標高差1,240mの激坂レース!『大台ヶ原マラソンinかみきた』完走記
上北山村のマラソン大会『大台ヶ原マラソンinかみきた』に参加してきました。今年から自転車のヒルクライムレース「ヒルクライム大台ケ原」と同じ、距離28km・標高差1,240mという超ハードな山登りコースに変更となり、心が折れそうになるほどのハードさでした。ヒーヒー言いながらも、練習の甲斐あって楽しく完走できました!
自転車でもヘビーな超絶山登りコースです
上北山村で行なわれているマラソン大会『大台ヶ原マラソンinかみきた』。2019年で第6回目を迎えました。
前年までは「大台ケ原ドライブウェイ」を中心としたルートでしたが、今年から西日本最大というの自転車のヒルクライムレース「ヒルクライム大台ケ原」と同じコースに変更になりました。
「距離28km、標高差1,240m」という超ハードな山登りコースで、スタートから10km過ぎたあたりから、平均10%を超える激坂が5km以上も続きます。自転車レースでも“最高レベルの難コース”と紹介されちゃうくらいの激坂を、自分の脚で走ってのぼろうというのですからどうかしてます(笑)
レースの会場となるのは、奈良県南部に位置する「上北山村」です。レースは8時スタートで、奈良県中部在住の私の自宅からは、車で1時間半ちょっと。受付や着替えの時間などもみて、6時に出発しました。意外と近いですね
当日は、上北山小中学校のグラウンドが臨時駐車場として開放され、スタート地点まで(約2.3km)を送迎バスが運行します(詳しくは「アクセス・駐車場」ページをご覧ください)
スタート地点の「河合清流橋」では、参加者の当日受付やスポーツドリンクの配布などが行なわれます。ゴール地点まで運んでもらえる荷物の受付が早め(7時15分締切)なので、7時くらいには到着しておいた方が安心ですね
この日の参加者は290名。村長のご挨拶などの後、のんびりとスタートを待ちます。スタートダッシュしたい人用、のんびりと行きたい人用などが区切られているのでお好みで(私はほぼ最後尾からでした)
スタート直後、ゆったりした上り坂が始まっています。まだ民家がありますので、沿道から声援もいただけます
のどかな川の流れを見ながら進みます。レース全体では「制限時間5時間」とそれなりに余裕がありますが、第2地点(約4.5km)のタイムアウトが8時30分と、ちょっとだけ厳しめです
小処温泉などとの分岐にある、第3地点(約8.1km)。ここを過ぎたあたりからいよいよ激坂が始まります。走ってみてよーく分かりましたが、ここまではウォーミングアップみたいなものでした(笑)
平均10%超が約5km続く超激坂スタート!
スタートから約10kmほど。平均勾配10%を超える激坂が始まり、約5kmも続きます。すでに心が折れて歩いているランナーも多く、並大抵の過酷さではありません
約9.5km地点のエイドの前。車でもつらい急坂ですね。サイクルロードレースを描いた漫画『弱虫ペダル』のクライマー坂道くんでも、ダンシングしながら上るくらいの斜度です(笑)
この激坂レース、私自身はこんな目標で挑んでいました。
・普通の坂は、走る。歩かない。
・急な坂は、ゆっくり走る。
・激坂は、心拍数を落とさない程度に大股で歩く(走るよりこっちの方が早い)。
・エイドと撮影の時には止まる。
意地になって脚を動かし続けましたが、じつは最後の最後、ゴールのほんの少し前で、自分基準では走るべきところを歩いてしまいました……。悔しい!
大台ケ原ドライブウェイを快走してゴール
心が折れそうになる約5kmの激坂区間も、大台ケ原ドライブウェイ(向かって左手)と合流する地点で終わります。脚に疲労が蓄積されますが、まだここから約10kmもあります(もちろんほぼ坂道)ので、まったく安心はできません
このくらいの斜度が続きますが、その前に激坂を体験しているため、もう上っているのか下っているのかすらわからなくなってきます。体調も良くてまだ脚が残っていたので、羽がはえたかのように快走できました。上りも苦にならず、時々出てくる下り坂になると「ひゃっほう!」と叫びながら走っていたほどで、自分史上最高レベルのランナーズハイでした!
ゴール間近では写真を撮るのも忘れてましたが、道路沿いにこんな立ち枯れの木々が見られるのが大台ケ原ドライブウェイらしいところです。途中には、山々を見晴らせる展望スポットなどもあります
ゴール地点の大台ヶ原駐車場。たくさんのランナーたちが、激坂に負けずにゴールインしています。ちなみに、2019年は290名が参加し、完走者は282人(男243人、女39人)だったとか
ゴール記念で撮影してもらいました。タイムは「3時間16分41秒」。初めてのチャレンジだったので、とくに目標タイムなどは決めていませんでしたが、思った以上の好タイムでした。事前にしっかり練習して、たっぷり休養して、このレースに合わせてきた甲斐がありました!
レースの後のぜんざいが美味しかった!
ゴール地点では「とちもちぜんざい」と「串こんにゃく」のご褒美が。ぜんざいの甘みが体に染み渡ります。レストランもあるので、うどんなどを食べることもできます
大台ケ原から臨時駐車場までは、無料の送迎バスが運行しています。28kmも上ってきたので当然なんですが、くねくねの山道を1時間弱もバスに乗車することになります。なかなかハードですので、少し体力が回復してから乗車したほうがベターかも
個人的なご褒美として、帰り道に川上村の名店「大滝茶屋」さん(紹介記事)で、柿の葉寿司をいただいたり、
下界に戻ってから、どうとんぼり神座さんの「おいしいラーメン」を食べたりしました。頑張った後なのでもっと贅沢してもいいはずなんですが、ハードな運動をするとこのラーメンが食べたくなるんです。我ながら不思議です(笑)
■第6回 大台ヶ原マラソンinかみきた
HP: https://oodaigahara-marathon.jimdo.com/
日時: 2019年5月12日(日)8:00スタート
会場: 奈良県吉野郡上北山村
内容: 上北山村河合(河合清流橋)から大台ヶ原駐車場までの登坂コースで行うフリーラン
距離: 28km、標高差約1,240m
定員: 先着350名(マラソンツアー等含む)
参加費: 4,000円
■参考にさせていただきました
【朝日新聞デジタル】奈良)290人過酷な挑戦 大台ケ原マラソン
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