
もっちり葛きりが絶品!『葛の元祖 八十吉』花山店@吉野町
嘉永四年創業、吉野山で「吉野葛」の製造・販売を行っている『葛の元祖 八十吉』花山店さんで、絶品の葛きり「吉野天人」をいただきました。吉野山の風景を一望できる特等席で、作りたての葛ならではのもっちり食感と、ほのかな黒蜜の甘さのハーモニーが楽しめます。涼やかで贅沢な時間を過ごせました!
「吉野山観光駐車場」の目の前で便利!
嘉永四年(1851年)創業、吉野山で「吉野葛(よしのくず)」の製造・販売を行っている老舗『葛の元祖 八十吉』さん(食べログ)。
「葛」とは、マメ科の植物の根から取れる澱粉で、吉野大峰山で修行する山伏たちが食したのが始まりとされています。真冬の冷水で何度もさらし、時間をかけて自然乾燥させることで真っ白い粉となり、火を通すと美しい透明へと変化します。
私は、奈良に来るまで「葛きり」や「葛もち」などほとんど食べたことがありませんでしたが、今となっては夏になるたびに涼やかな葛が恋しくなります。ちゅるっとした口当たり、もっちりした食感が涼を感じさせてくれます!
この日、吉野山までドライブして『葛の元祖 八十吉 花山店』さん(食べログ)へお邪魔しました。吉野山の入口ともいえる「吉野山観光駐車場(下千本駐車場)」(※桜の時期のみ有料)の目の前にあり、正面に見える建物が店舗です
『葛の元祖 八十吉 花山店』さんの店舗外観。コーヒーのテイクアウト窓口などもあります。Googleマップのストリートビューで見てみたところ(※2019年8月)、かつては古びた納屋が並んでいた場所のようです
八十吉さんの本店は、金峯山寺から250mほど奥まって位置にあり(東南院の前)、車ではやや行きづらいですが、花山店さんはとても便利。吉野ロープウェイ「千本口駅」からも近いです
店内の様子。『葛の元祖 八十吉』さんの吉野葛の製品が並びます。この正面も店舗スペースなのですが、この時期は使用されていないようで……
吉野山が一望できる、景色抜群のテラス席のようなスペースでいただけます!初夏の緑が美しくて、思わず声が出てしまうほどの絶景でした。桜の季節になったらどれだけすごいんでしょうね
立派な薪ストーブなども設置してあり、雰囲気あります。冬になると、限定の作りたて「葛餅」がいただけるとか!味わってみたいですね
なめらか葛きり「吉野天人」は絶品!
『葛の元祖 八十吉 花山店』さんのお品書きです。
八十吉さんでは葛きりのことを「吉野天人」と呼んでいます。吉野に舞い降りた天女の羽衣が葛のように滑らかであったという伝承から、こう名付けられたのだとか。
メニューは基本的に「吉野天人」(850円)と「吉野天人 お抹茶付き」(1,080円)の2種類のみ。自家製の吉野本葛で、注文を受けてから作るため、切り立ての食感が味わえます。
『葛の元祖 八十吉 花山店』さんの「吉野天人」(850円)。吉野本葛を使用した葛きり、風味の良い黒蜜、葛を使った珍しい生菓子がセットになっています。器も華やかで素敵ですね。また、吉野杉の本場らしく割り箸も焼きの入った美しいものでした
こちらは「吉野天人 お抹茶付き」(1,080円)。葛きりの器もまた違ったものになっています。黒蜜の優しい甘さに、抹茶の苦味がよく合います
透き通った葛きり。作りたてならではの美しさと、もっちりとした弾力が味わえます。余計な雑味なども一切なく、贅沢な気分にさせてくれる逸品です
葛きりを黒蜜に浸していただくと、上品な甘みが口いっぱいに広がります!甘みはそれほど強くありませんので、甘いものをそれほど食べない私のような者でも美味しくいただけました。「夏はこれ!」という味わいですね
もう一枚。セットになっているのは葛の干菓子に見えますが、食感がやわらかで、口に入れるとふわっと優しく溶けてなくなります。ホームページを確認してみたところ、吉野本葛を使った生のお菓子なのだそうです。新鮮な驚きでした!
こんな絶景を眺めながら葛きりをいただけるなんて最高ですね。本当に贅沢な時間を過ごせますのでぜひ!
■葛の元祖 八十吉 花山店
HP: http://www.yoshinokuzu.co.jp/index.html
住所: 奈良県吉野郡吉野町吉野山25番地
電話: 0746-32-8739
定休日: 水曜日
営業時間: 10:00~17:00
駐車場: なし
アクセス: 吉野ロープウェイ「千本口駅」から徒歩約6分。車の場合、「吉野山観光駐車場(下千本駐車場)」すぐ(※桜の時期のみ有料)
※実際にお店にお邪魔したのは「2019年7月23日」でした。
■参考にさせていただきました
●【食べログ】の該当ページへ