2010-01-10

昔の芸妓町「元林院町」を歩いてみました@奈良町

昔の芸妓町「元林院町」を歩いてみました@奈良町

奈良町の『酒蔵ささや』さんを探して歩いているうちに(場所が分かりにくいのではなく、正確な場所を知らなかっただけです)、何となく「元林院町(がんりいんちょう)」をウロウロすることになりました。

この辺りはあまりよく知らなかったのですが、もともと芸妓町だった一角ですので、色々と面白いものも見ることができました。お店などには入りませんでしたが、狭い路地が入り組んだ面白い通りでしたので、とりあえずまとめてご紹介しておきます。


昔は芸者置屋だった古い町家「絹谷家」

奈良町のもちいどのセンター街から少し入ったところにある「元林院町」は、もとは興福寺の別院「元林院」があったところで、古くから宿が立ち並ぶ一角でした。1532年に元林院が焼失してしまった後、江戸時代には絵師が多く住むようになり、「絵屋町」と呼ばれたこともあったのだそうです。

明治時代からは「芸妓町」として栄え、芸妓さんが所属する「置屋」が十軒以上も営業していたのだとか。

元林院町に残る「絹谷家」も、もとは「萬玉楼」という芸者置屋さんだったそうです。建物は三棟の主屋からなっており、大正時代の数奇屋風・江戸時代の町家・明治初期の町家と連なっていて、中央の建物は1742年の建築。奈良町で最も古い町家の一つなのだそうです。

建物も、ちょっと波型の窓枠が見えたり、古い町家とはまた違ったレトロな味わいがあります。今現在は「まんぎょく」さんという料亭になっていて、ネットで調べたところによると、お値段もリーズナブルで美味しいお料理がいただけるのようです。

ちなみに、まんぎょくさんでは、TVドラマ「鹿男あをによし」のロケも行われたそうですので(小川先生がマドンナと食事をしたシーン)、ファンの方はぜひ行ってみてください。


奈良町界隈-絹谷家-01

奈良町の元林院町にある「絹谷家」。明治時代からこの一帯は芸妓町として栄え、絹谷家も「萬玉楼」という芸者置屋さんでした。建物は三棟の主屋からなっており、それぞれ大正時代の数奇屋風・江戸時代の町家・明治初期の町家と異なる建築様式となっています

奈良町界隈-絹谷家-02
絹谷家の案内看板。中央の建物は1742年の建築であり、奈良町で最も古い町家の一つであることが判明したことなどが書かれています

奈良町界隈-絹谷家-03
絹谷家の大正時代の建築と思われる部分。窓枠の切り方がレトロですね。芸者置屋さんだった当時は、ここから芸妓さんの姿も見られたのでしょうか?

奈良町界隈-絹谷家-04
絹谷家は、今は「まんぎょく」さんというレストランになっています(書道教室の看板も見られました)。三棟が連なっている様子が分かります

奈良町界隈-絹谷家-05
いかにも料亭や小料理屋さんっぽい落ち着いた照明。ビールのコマーシャルに登場しそうですね!


■まんぎょく

HP: 参考サイト(食べログ)
住所: 奈良県奈良市元林院町9
電話: 0742-22-2265
定休日: 月曜日
営業時間: 18:00 - 23:00


着物のある町家カフェ『jacinthe cafe』

築100年の町家を改装したカフェ『jacinthe cafe(ヒヤシンスカフェ)』さん。築100年の町家を改装したカフェで、とても雰囲気がありますね。1階にはアンティークな着物や雑貨が並んでいて、2階部分がカフェとして営業されているそうです。

この日は前を通っただけでしたが、ここも行ってみたいお店の一つです。またいつかお邪魔します!


奈良町界隈-ヒヤシンスカフェ-01

行ってみたいお店の一つ「jacinthe cafe(ヒヤシンスカフェ)」さん。築100年の町家を改装したカフェで、アンティークな着物や雑貨がズラリと並んでいるそうです。入口のドアと照明の雰囲気もいいですね!

奈良町界隈-ヒヤシンスカフェ-02
2階部分がカフェとレストランスペースになっています。もちいどのセンター街から入ってすぐにありますが、周りは驚くほど静かでした


■jacinthe cafe(ヒヤシンスカフェ)

HP: 参考サイト(食べログ)
住所: 奈良県奈良市南市町14-1
電話: 0742-24-5212
定休日: 水曜日・木曜日
営業時間: 12:30 - 21:00


格安宿も増加中!『ゲストハウス枕(MAKURA)』

2009年4月にオープンした『ゲストハウス枕(MAKURA)』さん。近鉄奈良駅から徒歩8分という好立地にある、素泊まり「@2,500円」という格安のゲストハウスです。

建物は昭和初期のもので、風情があっていいですね。以前お邪魔した『奈良ウガヤゲストハウス』さんなどもそうですが、奈良にこんな安宿が増えてきたのは嬉しいですね。バックパッカーのみではなく、ぜひ奈良旅行の際に利用してみてください。


奈良町界隈-ゲストハウス「MAKURA」-01

奈良町の今御門町に、2009年4月から営業をスタートさせている『ゲストハウス枕(MAKURA)』さん。昭和初期の奈良の伝統的な町家を改装したゲストハウスで、リーズナブルな宿とは思えないほど風情があって、立地もバツグン!

