2016-08-12

町家が見学できる無料施設『奈良町にぎわいの家』@奈良市

町家が見学できる無料施設『奈良町にぎわいの家』@奈良市

築約100年のならまちの町家を改修し、無料で一般公開している施設『奈良町にぎわいの家』。もともと古美術商の自宅だったため、ほかの町家建築と比べても洗練された雰囲気でした。陰影のある通り庭、美しいお庭、静かな離れ座敷、茶室に丸窓、豪華な仏間。奈良に観光に来たらぜひ立ち寄って欲しい素晴らしい建築物です!


洗練された町家を無料で拝観可

2015年4月、ならまちエリアにオープンした『奈良町にぎわいの家』(Facebook)。1917年に建てられた町家(表屋造)を奈良市が買い取り、改修を行い、一般公開しています。

住所的には奈良市中新屋町となり、世界遺産寺院『元興寺(がんごうじ)』の南西側。渋い薬屋『菊岡漢方薬局』さんの斜め向かいほど。まさに奈良町の中心部という位置にあります。

ならまちエリアには、同じく奈良市が所有する町家建築『ならまち格子の家』があります。こちらもとても風情があって、海外からの観光客にも人気施設となっていますが、あくまでも伝統的な町家を再現した「復元」したものです。『奈良町にぎわいの家』は、奈良で100年も使用されていた本物の町家ですから、意味合いは大きく違います。


また、この家のもともとの所有者は、古美術商を営んでいた大隅家で、美意識も高く、羽振りもよかったとのことで、規模も大きく豪華です。雰囲気もあって素晴らしい建物でした!


奈良町にぎわいの家 @奈良市-01

奈良市中新屋町にある『奈良町にぎわいの家』。築約100年の重厚な町家を、無料で拝観できます。また、内部ではさまざまなイベントも開催しています(イベント情報)。かまどでご飯を炊く「かまど体験」など、楽しそうな企画が多数ありますので要チェックです!

奈良町にぎわいの家 @奈良市-02
玄関から入ってすぐ、左右に畳の間があらわれ、通り庭の始まりにこんなスペースがあります。露天のちょっとした中庭のようになっていて、大きな礎石がどんと据えてあります。ならまち全体が元興寺の旧境内地でしたから、その関係のものなのでしょう

奈良町にぎわいの家 @奈良市-03
建物の南側、通り庭の部分。天井が高く、広々としています。この下にはかまどがあり、お料理にも使えるように修復されています

奈良町にぎわいの家 @奈良市-04
通り庭を奥へと進むと、また屋外へ。かなり暑い日でしたが、涼しい風が吹き抜けてきました

奈良町にぎわいの家 @奈良市-05
建物の奥へと進むと、美しいお庭が。手すりや庇の作りなど、細部まで美しいですね

奈良町にぎわいの家 @奈良市-06
母屋側からお庭を見たところ。正面の右手が離れの座敷で、左手が江戸時代の蔵。このお庭の春夏秋冬、それぞれの季節の表情を見てみたいですね。古い町家は「生活するには不便そうだな」と思うことも多いのですが、ここは住みたくなる素敵さでした!

奈良町にぎわいの家 @奈良市-07
蔵の内部では、こうした町家建築の調査結果のパネル展示などが行われていました


豪華な仏間に茶室も。贅沢です

奈良町にぎわいの家 @奈良市-08
お庭側から母屋の座敷をみたところ。3つの座敷がつながっています

奈良町にぎわいの家 @奈良市-09
真ん中の部屋には、夏らしく「蚊帳(かや)」が吊ってありました。海外からの観光客のかたはみな不思議そうに見ていましたが、私自身も人生で数回しか蚊帳のなかで眠ったことはありません。風情があっていいものですね!

奈良町にぎわいの家 @奈良市-10
母屋からお庭側に張り出すように作られていた仏間。正面に仏壇をおくための小部屋ですが、全体がお厨子のように荘厳されていてとにかく豪華です!格天井それぞれに天井絵まで描かれていて、一般のご家庭とは思えませんね

奈良町にぎわいの家 @奈良市-11
座敷の床の間。一見普通に見えますが、床柱の前に東大寺二月堂の「お水取り」で使用した松明の竹が添えられていたり、隣の床柱は大仏殿の昭和の大修理の際に出た古材だったり。他にも西大寺の古材や春日杉などを使っているとか。現地に詳しい説明があり、それを読むと豪華さに驚きます!

奈良町にぎわいの家 @奈良市-12
座敷から茶室側を見たところ。やや変形の不思議な作りになっています

奈良町にぎわいの家 @奈良市-13
茶室の内部。それほど広くはありませんが、大きな窓が印象的で、ちゃんとにじり口もあります

奈良町にぎわいの家 @奈良市-14
母屋の脇から茶室へ続くお庭(露地、茶庭)。一般的に古い町割りでは間口の広さによって税額が変わってくるため、町家は表が狭く奥に長い「うなぎの寝床」状になるものです。しかし、ここはお庭の分だけ間口を広くとっています。かなり贅沢な作りだといえるかもしれません

奈良町にぎわいの家 @奈良市-22
『奈良町にぎわいの家』では、日本で使用されていた「二十四節気(にじゅうしせっき)」(Wikipedia)をテーマに、季節を愛で、自然に寄り添った生活を提案しています。立春・春分・夏至・大暑・立秋・秋分・冬至・大寒など、自然に近い町家ではそれが身近に感じられるでしょう


まさに「住みたくなる町家」でした

奈良町にぎわいの家 @奈良市-15
『奈良町にぎわいの家』で撮影した他の画像も簡単にご紹介しておきます。贅沢な町家建築ですから細部まで本当に美しいですし、日本家屋らしい陰影もたっぷりと堪能できます。いろんな季節に訪れてみたいですね!

奈良町にぎわいの家 @奈良市-16

奈良町にぎわいの家 @奈良市-18

奈良町にぎわいの家 @奈良市-19

奈良町にぎわいの家 @奈良市-20

奈良町にぎわいの家 @奈良市-21



■奈良町にぎわいの家

HP: http://naramachi-nigiwainoie.jp/
Facebook: 奈良町にぎわいの家

住所: 奈良県奈良市中新屋町5
電話: 0742-20-1917
休館日: 水曜(祝日の場合は開館。休館日は変動あり)
開館時間: 9:00~17:00
駐車場: なし(近隣の有料P利用)
アクセス: 近鉄奈良駅から徒歩13分(JR奈良駅から徒歩20分)

※実際に施設を拝見したのは「2016年7月30日」でした


■参考にさせていただきました

奈良町にぎわいの家は、重厚&瀟洒な築100年の町家! - tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」


■関連する記事










  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