竈炊きご飯が絶品!『鹿の舟 竈 Kamado』 by くるみの木 @奈良市
ならまち南端エリアにオープンした、奈良の人気店「くるみの木」さんが総合プロデュースした複合施設『鹿の舟』。食堂・グローサリーの「竈 Kamado」では、店内の竈(かまど)で炊きたてのご飯がいただけます!奈良の新鮮な野菜を使ったお料理たちも絶品で、贅沢で満ち足りた気分になりました。奈良町散策の際にぜひ立ち寄ってみてください!
ならまちに登場した「鹿の舟」とは
古い町家が並ぶ人気スポット・ならまちの南側に、2015年11月、複合施設『鹿の舟』さんがオープンしました。
奈良のカフェ文化の先駆け的な存在として知られる「くるみの木」(Facebook)オーナーの石村由起子さんが総合プロデュースを担当なさっていて、ゆったりと素朴ながら、とても美しくモダンな雰囲気になっていると、大きな話題となっています。
●竈 Kamado │ マルシェ(食堂・グローサリー)
●囀 Saezuri │ カフェ(喫茶室・雑貨室)
●繭 Mayu │奈良町南観光案内所(読書室・展示室・学習室)
広々とした敷地内に、この3つの施設がゆったりと建っています。奈良町エリアの南端くらいに位置していますので、近鉄奈良駅からは徒歩15分ちょっとかかりますが、散策中にぜひ立ち寄りたいスポットですね。
ならまち『鹿の舟』さんの施設案内図。紺色がカフェ「囀 Saezuri」、赤がマルシェ「竈 Kamado」、黄色が観光案内所「繭 Mayu」です。施設の前には駐車場も完備しています
奥に見える黄色い建物がカフェ「囀 Saezuri」。その手前のスペースは田畑になっています。まだ作物は育っていませんでしたが、春になれば緑に色づくのでしょう。ゆったりとした敷地の使い方ですね
店内に竈。炊きたてご飯がいただけます!
『鹿の舟』の施設「竈 Kamado」は、食事と物販の施設です。この日はランチタイムの遅めの時間帯にお邪魔しましたが、店内はまだ満席でした。熱心なくるみの木のファンの方がが来店しているようです。ちなみに、朝8時から営業していて「モーニング」もいただけますので、奈良で宿泊なさる方は覚えておくといいでしょう
店内の様子。カウンター席が10席、テーブル席が8席ほど。奥は食料品や生活雑貨を販売するグローサリーのコーナーです
店舗奥から全体を見たところ。大きな窓と天井のガラス窓から日が差しこみ、店内はとても明るく清々しいです
カウンター席の真ん中には、本格的な「竈(かまど)」がしつらえてあります!奈良県宇陀市の職人さんの手で新しく造られたものだとか。使用する薪は吉野杉。お米は御所市で栽培され金剛山の清水で育った「はんだ米」(吐田米)でした(時期によって変わるそうです)。減農薬・有機栽培された、奈良を代表するブランド米で、「竈で炊いたはんだ米を食べられる(しかもお代わりできる!)」というのですから、本当に贅沢です!
食券を購入。セルフ式です
鹿の舟「竈 Kamado」さんの定食メニューは、どれもしっかりと作られた和食が並び、思わず目移りしてしまいます!
●大和ポークにほのかに黒酢を聞かせた生姜焼き「豚の生姜焼き定食」(@1,450円)
●季節のかき揚げ、奈良の旬野菜など天ぷら5品盛りの「天ぷら定食」(@1,450円)
●大和牛・奈良の豆腐・大和麩に旬の野菜をたっぷり使った「肉豆腐定食」(@1,680円)
●香ばしく揚げた茄子に自家製の田楽味噌をつけた「茄子田楽定食」(@1,250円)
セルフ式のようなスタイルで、入口の券売機で食券を購入し、自分で小皿料理などをトレイに乗せて席へつきます。メインのお料理などは、後からスタッフさんが運んできてくれました。
なお、食べ終わった食器類も、自分で所定の場所に戻すことになっているのでお忘れなく。
この日のメニューがこちら。どれも美味しそうです!朝のメニューは「竈の朝ごはん」(@550円)と「大和の朝ごはん」(@1,050円)。ランチタイムには「豚の生姜焼き定食」(@1,450円)や「茄子田楽定食」(@1,250円)などがいただけます
券売機のメニュー。注目したいのは、ご飯のお供類でしょう。「山椒の実入り じゃこ煮」(@150円)、「昆布と牛蒡の佃煮」(@150円)、「吉野梅の梅干し」(@100円)、「たまごかけご飯用 たまご」(@100円)など。お米がとにかく美味しいですし、お代わりもできますので、ご飯のおともが加わるとさらに心強いですね!ご飯好きな方は覚えておくといいかもしれません
大和野菜など新鮮で美味!絶品です!
