2014-09-21

『一言主神社』の満開のヒガンバナ@葛城古道ウォーキング

『一言主神社』の満開のヒガンバナ@葛城古道ウォーキング

秋の「彼岸花」の名所として知られる、歴史ある道『葛城古道』。この日は古道散策しながら、御所市の『一言主神社』へと歩き、真っ赤なヒガンバナの群生と、緑の稲穂とのコントラストを眺めてきました。日本の秋らしい美しい風景でした!


葛城古道の秋。のどかな風景が続きます

金剛山・葛城山の東山麓を通る『葛城古道』(参考)。古代豪族・葛城氏が本拠とした土地を走る、全長約13kmの道です。

葛城古道は、秋の「彼岸花」が見事に咲き誇るスポットとして知られており、御所市の『一言主(ひとことぬし)神社』や『九品寺(くほんじ)』では、真っ赤な群生が見られます。

ヒガンバナの見頃は、秋分の日の前後1週間ほど。すぐに白っぽく色が抜けてしまうので、油断しているといつの間にかピークの状態を過ぎてしまいますので、お気をつけください。

この日は、いいお天気の休日だったため、ウォーキングがてら葛城古道の一部、高鴨神社の隣の「葛城の道歴史文化館」から一言主神社までの区間を、のんびりと散策してきました。撮影してきた写真を簡単にご紹介していきます。


一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-02

古代から続く歴史ある「葛城の道」。道標が立っていて、田んぼの真ん中を通るようなのどかな道が続きます。コース全体が標高が高いため大和盆地がきれいに見晴らせる場所も。しかし、アップダウンがきつい部分もあり、山の辺の道などと比べるとヘビーです

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-03
高鴨神社の近くは標高が高いので、稲穂と同じ高さに山々のシルエットが見えたりします

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-04
美しい田んぼと、古くから存在しているであろう溜池。ずっと変わらない風景なんでしょうね

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-05
用水路を流れるきれいな水、石組み、ヒガンバナ

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-06
道沿いのいたるところでお地蔵さまが見守ってくれています


干し藁とヒガンバナと大和葛城山

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-07
一部の田んぼでは、すでに稲刈りが終わっていました

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-08
青空の下の稲わらとヒガンバナ。金剛山の麓あたりですが、向こうに写っているのは大和葛城山です

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-09
まさに「葛城の秋」という風景ですね

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-10

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-11


古墳やお寺、美しい花々など

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-12
刈入れが終わった田んぼの向こうに見えている小山は、名前も分からない小さな円墳です。石室が開口しているのが見えます。奈良らしい、御所らしい風景ですね

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-13
葛城古道沿いに建つ「極楽寺」へお詣りしました。お彼岸のため、お墓参りの方が多数いらっしゃいました

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-14
立派な石垣に植わっているのは、柿の木です。赤いヒガンバナが咲き、遠くに葛城山がそびえます

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-15
見晴らしのいい場所になると、大和盆地が見晴らせます

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-18
二色の萩、芙蓉、彼岸花

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-19
白いヒガンバナも見かけました

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-20
葛城山の麓に煙が立っています。風情があるように見えますが、収穫が終わった田んぼでの野焼きなので、かなり煙たいです(笑)

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-21
木の根に侵食された土塀

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-22
西日と美しい田んぼ


一言主神社の彼岸花の群生はお見事!

写真を撮りながらのんびり歩いていると、目的地の『一言主神社』へ到着したのは、すでに「16時50分ごろ」でした。

お彼岸の頃、御所市の日没時刻は「17時50分ごろ」ですが、このエリアは葛城山系の東麓になるため、平地よりも1時間も早く日が沈みます。写真撮影が目的の方は、早めに撮影を終えるようにした方がいいでしょう。

一言主神社の周辺には、普段の静かな雰囲気とはうって変わって、車と観光客であふれていました。参道の脇の田んぼのあぜ道に、驚くほどの数のヒガンバナが群生していて、本当に鮮やかでした!奈良県では明日香村の彼岸花が有名ですが、密度でいったらそれを上回るかもしれません。

結局、一言主神社で撮影した写真はそれほど鮮やかではありませんし、その先の『九品寺(くほんじ)』(紹介記事)にも行くことは出来ませんでしたが、本当に素晴らしい光景が観られて満足でした!


一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-23

御所市の『一言主神社』の鳥居。主にこの左手の田んぼのあたりにヒガンバナが群生しています。無料駐車場もあり、周辺の路肩にも車は停められますが、かなり混雑していました

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-26
彼岸花の艶やかな赤と、稲の鮮やかな緑が、見事なコントラストです。この周辺の田んぼだけここまで濃く群生していたので、きっと田んぼのオーナーさんが手入れしてくださっているんでしょう

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-25
もう日が落ちてしまったため、観光客の数は減っていましたが、それでもカメラを持った方がたくさん撮影に訪れていました

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-24
なお、こうした広めの農道は歩いても構いませんが、田んぼのあぜ道は立ち入らないようにしましょう。私有地ですし、意外なほどもろく崩れます

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-27

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-28

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-29

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-30

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-31

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-32

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-33
また、一言主神社の境内には、樹齢1200年の「乳銀杏」と呼ばれる古木があります。秋になると遠くからでもはっきりと分かるほど、見事な黄色に紅葉します(紹介記事

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-34
しかし、久々に木の姿を見てみると、だいぶ枝が落とされていました。銀杏の木の内部に腐朽した空洞部分が見つかり、倒伏のおそれがあると診断され、2012年に枝を切除し、再治療を行っているのだとか。頑張って欲しいです!

一言主神社と葛城古道のヒガンバナ-36
この日の葛城古道散策は、「高鴨神社~一言主神社」の間を往復し、距離16.5km、時間5時間弱。お昼すぎてからの出発だったため、最後は日が落ちて真っ暗で大変でした(笑)



■葛城一言主神社

HP: 参考サイト(御所市HP)
住所: 奈良県御所市森脇432
電話: 0745-66-0178
主祭神: 一言主大神、幼武尊
創建: 9世紀ごろ
開門時間: 不明
拝観料: 境内無料
駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: 近鉄「御所駅」から、奈良交通バス・五条バスセンター行「宮戸橋」下車

※彼岸花のピークは、秋分の日の前後1週間ずつくらいです


■参考にさせていただきました

奈良 九品寺 ~ 一言主神社の彼岸花 - 気まぐれ 花★旅日記
彼岸花咲く葛城古道
葛城古道・神々のふるさとをたずねて|歩く・なら~歩く楽しさが見つかる!奈良県のウォーキングポータルサイト!!~


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