写真と切り絵『奈良歳時記 お水取りと仏像 二人展』＠奈良市
3月1日から2週間にわたって本行が勤められる、東大寺二月堂の「修二会（お水取り）」。その様子を、迫力の写真と美しい切り絵で描いた『奈良歳時記 お水取りと仏像 二人展』が、猿沢池近く「クロネコならTABIセンター」で開催中です（3月16日まで）。作品点数は約30点ほど。無料で拝見できますので、ぜひ立ち寄ってみてください！
会場は三条通「クロネコならTABIセンター」
3月1日より、2週間にわたって本行が勤められる、東大寺二月堂の「修二会（しゅにえ）」。「お水取り」という呼び方もよく知られています。
そんなお水取りの様子を、迫力の写真と、美しい切り絵で描いた企画展『奈良歳時記 お水取りと仏像 二人展』が、三条通の猿沢池近く「クロネコならTABIセンター」2階で開催中です（3月16日まで。無料）。
写真は、奈良の年中行事を追っている、写真家・野本暉房さんの作品。切り絵は、大和郡山市の切り絵作家・西村幸祐さんのもの。合計で約30点が展示されています。
会場となるのは、ヤマト運輸さんが運営する「クロネコならTABIセンター」（参考記事【奈良新聞WEB】奈良の旅を快適に - ヤマト運輸が三条通にセンター<）。2013年5月にオープンした施設で、手荷物の一時預かりや観光情報の提供、海外からの観光客への対応できるスタッフも常駐なさっています
2階に上がると、誰でも気軽に借りられるトイレがあり、休憩スペースも設置してあります
写真は野本暉房さんの作品。迫力！
建物の2階の休憩スペース。壁面に作品が展示してあります。まず目に飛び込んでくるのは、美しい火花が散る「お松明」という写真作品です
河合町在住の写真家・野本暉房さん（公式ページ）のプロフィール。定年を機に奈良の祭事・民俗行事の撮影に専念し、「奈良大和の祭り」という作品集も出版なさっています
お松明の炎をとらえたオレンジ色と、堂内の水を打ったような静けさが伝わってくるような行の様子をとらえた作品などが並びます。通常は撮影できないエリアにも密着していますから、本当に迫力がありますね
向かって左が「五体投地」、右が「達陀（だったん）」。激しく体を打ちつける音、堂内に飛び散った火の粉の熱気まで伝わってくるようでした！
切り絵は西村幸祐さんのもの。美麗！
その向かいに展示されているのが、大和郡山市の切り絵作家・西村幸祐さんの作品たち。白と黒の2色を用いた作品がメインですが、お水取りを描いた作品には赤も使用なさっています
西村さんのプロフィール（公式ページ）。大和郡山市のコンピューター関連会社「株式会社クリエイト」の代表取締役の方だとか。仏像をモチーフにした作品を多く手がけられていて、講習会なども開催なさっています
反射して見づらいですが「東大寺 お水取り」という作品です。わずかに利かしたオレンジ色が鮮やかに映えますね
良弁僧正坐像、金剛力士 阿形・吽形、重源上人坐像など、東大寺の仏さまを切り取った作品も。とても印象的なアングルで、見惚れてしまいます
奈良博『特別陳列 お水取り』も必見です
奈良国立博物館『特別陳列 お水取り』展もぜひご覧ください（3月15日まで）。この展示を見ておくと、東大寺の実忠和尚が752年に創始して以来、一度も途絶えずに続けられてきた「不退の行法」を、より深く理解できるようになります！
■クロネコならTABIセンター
住所: 奈良県奈良市樽井町14
電話: 0742-21-6004
休館日: 無休
■奈良歳時記 お水取りと仏像 二人展
開催期間: 2015年 1月20日（火）～ 3月16日（月）
開館時間: 9:30 - 18:00
料金: 無料
■参考にさせていただきました
奈良）お水取りを写真と切り絵で描く 奈良で二人展：朝日新聞デジタル
奈良倶楽部通信 part:II: 「奈良歳時記～お水取りと仏像 二人展」
奈良歳時記 お水取りと仏像 二人展: 鹿鳴人のつぶやき
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