
【書評】味のある77作品を収録した『仏像の切り紙』
図書館から『仏像の切り紙―手づくりで楽しむ、ありがたい造形』という本を借りてきました。うちの奥さんがそれを見ながら仏像切り絵を作りましたので、その感想や作品などをお披露目しておきます。
四天王に降三世明王に雲中供養菩薩も!
『仏像の切り紙―手づくりで楽しむ、ありがたい造形』という本は、人気の仏像を中心に、切り絵(一部に折り紙も)で作れる77作品を収録しています。
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表紙の大日如来さんからして味のある切り絵になっていますが、掲載されている型紙をトレース、またはコピーして、線に沿って切り抜いていくだけですから、それほど難しいテクニックは不要でしょう。器用さと根気の勝負ですね。
仏さま単体でもかっこいいのですが、四天王像4体や十二神将像12体が揃ったりすると、さらに迫力があっていいですね。どこに使うかはともかく、ちょっと欲しくなる美しさです。
うちの奥さんが図書館で借りてきた本『仏像の切り絵―手づくりで楽しむ、ありがたい造形』。切り絵、または折り紙で作れる仏像たちが77作品も収録されています。表紙の大日如来さんもいい感じですね
目次ページ。釈迦如来・大日如来・普賢菩薩・勢至菩薩・日光月光菩薩・不動明王などに加えて、降三世明王や平等院の雲中供養菩薩まで収録されています!この他にも、顔のみの切り紙や持物と光背なども。全部で77作品が掲載されているそうです
もちろん、十二神将像も十二体すべて掲載されています!かなり時間はかかりますが、これを全部作ったら壮観でしょうね
もちろん四天王像も勢揃いしています。見覚えのあるようなニヒルな表情をしてますね(笑)
作り方の説明ページその1。これは「トレースした型紙を使って切る」の説明です
作り方の説明ページその2。「コピーした型紙を使って切る」こともできます。これだけ見ると簡単そうですが、細かい模様を切りだしていくため、なかなか面倒な作業なんだそうです
作った切り紙の活用方法の提案も。基本的に「集める」「飾る」くらいしか用途はありませんが、シリーズで並べて飾ったりしたら見事でしょうね
細かい作業がお好きな方はどうぞ
今回は、奈良を代表して「阿修羅」を作りました。
阿修羅は原寸の型紙が掲載されていて、それをトレース(またはコピー)してそのまま使えます。左右対称なので、半分に折ったまま切り抜き作業します。
本の作り方説明ページでは、全てハサミを使って作業しているように見えますが、うちではペン型カッターを使用しています。模様の細かい部分を切り抜いたりするのが大変だったようで、最初の作品ということもあって、阿修羅だけで1時間半ほどかかったとのことでした。
なお、この本をトレースできれば作品は作れますので、わざわざ購入しなくても、図書館で借りてくればことは足ります。細かい作業がお好きな方は、まずは図書館を探して、入荷していなかったら本屋さんで購入するといいでしょう。
今回チャレンジしたのは「阿修羅」です。仏像の種類によりますが、阿修羅像は原寸の型紙が掲載されていますので、それをトレース(またはコピー)してそのまま使えます。左右対称なので、半分に折ったまま切り抜く作業を行います
作った作品たち。メインの阿修羅と、種子(梵字)・光背・蓮華など。細かい作業が大変だったそうですが、これ全部で3時間ほどで作れたとか
阿修羅の模様を切り出すのが一番大変だったようです。ペン型のカッターを使ってチマチマと切っていました。他の梵字などのパーツはだいぶイージーだったようです
光背部分は、こんな2つのパーツを組み合わせてます。細かい作業がお好きな方はどうぞ!
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