各定食にはメインの一品以外にこれだけセットになっています。この日の小鉢料理は「菜の花のおひたし」と「根菜の煮物 生姜風味」でした。さらにお漬物・味噌汁・ご飯。これだけでも十分に定食として成立してますね
この日のご飯は、金剛山で収穫された「はんだ米」。竈で炊きたてのものをいただくと、びっくりするくらい美味しいです!素朴な甘みがあって、噛みしめると旨みがあふれます。食感も絶妙。私はそれなりにお米にはうるさい方なんですが、文句のつけようのない美味しさでした。2回もお代わりして、3杯もいただきました(笑)
この味噌汁もはっとするくらい美味しかったです!なめこと青菜のシンプルなものですが、お出しの上品な旨みがあって、体に染み渡るようでした。ひと口飲むたびに「あー、幸せ」と声に出そうなほどでした(笑)
小皿の「菜の花のおひたし」も抜群でした。シンプルなおひたしですが、どこかわさびのようなピリッとした刺激も感じられ、単純なだけではなく、味に深みがあります。どれを食べてもちょっとした驚きや感動がある定食なんて、ほかになかなかありませんね
鹿の舟「竈 Kamado」さんの「肉豆腐定食」(@1,680円)。たまごがついて、すき焼き風にいただけます
この肉豆腐の主役は、やわらかく煮こまれた大和牛。さらに、青菜と(おそらく)細長くカットされた白菜、さらにお豆腐と大和麩が使用されています。お味はすき焼き風で、玉子ともよく合いました。大和麩にだし汁がしゅんで最高でした!
こちらは「天ぷら定食」(@1,450円)の内容。お塩が添えられていますが、各テーブルに置いてある、御所市の「片上醤油」さんの無添加無調整のお醤油を使っても美味しいです
天ぷらのアップ。天ぷらは五品で、この日は「牛蒡と大和真菜のかき揚げ」「奈良 魚万 焼き竹輪の磯辺揚げ」「蕾菜」「舞茸」「焼き海苔」でした。さっくりとしてあっさりと食べられます。野菜が美味しいのはもちろんですが、もちいどの商店街の練り物のお店「魚万」さんの竹輪が絶品でした!さすがですね!
奈良の食料品や生活雑貨のグローサリーも
店舗奥のグローサリーのコーナーでは、奈良産にこだわった食料品や生活雑貨などが販売されています。さすが、センスのいいものを揃えていますし、見せ方も見事ですね!
木の枠に商品を吊り下げた「竈の吊り市」は、田舎のお寺の参道や古道沿いでよく見られる「無人販売所」のような雰囲気ですね。おかき・漬物・吉野本葛・豆・大和麩など、渋い奈良の物産が並んでいます
釜やおひつ、ふきんなどの生活雑貨と、奈良関連の書籍などの販売スペース。くるみの木の石村さんのご著書も並んでいます
奈良県産のお米の販売なども。大和郡山市のキヌヒカリ、宇陀市のコシヒカリなど。1kg1,000円ほどです。あまり全国的な知名度はありませんが、奈良には美味しいお米がたくさんありますから、ぜひお試しあれ!
網かごや鍋敷きなど、上から民藝品が吊るしてあるのもいいですね!
■鹿の舟
HP: http://www.kuruminoki.co.jp/shikanofune/
住所: 奈良県奈良市井上町11
●竈 Kamado │ マルシェ
電話: 0742-94-5520
営業: 8:00 - 18:00(モーニング 8時~10時、ランチ10時~なくなり次第終了)
定休日: 水曜
●囀 Saezuri │ カフェ
電話: 0742-94-9700
営業: 8:00 - 18:00
定休日: 水曜
●繭 Mayu │奈良町南観光案内所
電話: 0742-94-3500
営業: 9:00 - 17:00
定休日: なし
駐車場: あり(有料時間制)
アクセス: 近鉄奈良駅から徒歩17分(JR京終駅からだと徒歩9分)
■参考にさせていただきました
奈良の観光拠点「鹿の舟」誕生!伝統野菜を取り入れたごはん&カフェでほっこり 観光・旅行情報サイト【ぐるたび】
■関連する記事