2016-03-08

読書室がすごい!奈良町南観光案内所『鹿の舟 繭 Mayu』

読書室がすごい!奈良町南観光案内所『鹿の舟 繭 Mayu』@奈良市

ならまちにオープンした複合施設『鹿の舟』では、旧「ならまち振興館」がリニューアルし、奈良町南観光案内所「繭 Mayu」 として生まれ変わりました。大正初期に建てられた和風建築ですが、内部に円筒形の本棚があったり、蚊帳に囲まれた読書スペースがあったりと、とてもユニークです。伝統的な生活文化を体験したり学んだりできる講座「生活学校」なども開催され、観光客も地元の方も楽しめる施設になっています。


旧「ならまち振興館」がリニューアル

古い町家が並ぶ「ならまち」に、2015年11月オープンした複合施設『鹿の舟』さん。奈良の人気店「くるみの木」オーナーの石村由起子さんが総合プロデュースを担当なさった、話題のスポットです。

施設内の食堂・グローサリー「竈 Kamado」では、絶品のお料理がいただけます!


さらに、同じ敷地内に奈良町南観光案内所「繭 Mayu」 もオープンしています。

こちらは、以前は「奈良市ならまち振興館」として使用されていた建物です。大正初期に蚊帳の製造業を営む「勝村商店」の分家として建てられ、戦後には苗加氏が医院として使用していました。1995年に改築し、地域振興に役立つ施設として運営されてきましたが、大きくリニューアルされました。


鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-01

奈良市井上町の『鹿の舟』さんの一角に誕生した、立派なお屋敷をリノベーションした「繭 Mayu」 。大正初期の住居建築で、奥に長いならまちの商家などと比べると、現代の和風建築に近い雰囲気です

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-02
別角度から。窓がアルミに変わっていたり、エアコンの室外機が見えたりしますが、今なお堂々たるお屋敷の風格が感じられます

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-04
入口をはいってすぐ。たくさんの冊子が置かれていて観光情報が入手できます。カウンターを廃して、お客さんと近い位置で案内するなど、「奈良の魅力を『くるみの木』の視点で伝える』がテーマとのことなので、他とはまた違ったアプローチになるようです。スタッフの方も常駐してますので、気軽に観光相談できます

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-05
奥は蔵を改装したギャラリースペースに。この日は「南都八景版画展」という企画展が開催されていました(写真撮影は不可)。蔵の2階まで上がれるようになっていたので、海外からの旅行客やお子さんから特に喜ばれるかもしれません


蚊帳に囲まれた席!円筒形の本棚!

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-06
鹿の舟「繭 Mayu」の建物に入って右手へ進むと、「読書室」という案内があります。その先へ進んでみると……

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-07
和の建物の中に、白いカーテン(奈良名産の「蚊帳(かや)」です)に囲まれたテーブル席、そしてアールの壁が見えてきます

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-08
蚊帳に囲まれた読書スペース。雰囲気バツグンですね!

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-09
アールの壁の正体は、円筒形の本棚です!板張りにした和室の中央に、天井にまで届くほどの本棚がある光景は、どこか非現実的で面白いです。この本棚や蚊帳に囲まれたスペースなど、観光案内所を「繭(まゆ)」と名付けたイメージどおりなのでしょう

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-11
円筒形本棚の内部に入ってみると、高いところまで棚になっていて、上は蚊帳で覆われています。両脇に座って本を読める座席がありますので、この中にこもって読書することもできます!

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-12
角度を変えてもかっこいい!ここは、奈良・伝統文化・民芸・農・食をテーマとした約500冊のライブラリーになっています。

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-14
本棚ドームの中から外を眺めたところ。どこか異国に紛れ込んだかのようですね(笑)

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-15
とはいえ、建物の細部までしっかりと和風建築です。天井や欄間の部分など、美しさを損なわずにガラスを入れて使いやすくしてあります。和モダンですね!


2階では講座「生活学校」などを開催

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-16
靴を脱いで2階に上がることもできます。正面の窓の雰囲気もいいですね

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-17
2階は和室と洋室があります。ここでは、奈良や各地の伝統的な生活文化を体験したり学んだりできる講座「生活学校」などを開催しているとか。テーブルやソファなどもあり、イベントなどで使用していない時には、2階に本を持ち込んで読書に励むこともできるそうです!

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-18
こんな雰囲気の、あんなソファで読書したいです!

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-19
天井の部分も、格式高い「折り上げ格天井」の一歩手前くらいの、直線的な格天井にしています。手の込んだいいお屋敷ですね

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-20
こんな廊下があったり……

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-21
たくさんの人が入れる、趣きのある和室があったりします

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-22
鹿の舟「繭 Mayu」から、中庭を眺めたところ。季節が変わればここからの眺めも変化していくでしょう。何度でも足を運びたくなりますね

鹿の舟「繭 Mayu」@奈良市井上町-03
ちなみに、このあたり「井上町」の町名の由来もご紹介しておきます。奈良町の氏神であり、井上皇后の魂を鎮めるために祀られた「御霊神社」。現在は薬師堂町に移っていますが、15世紀ごろにはここに鎮座していたため、この名前で呼ばれるようになったのだとか



■鹿の舟

HP: http://www.kuruminoki.co.jp/shikanofune/
住所: 奈良県奈良市井上町11

●繭 Mayu │奈良町南観光案内所
電話: 0742-94-3500
営業: 9:00 - 17:00
定休日: なし

●竈 Kamado │ マルシェ
電話: 0742-94-5520
営業: 8:00 - 18:00(モーニング 8時~10時、ランチ10時~なくなり次第終了)
定休日: 水曜

●囀 Saezuri │ カフェ
電話: 0742-94-9700
営業: 8:00 - 18:00
定休日: 水曜

駐車場: あり(有料時間制)
アクセス: 近鉄奈良駅から徒歩17分(JR京終駅からだと徒歩9分)


■参考にさせていただきました

奈良町南観光案内所『鹿の舟』 - 奈良市
奈良の観光拠点「鹿の舟」誕生!伝統野菜を取り入れたごはん&カフェでほっこり 観光・旅行情報サイト【ぐるたび】


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