【レビュー】奈良ファン御用達の便利手帳『奈良旅手帖』
2009年から発行されている、奈良の一年の行祭事を掲載したマニアックな手帖の最新版『奈良旅手帖2011』が届きました。相変わらず、痒いところに手が届く詳細さですね。簡単にレビューしましたので、奈良好きな方はご参考になさってみてください。
奈良好きな方は必携の便利手帖です
2009年から『奈良旅手帖』という、奈良に特化したマニアックな手帖を作り続けている「生駒あさみ」さん(mixiの「奈良を旅する」コミュの管理人さんでもあります)。
『ふたりでいく奈良』(ご紹介記事はこちら)というご著書をご紹介したばかりですが、今回は、『奈良旅手帖2011』のレビューです。
この『奈良旅手帖』とは、奈良の魅力に取り憑かれてしまった生駒あさみさんが、たった一人で作り始めた「奈良の一年の行祭事を掲載した手帖」です。
2009年度版から発行した、「奈良の一年の行祭事を掲載した手帖」です。
奈良好きの個人が制作しています。奈良のことだけが満載の、ガイドブックとはまた違う「手帳」が欲しいとずっと思っていました。
奈良に旅行する前には、行く時期にはどこでどんな行事があるのか、花はどこで見られるのか調べることができて、奈良に行く予定がない日も、「今日奈良ではこんなことが行われているのか・・・」と思いを馳せることが出来る。旅行中も、お寺や神社の情報をある程度確認できたり、思ったことや出来事などをちょっと書き込める。
そんな手帳があったらいいなあ、と思っていました。奈良に旅行をしはじめて、約10年経って、「待っていても誰も作ってくれないなら、自分で作ろう!」と、会社を退職したのをきっかけにDTPの学校でデータ作成の基礎を学び、2009年11月1日に1号となる2009年度版を発行致しました。
「奈良旅手帖」ホームページより
●マスコミの記事
自費出版の「奈良旅手帖」が若い女性に人気 - 日経トレンディネット
東京在住の奈良好きが作ったガイド本「奈良旅手帖2010」、話題に - 奈良経済新聞
奈良旅手帖を作るために会社を辞め、DTPの学校まで通い、個人出版してしまった・・・という、驚くべき行動力を持った方なのです。私もTwitter(@soranimitsu)でお世話になっていて、そのぶれないバイタリティーと、奈良に対する無尽蔵の愛情っぷりには、よく刺激を受けています。関東在住の方であるにも関わらず、「また奈良にいらっしゃるんですか!」と驚かされることもしばしばなのです(笑)
表紙は「8種+限定2種」から選べます
今年、我が家には2冊の奈良旅手帖が届きました。2011年版は、表紙が8種類+限定2種類の計10種類あります(一覧はこちら)。表紙は300円で別売りもされていますので、何枚かを差し替えながら使うことも可能です。色々と可愛い絵柄が揃っていますので、どれにしようかと迷うのも楽しいですよね。
ちなみに、奈良旅手帖はネットで購入できますが(販売ページ)、奈良の「ウガヤゲストハウス」さんや、東京の「奈良まほろば館」など、何箇所かで店頭販売もされており、この2箇所では限定表紙も販売されています(店頭販売店舗)。実物を手に取ってみたい方は、お近くの店舗へどうぞ。
奈良旅手帖2冊。向かって左から「大仏さまシルエット」と「やまとあをがき。若草色」です。2011年は表紙が8種類+限定表紙2種類の計10種類あり、別表紙も300円で販売しているそうです。色んな表紙があって迷いましたが、大仏さんのシルエットが気に入りました!
裏表紙側。どちらにも鹿のシルエットがあります。適度に可愛らしくて、適度にシック。いい感じですね。表紙の種類はこのページをご覧ください(奈良旅手帖ブログ:2011年版表紙)
手帖の合間に奈良コラムや万葉歌も
奈良旅手帖の「手帳」としての機能ですが、基本的に2週間の見開きになっています。余白も十分にとってありますし、普通の手帳としても十分に使用できるでしょう。
また、それぞれの日付欄には、奈良で行われる行事がズラリと掲載されていて、とても便利ですね。私は普段はあまり手帳類は使用しませんが、この行事チェックだけのためでも奈良旅手帖を持つ意味があると思ったほどです。ちょっとしたコラムや万葉集の歌なども掲載されていますので、眺めているだけでも楽しいですね。奈良好きな方であれば、デイリーに使いたくなる手帳でしょう。
奈良旅手帖は、奈良観光に役立つ情報が掲載された手帳です。例として、5月のページをご紹介します。左には方眼のメモ、右には1ヶ月のカレンダーが
次のページには、奈良市観光大使の多田みのりさんによる「奈良おいしいコラム」と、その月の花の情報が掲載されています。味気ないスケジュール表だけではなく、旅先のちょっとした合間に読めるコラムがあるのはいいですよね
手帳部分は、2週間の見開きになっています。各ページには、万葉集から集めた奈良に関する歌も掲載されています(5月の最初は長屋王の歌でした)
各日付の部分には、奈良で行われる様々な行事が掲載されています。写っているのは4月8日ごろ。見やすく分かりやすい!9日の「※三輪山登山不可日」というのも、細かいながらも重要な情報です
巻末の奈良の便利情報がすごいんです!
また、奈良旅手帖が最も優れている点は、奈良を旅行する際に便利な情報が一覧になっていることです。
●奈良の神社・仏閣の情報は、拝観時間・拝観料・いただける御朱印の種類など
●奈良の交通情報は、近鉄・JRコインロッカー、ロープウェイ・ケーブルカー、道の駅、レンタサイクル、レンタカー、奈良駅周辺の銭湯情報、早朝営業・朝食が食べられるお店情報など
奈良在住者にはあまりピンと来ませんが、銭湯や朝食が食べられるお店の情報などは、旅行者の方には便利なんでしょうね。私たちも、奈良旅手帖に掲載されているお寺さんの情報などはとても便利に使えると思いますので(iPhoneから検索するよりも早いです)、今年一年しっかりと持ち歩こうと思っています。
今年の手帳選びに迷っている奈良好きの方は、ぜひ『奈良旅手帖』も選択肢に入れてみてください。手帳を開くのが少しだけ楽しくなりますよ!
奈良旅手帖の冒頭付近に掲載されている「正月・越年行事」と「除夜の鐘が衝けるお寺」の一覧。渋い情報ですよね(笑)
巻末へ進むと、奈良の神社・仏閣の情報が。大きな寺院では、拝観時間・拝観料・いただける御朱印の種類などが一覧になっています。興福寺に「世界遺産」という御朱印があるなんて、初めて知りました!
交通情報も充実していて、近鉄・JRコインロッカー、ロープウェイ・ケーブルカー、道の駅、レンタサイクル、レンタカー、奈良駅周辺の銭湯情報、早朝営業・朝食が食べられるお店情報など、至れり尽くせりですね
電車の路線図や、葛城古道・山の辺の道などの簡易地図も掲載されています。さすがに電車やバスの時刻表まではありませんが、携帯電話で調べながら奈良の旅の予定を立ててみてください
■奈良旅手帖
HP: http://naratabi.main.jp/index.html
価格: 1,600円