樹齢1200年!ご神木「乳銀杏」の紅葉 @葛城一言主神社(御所市)
葛城古道に位置する古社『葛城一言主神社(かつらぎひとことぬしじんじゃ)』。晩秋には境内の樹齢1200年のご神木「乳銀杏」の黄色い紅葉が見られます。治療のため、以前よりも枝数は減りましたが、今年も鮮やかな黄色い葉を見せてくれました!
乳銀杏の樹勢が復活?数年前よりも元気かも
御所市の古社『葛城一言主神社(かつらぎひとことぬしじんじゃ)』(Wikipedia)。初秋には彼岸花が咲き乱れ、晩秋には樹齢1200年のご神木「乳銀杏」が黄色く染まります。
祭神は「一言主神」。古事記や日本書紀に、雄略天皇が葛城山で狩猟をしていた際に天皇と同じ姿で現れ、狩猟を競ったというエピソードが遺っています。また、「願い事を一言だけ叶えてくれる神様」として知られており、親しみを込めて「いちごんさん」と呼ばれています。
自宅から比較的近いこともあり、秋になると毎年のようにここの紅葉を見にきています。1200年もの古木のため「少しずつ葉が小さく、数も減ってきている」と心配されていましたが、数年前に傷んだ枝を伐採するなどの治療を施し、今年も見事な黄色い葉を見せてくれました!
2015年秋の『葛城一言主神社』のご神木「乳銀杏」の紅葉。見事な巨樹ですから、遠目からでも美しく見えます
ちなみに、これは2010年11月末の写真。だいぶ枝数が減っていることが分かります。古い枝が落下してしまう可能性もあったでしょうから、こうした治療が必要になるんですね
2015年12月の乳銀杏。見れば見るほど大きな樹で、葛城山のふもとにあるとはいえ、よく雷が落ちなかったなと不思議になります
ほぼ同じ位置から撮影した、2010年11月の画像。お天気もカメラも違うので単純に比較はできませんが、枝数が減った代わりに、葉が濃くより鮮やかになったような印象です
乳銀杏の幹の部分。乳房状に垂れ下がっているため、こういう名前で呼ばれています。お参りすると、お乳の出が良くなるようなご利益があるとか
2015年の元気な姿をご覧ください
冬至2日前から「一陽来復お守り」の授与が
境内には「一陽来復(いちようらいふく)お守り」授与のお知らせがありました。いただいたお守りは、災いを福に転ずるご利益があるとか。冬至の2日前(12月20日)から節分まで授与され、冬至・大晦日・節分のいずれかの日の夜中12時に、玄関の高いところに貼ります
一陽来復お守りは、別名「難転摩滅(なんてんまめつ)お守り」といいます。1482年藤原遠厚が一言主大神が降り立ったここ「神降の里」に神主や山伏を集めて神事を行ったことから始まったのだとか。今年は授かりに行こうと思います!
参道に出ていた無人販売所。立派な九条ねぎや里芋が100円!大根なんて2本で100円!お参りにくると、こんなラッキーが待っているかもしれません(笑)
■葛城一言主神社
HP: 参考サイト(御所市HP)
住所: 奈良県御所市森脇432
電話: 0745-66-0178
主祭神: 一言主大神、幼武尊
創建: 9世紀ごろ
開門時間: 不明
拝観料: 境内無料
駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: 「近鉄御所駅」から、奈良交通バス・五条バスセンター行「宮戸橋」下車
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