
『2011なら燈花会』を歩いてきました@奈良市
今年も『2011なら燈花会』へ行ってきました。4日目の平日でしたが、観光客の方の姿も多く、すっかり定着しましたね。大震災の後ということもあり、ロウソクの灯りにメッセージが込められたものなども見かけました。撮影してきた画像と、気づいた点を簡単にご紹介しておきます。
猿沢池から。夕暮れの興福寺もいいですね
この日のスタートは猿沢池から。なら燈花会は19時から始まりますが、その時間帯にはまだ空は明るいため、それほど時間を気にする必要はありません。しかし、薄暮くらいの時間帯の奈良の町もとても美しいですから、時間の余裕がある方は、18時くらいから空を眺めているといいですよ。お祭り前でちょっと騒々しいですが、ワクワクと楽しい気分になれます。
今年は、興福寺会場の前では「復」(おそらく復興の一文字)の形にロウソクが並べられていました。今年は色んな願いが込められた灯りがともされていて、他の方の情報を見ると「絆」などの形になっている日もあったようです。
五重塔の向こう側には月も浮かんでいますし、鹿が現れたり、とても美しい光景が見られました。
浮見堂会場周辺は一方通行になってます
続いて、浮見堂会場へ。昨年の浮見堂は、橋が渡れないようになっていたのですが、今年はその規制は解除されました(浮見堂本体へは入れません)。水面にロウソクの火が揺れる光景はとても美しいですね。浅茅ヶ原会場では、鹿の形と、「命」「絆」の文字にロウソクが置かれていました。
ただし、猿沢池→浮見堂会場→浅茅ヶ原会場のルートは、完全に「順路」が設定されていて、みんな一緒にゾロゾロと歩くことになります。浮見堂の橋も一方通行になっていますのでお気をつけください。
灯りの天の川が観られる浮雲園地
浮雲園地・春日野園地方面では、今年も壮大な灯りのアートが見られました。大仏殿を遠くに見ながら、無数の灯りが揺らめく姿は幻想的ですね。
浮雲園地の天の川状の場所は立ち入り禁止ですが、それ以外の場所では、ロウソクの間を自由に歩けるようになっていますので、(暗いので撮影は難しいですが)記念写真などはこのあたりでどうぞ。
春日野園地の一角には、竹を使った繊細な灯りが美しい「熊本 暮らし人祭り みずあかり」の灯りも展示してありました。他の地域の灯りイベントが観られるのも嬉しいですね。
奈良博もロウソク&ライトアップです
帰り道は、奈良国立博物館前を通りました。ここでもロウソクが小さく「日本」の文字やハート型に並べられていました。建物もライトアップされていますので、そちらもぜひご覧ください。
ルートの「順路」が厳密になりました
今年のなら燈花会を歩いてみて、最も大きな変更点は「順路」が厳密に決められたことでした。
これに関しては、【Togetter - 「奈良の夏のイベントとして人気絶頂の「なら燈花会」しかしこんな声も。さてどうしたらいいのか。」】このような声もあったため、私も注目していたのですが、確かに以前のように、広い奈良公園をどこにでも自由にフラフラ…というスタイルからは変わってきたように思います。
しかし、これは広い奈良公園の中を、どこを見ていいか分からずに迷ってしまう観光客の方には親切なんでしょう。実際に、私たちがいつも歩くようなルートが順路に設定されていましたので、やや窮屈な印象はありましたが特に不便もなく歩けました。途中で立ち止まって写真を撮影していても怒られたりしませんのでご安心ください。
ただし、自由に歩きたい方は「浮見堂会場」だけは避けた方がいいかもしれません。昨年は橋も渡らせないように規制していた場所を、今年は改めて通行可能にしたのですから、仕方ないと思いますが、歩かされている感はありました。浮見堂方面へ向かわずに、そのまま奈良公園を突っ切れば、ほぼ例年どおりだと思います。
このように順路を設定することで、「広い奈良公園の全ての場所にロウソクを灯さなくても、順路沿いに重点的に配置すれば済む」というメリットもあるんでしょうね。
なら燈花会も、たくさんの方に支えられながら、毎年少しずつ微調整しながら進化しています。ぜひ夏の奈良の灯りを見に来てください!
■なら燈花会
・開催期間: 2011年 8月5日(金) - 8月14日(日)
・開催時間: 19:00 - 21:45
・交通手段: JR・近鉄奈良駅から「市内循環バス」または「徒歩」
・ホームページ: http://www.toukae.jp/
・開催の問い合わせ: 0180-997-515