
奈良キャラクターたちの画像使用に関して
葛城市公式マスコットキャラクターの登場により、またちょっとした注目を集めてきた「奈良キャラクター」たち。奈良のPRになるためであれば、積極的にその存在をアピールしてあげたいものですよね。
しかし、ブログなどで紹介しようと思っても、「勝手に画像を使用していいのかな?」と不安になったりしませんか?
私自身がそんな疑問を持っていたため、今回は「葛城市公式マスコットキャラクター」「せんとくん」「なーむくん」の管理者さんに、それぞれ電話で確認してみました。
(※「まんとくん」はホームページに使用規程が明記してあるため、電話はしていません)
葛城市の新キャラは、まだ使用NG!
まずは「葛城市公式マスコットキャラクター」から。
葛城市にゆかりのある「中将姫」をイメージしたマスコットキャラクターで、平城遷都1300年祭などのイベントを始め、地場産業ブランドPRなどに積極的に参加する「平成の中将姫」・・・という位置づけの新キャラクターです。つい先日はせんとくんと初対面したことが話題になっていました。
この時点(2009年5月27日)ではまだ正式名称は決定前(愛称募集中!)ですが、ホームページには、はっきりと著作権に関する表記がありました。
【著作権について】 ■ 「葛城市公式マスコットキャラクター」の著作権は葛城市に帰属します。 ■ 葛城市の許可を得ることなく、当該画像を複製、転用、頒布又は販売等二次利用することは、固く禁止します。
この件に関して、葛城市の商工観光課へお電話で質問させていただいた内容を要約すると、、、、
●現時点では、公式キャラクターの画像の使用はNG
●商標関連の手続きも間もなく完了するため、近日中に利用規程を固めて、もっと充実させた形でアナウンスを行う予定
私が受けた印象では、「新キャラの愛称公募が5月末までで行われており、愛称決定の発表と同時に画像も数カット増やして、ネットでも使用可能にする」そんなニュアンスのようでした。
・・・ということですので、もうしばらくは画像の使用は控えて、正式発表を待ちましょう。
当麻寺の練供養会式の日に、門前の商店街で販売されていた新マスコットキャラクターのグッズ。名前が決まる前からTシャツが出来ちゃうなんてスゴイですね。ちなみに、袖には「葛城市」って書いてあります(笑)
「せんとくん」は基本的にOKです
そして、今や日本有数の人気キャラクター(?)に成長した「せんとくん」に関してはどうでしょうか?
「平城遷都1300年事業マスターライセンシーオフィス」の職員の方にお話を伺ったところ、
●個人での使用には、事前の許可は不要
●企業サイトの場合は、事前に申請が必要
つまり、個人サイトであれば、手続きナシで画像掲載OK!もちろん、改変などは許されませんが(地デジカ問題と同様です)、個人で普通に使用する分には問題ないようです。
せんとくんの画像その1。画像の使用には色んな決まりごとがありますが、個人が普通に使う分には問題ありません
こんなバージョンもありました。文字の内容・配置にも決まりがありますのでご注意を!
英語バージョン。詳しくは公式ホームページのPDFファイルをご覧下さい
せんとくんグッズは『ならクターショップ 絵図屋』さんや、近鉄百貨店さんの売場でどうぞ
公の建物に行くと、カウンターにこんな方がいらっしゃたりもします!
