
秋限定!色鮮やかな『紅葉柿の葉すし』@柿の葉すし山の辺
明日香村・飛鳥資料館の近くの『柿の葉すし 山の辺』さん(Facebook)。11月~12月上旬ごろの期間限定で、赤や黄色に紅葉した柿の葉を使った、秋限定の「紅葉柿の葉すし」を販売しています。見た目も華やかで、お味もまろやか。秋にしか手に入らない逸品ですね。お取り寄せもできますので、皆さんもぜひ!
飛鳥資料館の近く、意外と小さな店舗です
赤や黄色に紅葉した柿の葉を使った、秋限定の「紅葉柿の葉すし」を提供している『柿の葉すし 山の辺』さん(Facebook)。
明日香村の「飛鳥資料館」から、わずか30mほど東側になりますが、こちらの住所は桜井市になります。
桜井市で団体職員をしていたご主人(川上村のご出身)は、奥さんとともに2006年に起業。柿の葉寿司のお店としてはもっとも後発でしょう。しかし、オープンから3年後、東京・日本橋の「奈良まほろば館」へ柿の葉寿司を出荷できることに。このため、山の辺さんの名前は、奈良県内よりも東京で先に広まったと言えます。
県道15号線沿い、飛鳥資料館のすぐ近くにある『柿の葉すし 山の辺』さんの店舗。小さな建物ですが、ここから全国への発送なども行っています
引いてみたところ。この背後には飛鳥資料館が、このまま400mほど先には「山田寺跡」があります。ハイキングの途中で立ち寄ってみたりしてもいいですね
柿の葉すしの料金表。鯖(さば)は「10個(@1,300円)」、鮭(さけ)は「10個(@1,600円)」から、鯖と鮭が半々のミックスは「10個(@1,450円)」。30個の大箱での注文もできます
柿の葉すし 山の辺さんでは、柿の葉寿司作りを体験できる「柿の葉すし体験道場 天空の郷」という施設も運営なさっています。鯖を切って、型押しをし、葉っぱに包むまでを体験できるとか(要事前予約)
美しい「紅葉柿の葉すし」発祥のお店です
『柿の葉すし 山の辺』さんといえば、赤や黄色、色鮮やかに紅葉した柿の葉を使った「紅葉柿の葉すし」の元祖のお店です。紅葉した柿の葉を使い始めたのは2007年ごろのこと。今では他のお店でも同じような商品を見かけるようになりました。
紅葉した柿の葉が手に入る「11月~12月上旬ごろ」までの提供です。5月~10月ごろは新葉、12月~翌年5月ごろは塩漬けした葉を使用し、季節ごとに違った風味が楽しめるのだとか。
じつは私、「柿の葉っぱが紅葉したところって、近所ではあまり見かけない」と、ずっと疑問に思っていました。紅葉する品種とそうでない品種があるのかと思っていたのですが、ご主人にお話を伺ったところ、そうではないようです。
●柿の葉が紅葉するのは、実をもいだ柿の木のものみ。収穫して1週間後くらいに色づく
●柿の葉は、緑のものが1週間くらい、赤いものは3日くらいしか日持ちしない
●11月初旬は赤く、中旬ごろから黄色い葉が混ざってくる
住宅街にあるような、柿の実を収穫しないままの木は紅葉せず、ちゃんと収穫される柿の木が紅葉するのだとか。適切なタイミングで柿の実がもがれることが、「葉を落としていい」という合図になるんでしょうね。自然ってすごいです!
山の辺さんの「紅葉柿の葉すし」(10個入り×2箱)。コントラストが美しいですね!パンフレットの写真にあるような、緑・赤・黄の3色になるのは、11月中旬ごろからだとか
手前が「30個入り」、奥が「20個入り」。華やか!全国へ発送してくれますので、お店へ行けない方でも購入できます。ご進物にも、人が集まる席に用意してもいいですね。こんな美しいものが登場したらさぞ盛り上がるでしょう!
この日、ご主人が取ってきたばかりだという、赤く紅葉した柿の葉です!山の辺の道沿いの「平種無柿」という品種だとか。忙しい合間をぬって、柿の葉採集までするのですから、この時期は特に大変でしょうね
当日と翌日、味の違いを食べ比べ
山の辺さんの「紅葉柿の葉すし」は、とてもまろやかで美味しいお味でした。
ご主人から、「当日に全部食べきらずに、翌日にもいくつか残しておくと、また美味しいですよ」と教えていただいていたので、その通りに食べ比べてみましたが、確かにお味が全然違います。
当日のものは酢の主張がやや強め。じつは私はお酢があまり得意ではないんですが、このくらいのお味が適度に感じました。ちょうどいい甘味と酸味で、お酒のアテにしたいような感じです。ご飯も存在感があって、いずれも個性を主張していました。
そして、翌日にいただいてみると、全体がまろやかに馴染んでいます。尖ったようなところは一切なくなり、柿の葉寿司として一体化した感じですね。どちらも本当に美味しかったです!
自宅用に購入した「ミックス10個(@1,450円)」。品のある素敵なパッケージですね
開封したところ。赤と緑の柿の葉すしが交互に並びます!箱の部分にどちらが鯖か鮭か分かるように、シールが貼ってあるのも親切です
アップで。柿の葉の香りがほのかに漂います。自然のものなので、表面に傷が見えるものも。ちょっと前まで柿の木についていた葉っぱですから、自然そのものですね
柿の葉を広げてみたところ。緑の柿の葉は、表面が内側に。赤い柿の葉は、表面が外側になっているようです
つやつやですね。とってもまろやかなお味ですが、購入した日に食べたものは、やや甘酸っぱい酢の風味が立っていて、お酒のアテにしたいような感じ。いくつか翌日にも残して食べてみましたが、全体が馴染んでまろやかな味わいに進化していました。どちらも甲乙つけがたい美味しさです!
山の辺さんの柿の葉すしは、素材にもこだわっています。鯖は静岡の焼津港に水揚げされたもの、鮭は北海道産の天然もの、米は明日香村の契約農家さんのヒノヒカリ、塩は赤穂の塩、柚子酢は徳島産の柚子を絞ったものを使用。ぜひお試しあれ!
事前予約がベター。遠方への配送も可能
なお、山の辺さんの「紅葉柿の葉すし」は、今年は特にテレビや雑誌などからの引き合いが増えていて、ますます注目されているようです。店頭に出向けば、運が良ければ購入できますが、事前に予約しておくのがベターでしょう。電話やネットから注文できますし、遠方からのお取り寄せもできます。
1年で1ヶ月ほどしか手に入らない美しい逸品ですので、ぜひお試しください!
■柿の葉すし 山の辺
HP: http://www.kakinohasushi.net/
Facebook: https://www.facebook.com/kakinohasushiyamanobe
住所: 奈良県桜井市山田676-2
電話: 0744-45-3675
定休日: 火曜日、第2・第3水曜日
営業時間: 10:00 - 17:00
アクセス: 近鉄「橿原神宮前駅」から車で10分ほど
※「紅葉柿の葉すし」は、11月~12月上旬ごろのみの期間限定販売です」
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