2017-09-10

奈良愛たっぷり!リトルプレス『比礼ふる』創刊号

奈良愛たっぷり!リトルプレス『比礼ふる』創刊号

奈良の人気店「フルコト」メンバーを中心に結成された編集部門「ココトソコノ制作室」さんから、リトルプレス『比礼ふる』の創刊号が発売になりました!「奈良の氷」と「奈良の丘」という2つの特集と、さらに各自の個性を活かした奈良偏愛記事なども集まって、奈良好きにはたまらない一冊になっています!


待ちに待った創刊号が完成!

ユニークな奈良の雑貨などを企画・制作・販売している、奈良きたまちのお店「旅とくらしの玉手箱 フルコト」さん。奈良好きの方たちの間ではもうすっかり有名ですね。

ここの中の人(=あるじ)たちが集まって、「ココトソコノ制作室」という出版物の企画・編集などを行う部門ができています。これまでにも、奈良県の「なら記紀・万葉名所図会」「祈りの回廊」などのディレクションを行うなど、実績を積み上げてきています。

以前から、「このメンバーでリトルプレスを作ります」とアナウンスされていて、私も楽しみにしていたのですが、これがなかなか完成せず。もう読めないのか……と諦めかけていたのですが、2017年8月末ごろ、ようやく手にすることができました!

リトルプレスのタイトルは『比礼ふる』。作者の言葉通り、“「私たちが好きな奈良、皆と一緒に知りたい奈良」がたっぷりつまった一冊”となっています!


リトルプレス『比礼ふる』創刊号-01

ココトソコノ制作室さんのリトルプレス『比礼ふる』創刊号。ほぼ同時期に発売となった『奈良で出会う 天皇になった皇女たち』(紹介記事)と同じく、イラストレーター上村恭子さんのやわらかな絵が表紙です


特集は「奈良の氷」と「奈良の丘」

■特集1 奈良の氷
 - 奈良と氷のつながり
 - 氷室の郷土・福住
 - 氷室神社
 - 奈良の氷屋さん『日乃出製氷』
 - 奈良のかき氷と言えば、この人!
 - 春迎えと氷
 - ピックアップ氷情報2017in奈良
 - 甘味処ちからの思い出
 - 氷妄想劇場

■特集2 奈良の丘
 - 丘なのか、山なのか
 - Lesson1 丘を見る
 - Lesson2 丘から見る
 - 丘と私の間に
 - Lesson3 丘に行く
 - てくてく丘さんぽ

■連載
 - 手ノヒラ
  消しゴム版画・豆本作家/つまびきや・なかのさちえさん
 - ならにまつわるとわずがたり
 - 比礼ふる談話室 奈良ココの人、ソコの人
  001/koharu cafe店主 喜殿いきこさん
 - しもきたやまぐらし
 - 奈良から出て奈良と出会う


リトルプレス『比礼ふる』創刊号-02

創刊号の第一特集は「奈良の氷」。“かき氷の聖地”として知名度が急上昇中の奈良ですが、この人たちが作るリトルプレスですから、単純なお店紹介だけでは終わりません。まずは「日本書紀」の氷室(ひむろ)への言及からスタート!長屋王邸の木簡に氷が献上されていたと記されていることにも触れています

リトルプレス『比礼ふる』創刊号-03
続いて、現在も氷室で氷を保存している、天理市・福住(ふくすみ)への取材記事も。日本書紀で氷室があったとされる「闘鶏」という地域が、このあたりだとされています

リトルプレス『比礼ふる』創刊号-04
さらに、奈良のかき氷ブームを影から支えている「日乃出製氷」さんの取材記事も。奈良県内では唯一の製氷メーカーで、48時間以上もかけて凍らせる「純氷」を作っています。詳細な「日乃出製氷の純氷ができるまで」レポートもあります!