奈良町界隈-ゲストハウス「MAKURA」-02
『ゲストハウス枕(MAKURA)』さんの料金表。素泊まりが「@2,500円」、カップルルームで「3,000円」!奈良への旅行の際には利用してみる価値がありますね


■ゲストハウス枕(MAKURA)

HP: http://homepage3.nifty.com/guesthouse-makura/index.html
住所: 奈良県奈良市今御門町27番地の1
電話: 0742-24-2279


呉服店さんのカフェ『Cherry's Spoon』

奈良町界隈にもどんどん新しいカフェが出てきていますが、淀屋さんという呉服店さんの一角に『ならまちカフェ Cherry's Spoon』さんというカフェがオープンしていました。

オープン時期は2009年8月。店構えは見るからに歴史のある呉服屋さんですが、そこで本格的なサイフォン式のコーヒーなどがいただけるようです。他のブログさんの記事などを拝見すると、店内はかなりシックになっているようです。この日は時間が無くてお邪魔しませんでしたが、またいつかお邪魔したいと思います!


奈良町界隈-Cherry's Spoon-01

淀屋さんという立派な呉服店(もとが芸妓町のため着物関係のお店が多いのです)の一角で、『Cherry's Spoon』というカフェがオープンしていました。呉服店らしい畳の小上がりなどもあって、面白いですね。建物自体はまだ新しいもののように見えました

奈良町界隈-Cherry's Spoon-02
『Cherry's Spoon』さんのメニュー。ランチメニューは「和のプレートランチ(@980円)」など。この日は入りませんでしたが、いつかお邪魔したいと思います


■ならまちカフェ Cherry's Spoon

HP: http://www.cherrys-spoon.com/index.html
住所: 奈良県奈良市西寺林町26番地
電話: 0742-24-7636
定休日: 木曜日
営業時間: 11:00 - 19:00

■参考サイト
奈良のおすすめ町家CAFE ~Cherry's Spoon~ - narajunの奈良 遊・食 日記
結婚して西へ行くまで~西へ来た : 町屋CAFEE Cherry's Spoon (チェリーズ スプーン)@奈良町


もっと元林院町を知るために

この絹谷家の界隈は、まだ古い花街の風情が残っていて、奈良町の他の場所とも少し違った雰囲気が味わえます。今では営業している置屋さんは3軒のみ、芸妓さんは13名となっているそうですがヨミウリ・オンラインさんの記事によると、2009年9月で置屋さんは4軒、芸妓さんは5人とのことです。失礼いたしました)、まだ芸妓さんの文化はしっかりと残っていますえたワケではありません(この「菊乃流」さんのサイトをご覧ください)。

また、これも後から調べて知ったことですが、元林院町には、昔の姿を伝える「元林院写真ギャラリー」という施設もあるそうです(参考サイト - ナラによし - 奈良の花街)。

決して京都のような華やかな印象はありませんが、元林院町をのんびりと散策してみると、奈良の芸妓町の雰囲気が感じられるかもしれませんね。


奈良町界隈-トップレディー

もとが芸妓町だったことと関係があるのか無いのか分かりませんが、こんな女性が接客してくれる飲み屋「トップレディー」さんも営業しています。奈良町界隈には珍しいですね


オマケ「五十二段」もリニューアル!

これはオマケですが、猿沢池の脇の石段「五十二段」が真新しくなっていましたので、一応写真だけ撮影してきました。ピカピカすぎて見慣れない感じがしますが、すぐにしっくりと馴染んでくれることでしょう!


奈良町界隈-五十二段-01

猿沢池の目の前、興福寺・五重塔の真下にある石段「五十二段」も、工事を終えてリニューアル。真新し過ぎてやや風情に欠けるか・・・という気がしないでもないですが、かなりガタが来ていたため、仕方ないでしょう

奈良町界隈-五十二段-02
この日は三連休の中日でしたが、五十二段は人影もまばら。冬の奈良は静かなものです






 【昔の芸妓町「元林院町」を歩いてみました@奈良町】へのコメント
通りすがり  10-01-20 17:00

「今では営業している置屋さんは3軒のみ、芸妓さんは13名となっているそうですが」

いつもながら少しは調べてみませんか?
どの記事もツッコミ入れられるようなのばかりですよね。
ライター名乗ってて恥ずかしくないですか?

naka  10-01-22 1:20

>通りすがりさん

失礼しました。こちらにまだ新しい記事がありましたね。
情報は修正しておきます。ありがとうございました。

ヨミウリ・オンラインさん
http://www.yomiuri.co.jp/
「舞妓ゼロ花街、救世主は18歳…菊弥さん来月デビュー」

lako  10-01-22 21:53

年末に、新薬師寺に行った時、近くの不空院に寄ったら「えんきり、えんむすび」ということで、昔、奈良の芸舞妓さんたちの駆け込み寺だったと知りましたが、いかんせん・・・奈良にそんな花街があったん???と、思っていたんですが・・・あったんですねぇぇぇ!!
ええこと教えてもらいました。納得納得。。。

naka  10-01-22 22:36

>lakoさん

高畑の不空院ですか。正直、名前すら知りませんでした!
芸舞妓さんたちにとって縁切り・縁結びって重大事だったんでしょうね。機会があったら行ってみたいと思います。面白い情報をありがとうございました!





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