ただし、公式ホームページ「平城遷都1300年祭」に関しては、リンクについての規程が面倒くさいんですよね・・・。
[ リンクについて ]当サイトにリンクをされる場合は、下記①~⑤の内容をこちらから当協会までご連絡いただき、許諾を得てくださいますようお願いします。
①リンク元のサイトアドレス ②企業・団体等名 ③ご担当者の所属・氏名
④電話番号 ⑤メールアドレス※これらのリンク、またはおそれのあるリンクはお断りすることがあります。
◆ 当協会を誹謗・中傷するサイトからのリンク
◆ 公序良俗に反するサイト等、リンクされることにより当協会の信用や品位を
損なうサイトからのリンク
◆ フレーム内に取り込む形でのリンク
◆ 当協会と何らかの提携または協力関係にあるものと誤認を生じさせる、
または当協会がリンク元のサイトを認知もしくは支持しているとの誤認を生じさせるリンク
◆ その他当協会が不適切と判断するリンク
「リンクの際には一言ください」という意味合いで、しっかりとメールアドレスも用意されています。簡単な内容を記入して、ササッとメール送信すればほぼ問題なく許可されると思うのですが・・・。でも、このひと手間が面倒ですからねー。
ここまでキッチリと規約に従っている方がどのくらいいらっしゃるのかは分かりませんが、気になったので、こちらも「社団法人平城遷都1300年記念事業協会事務局」さんへお電話して聞いてみました。
●「リンクの許諾を得る」というよりも、「内容を確認させてもらう」というニュアンス
●個人サイトからのリンクでも、この手続きは必須
正直なところ、「あぁ、あれはもう有名無実ですから、個人さんのリンクはご自由に」的なコメントも聞かれるかと思っていたんですが、とんでもありません。規程してあるとおり、ちゃ~んとこの手順は踏まなくてはいけません。さすがにガードが堅いですね(笑)
こんな事情ですので、平城遷都1300年祭公式サイトへリンクする方は、面倒がらずに協会事務局さんの「info@1300.jp」まで一報を入れておきましょう。
「まんとくん」はもちろんOK!
そして、時を超えて旅する、さすらいのタイムトラベラー「まんとくん」。
こちらは、元は「クリエイターズ会議・大和」さんという、この手のプロの団体が管理しているだけあって、使用条件などもとても分かりやすくなっています。
1. 個人および小規模グループによる使用(紹介目的)
blogや日記・掲示板・mixi等のサイトや、個人的な印刷物・掲示物等で紹介いただくのは自由です。連絡も不要です。使用料は無料。
可能であれば、以下のURLにリンクするか、キャラクター著作権者の表示をお願いします。
http://mantokun.net/
(C) まんとくんネット または (C) mantokun.net(二次創作)
Flashアニメや同人誌等での二次創作、あるいは立体造形物等を制作して、Web上やコミケ・ワンフェス等で発表・販売するのは自由です。URLや写真、あるいは現物をお送りいただいてのご報告を歓迎します。使用料は無料。
可能であれば、以下のURLにリンクするか、キャラクター著作権者の表示をお願いします。
http://mantokun.net/
(C) まんとくんネット または (C) mantokun.net
「個人での使用はお気軽にどうぞ」ということですね。二次創作に関する規約まで用意してあり、まんとくんペーパークラフトなど、世界観も広がってきています。
ダウンロード用画像も準備されてますし、文句ナシでしょう。ドシドシと広めてあげてください!
まんとくんの正面と背面。のっぺりしたキャラですが、お尻がチャームポイントですね
まんとくんグッズも『ならクターショップ 絵図屋』さんが一番充実していると思います。ぬいぐるみはかなりいい出来ですので、一度見てみてください
「なーむくん」も、基本OKっぽいです
最後は、南都二十六会が管理する「なーむくん」です。
公式ホームページからプロフィールなどを見てみると、「本名:南都なーむ」「職業:幸福請負業」「血液型:OK型」など、意外な一面が見られるほか、せんとくんとの初対面のエピソードなども公開されていて、ちょっと面白かったですね。
しかし、肝心の画像使用の件ですが、ホームページには管理者のメールアドレスも電話番号も掲載されておらず、連絡先が分かりません。また、画像ページのようなものも用意されていませんので、背景がクリアな画像は見当たらず・・・。
仕方ないので、南都二十六会の大本「十輪院」さんへお電話をさせていただきました(ご住職が電話で応対してくださいました)。
●使用できる画像などは特に用意してないが、個人での使用はOK
というニュアンスでした。やはりネット利用者への対応はこなれていない印象はありますが、なーむくんも色んなイベントに登場して頑張っているみたいですので、ぜひ応援してあげてください!
なーむくんの画像あれこれ。あまりクリアな画像が見当たらないのが残念です
なーむくんグッズなら「十輪院仏教相談センター」へ。絵図屋さんにも置いてありますね
奈良キャラの画像は(ほぼ)使用OK
葛城市の新マスコットキャラクターに関しては、「今はまだダメ」という回答でしたが、これもいずれは解除されることでしょう。そう考えると、ここで調べた奈良キャラクターたちは、個人での画像使用は認められていると言えます。
ただし、画像の改変(落書きしたり、色を変えたり・・・)は基本的には認められていないと考えられます。「何でもOK」ということではありませんので、ご注意ください。