リトルプレス『比礼ふる』創刊号-05
奈良のかき氷の名店の紹介(7店舗分)とともに、上村画伯のイラスト入りコラム的な「甘味処ちからの思い出」というページも。今は閉店してしまった古き良きお店。在りし日のことを知らない私も、懐かしい気持ちにさせてくれます

リトルプレス『比礼ふる』創刊号-06
「奈良の氷」特集の最後を飾るのは、メンバーのお一人、新井忍さんの「氷妄想劇場」。意味のわからないイラストがついてますが、まさにこんな内容です。忍さんらしいぶっ飛び方で必見です(笑)

リトルプレス『比礼ふる』創刊号-07
第二特集は「奈良の丘」。かき氷の盛り付けから「丘」が結びついたのか、いい具合に振れ幅が大きくなってますね。丘特集の最初から下北山村の「プリン山」(丘ですらなかった!)で始まりますが、雷丘(明日香村)、飛火野・平城山給料(奈良市)、矢田丘陵(大和郡山市)などが、書き手の思い入れたっぷりに紹介されていきます


妄想やこだわりが炸裂した企画も

リトルプレス『比礼ふる』創刊号-08
リトルプレス後半は、メンバーそれぞれの好きなテーマで語るページも。「奈良旅手帖」の作者さんとしても知られる生駒あさみさんは「妄想プレゼンテーション」を執筆。初回のテーマは「奈良時代モチーフのホテル」の有り様を、食事から館内サービスから、詳細に妄想しています!

リトルプレス『比礼ふる』創刊号-09
こちらは編集長でもある砂川みほ子さんが担当した「あのまちこのもち」という企画ページ。奈良のおもちを食べるレポート記事で、一皿目は天川村洞川の「いもにじり」を取り上げています。この連載、どこまで続くのか見届けたいです(笑)

リトルプレス『比礼ふる』創刊号-10
また、別の連載記事として、消しゴム版画・豆本作家で「つまびきや」という屋号で活躍中のなかのさちえさんが、「手ノヒラ」というコーナーを担当なさってます(4ページ!)。この人の作品は本当に細かくてびっくりするほどですが、誌面でもその繊細さが伝わってきます。必見!

リトルプレス『比礼ふる』創刊号-11
比礼ふる談話室「奈良ココの人、ソコの人」というインタビュー企画では、奈良きたまちの『koharu cafe』さんの店主・喜殿いきこさんのお話を聞いています。「いきこさん、昔はディスコに通って、DJもやってはったんや!」など、本書で一番の驚きでした(笑)


「創刊ご報告会」にも参加してきました

リトルプレス『比礼ふる』創刊号-12
発売直後に、大和郡山市・とほんさん(のはす向かいの建物)で開催されたイベント「『奈良で出会う 天皇になった皇女たち』刊行記念懇話会+『比礼ふる』創刊ご報告会」の様子。前にずらりと並んでいるのが、ココトソコノ制作室の面々です。「比礼ふる」の制作の苦労話、発行が遅れた釈明(?)など、裏側のお話もたくさん聞けました

リトルプレス『比礼ふる』創刊号-13
このイベントでは、橿原市・三松さんの「さらら」というお菓子が参加者に提供されました。もちろんこれは持統天皇(鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ))にちなんだもの。こういったこだわりがみなを楽しませてくれます

リトルプレス『比礼ふる』創刊号-14
ココトソコノ制作室のメンバー全員からのサインもいただきました!ありがとうございました!


■リトルプレス『比礼ふる』創刊号

制作: ココトソコノ制作室
価格: 1,000円(税別)
※A5判、80頁(フルカラー)

●取扱店
旅とくらしの玉手箱 フルコトさん(奈良市)
奈良の雑貨とカフェBAR ことのまあかりさん(奈良市)
とほんさん(大和郡山市)
啓林堂書店  奈良店さん など

●通販
リトルプレス『比礼ふる』 創刊号 - 旅とくらしの玉手箱 フルコト通販
比礼ふる 創刊号 - とほん


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