2022-03-18

【今さら気づいた】花札の桜の赤短の「みよしの」は吉野のこと

【今さら気づいた】花札の桜の赤短の「みよしの」は吉野のこと

子どもの頃から何度も遊んだ「花札」。桜の5点札に描かれた短冊には「みよしの」の文字がありますが、これって「吉野の桜」のことなんだと、何十年もたってやっと気づきました。さらに他の赤短も「あのよろし」だと思ってけど違うんですって!


意味不明な古語だと思ってた「みよしの」

花札の桜の赤短の「みよしの」は吉野のこと-02

日本の伝統的なカードゲームに「花札(はなふだ)」というものがあります。今や世界的な大企業となった任天堂さんも、テレビゲームを手掛ける以前は花札のメーカーでした。

歴史・遊びかた|花札・株札|任天堂
花札 - Wikipedia

私自身、子どもの頃から数え切れないくらい花札で遊んできました。お盆や年末になると家族で遊び、お正月になれば親戚一同で遊ぶ。札の裏面のちょっとした傷まで覚えてしまってプレイが有利になる、そのくらい熱心に遊びました。

そんな私ですが、つい先日、ふっと気づいたのです(※以前も気づいたかもしれないけど、完全に忘れてました)。

車で吉野方面へ走っていたときのこと。「美吉野橋(みよしのばし)」の交差点で信号待ちをしていて、何気なく「みよしのばし」と音読した瞬間に、、、


●花札の桜の5点札に書いてある「みよしの」って、「吉野」のことだったんだ!


いや、もちろんいま冷静に考えればすぐにわかることです。古くから「桜といえば吉野」というイメージが出来上がっていたことも、美吉野(みよしの)が吉野の美称であることも(今では)知っています。

しかし、私が花札で遊んでいたのは、今から数十年前のこと。奈良とは縁もゆかりもない北陸の片隅で育った者としては、そんな知識はありません。

その当時は、赤い短冊に書いてある「みよしの」や「あのよろし(※後述します)」は意味不明な古語であり、何やら不思議な記号としか認識していませんでした。その後もその言葉のことを思い出すこともなく、私の中では吉野の桜と花札はほぼ結びついていなかったのです。

これ、奈良県民であれば、または関西で生まれ育った方であれば、「桜=よしの」のイメージも強いでしょうし、当然の知識なのかもしれませんね。


花札の桜の赤短の「みよしの」は吉野のこと-01

ちなみに、任天堂さんのサイトによると、花札は安土・桃山時代の「天正かるた」、江戸時代上期の「ウンスンカルタ」などをもとに、江戸時代中期に現在の形になったとか。

平安時代から江戸時代、そして現在まで、ずっと桜の名所として人々に認識され続けている吉野って、あらためてすごいなと思います。


「あのよろし」じゃなくて「あかよろし」

花札の桜の赤短の「みよしの」は吉野のこと-03

そしてもう一点、「みよしの」について検索した際に気づいたことがありました。


●赤短に書いてあるのは、「あのよろし」じゃなくて「あかよろし」らしい!


※詳しくはこちら↓
花札の謎シリーズ!赤短『あかよろし?』│京都大石天狗堂

「あかよろし」という言葉の意味は「実に素晴らしい」というニュアンスなのだとか。そうなると「赤よろし」ですらないのかも。知らなかった!






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