
建物の中に展示してあった不思議な衣装。昨年に続き、文化服装学院さんの協力によるコラボレーションファッションショー「縷縷 繋がりゆく文化の共鳴」が8月8日(土)に行われるそうです(入場無料)。奇抜ですが、実際に古代の人たちが着ていても違和感のないデザインかもしれませんね
「奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~」奥の庭園スペースでは、不思議なサウンドとともに、背景の照明が点滅するなどの演出がありました
壁際に置いてあった、壁にハート型の灯りを照らすキャンドルホルダー。風でほのかに揺れて、とても美しかったです
春日野園地では巨大な模様が描かれています
「春日野園地」会場では、色とりどりのカップに入ったロウソクを用いて、巨大な絵が描かれていました。近くからだと全体像が掴みづらいのですが、スタッフの方にお話を伺ったところ、「雲海」や「蚊取り線香」をモチーフにしているとか。そう言われてみると「なるほど!」と思いました(笑)
雲海を表した部分。遠くに東大寺大仏殿の屋根が見えています
美しい赤いカップも。色が入るときれいですね
これは「風鈴」をかたどったもの。今年は夏らしいモチーフのようですね
浅茅ヶ原会場ではお馴染みの竹アートが
「浅茅ヶ原」会場では、今年も竹を使ったアート作品的な灯りが展示されています。電気のためとても明るく、記念撮影向きでしょう
その脇でのんびりと草を食む鹿
ハート型があったり……
星型があったり!
ライトアップされた浮見堂は見事!
「浮見堂」会場では、今年もまたこんな美しい光景が見られます。スマホのカメラでもそれなりにきれいに撮影できるのでお勧めです
浮見堂の先端部分には行けません。また、私たちは逆へ行ってしまいましたが、順路は「猿沢池→浮見堂→浅茅ヶ原→」となっています。この順番に回っていくといいですね
対岸から見たところ。この池は貸しボートも営業していて、水面から浮見堂を見ることもできます。かなりの人気で、待ち時間が発生することもあるとか。時間の余裕をもって行ってみてください
■2015なら燈花会
・開催期間: 2015年 8月5日(水)- 8月14日(金)
・開催時間: 19:00 - 21:45
・交通手段: JR・近鉄奈良駅から「市内循環バス」または「徒歩」
・ホームページ: http://www.toukae.jp/
・Twitter: @naratoukae
・Facebook: https://www.facebook.com/naratoukae
・問い合わせ先: 0180-997-515(テレドーム。開催か中止かの問い合わせなど)
※奈良公園周辺の駐車場が満車になることが多いため、公共交通機関の利用が推奨されています
※なら燈花会の会場では、三脚・自撮り棒・ドローンなどの使用は禁止されています
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