奄美大島の郷土料理のお店『鶏飯食堂 HABUS』@奈良町
奈良市福智院町にある『鶏飯食堂 HABUS』さんへお邪魔してきました。奄美の郷土料理である、お茶漬けや雑炊のような食べ物「鶏飯(けいはん)」がいただけます。生まれて初めていただきましたが、なかなか美味しかったです!
ならまちでいただく奄美料理とは?
奈良市福智院町にある、奄美料理の専門店『鶏飯食堂 HABUS』(けいはんしょくどう はぶす)さん。奄美の郷土料理「鶏飯(けいはん)」がメインという、かなり珍しいお店です。
奈良にいながらにして南の島のお料理をいただけるのは嬉しいですが、私は奄美大島どころか、沖縄にも行ったことがないので、正直、どんな味なのか全く想像できませんでした(笑)
店舗は169号線沿いにありますが、外観からは飲食店だとは気づかないかもしれません。外観も内装もとてもオシャレで、本当に雰囲気のあるお店です。細長い変わった形をしてますが、それも味に思えてきます。
奄美大島の郷土料理「鶏飯(けいはん)」がいただけるお店『鶏飯食堂 HABUS』さん。169号線の「福智院北」交差点からすぐにあります。外見からは何屋さんだかさっぱり見分けがつきませんのでご注意を!
入り口の脇。このドアは締切になっていて、奥が客席になっています。以前は何の建物だったか分かりませんがオシャレですね。お店のロゴもライトも、本当にいい雰囲気です
店内を客席の奥から眺めたところ。コンクリート打ちっぱなしの店内に、テーブルが3台ほど。奥行きのない、横に細長い形をしています。本当に変わった建物ですね
店内の様子を少し。外から見えたガラス戸。内部はタイル貼りになっています
ジマム豆腐・島もずく・トン足・チャンプル!
HABUSさんのメニューは、主食メニューは奄美名物「鶏飯(@1,000円)」のみです。
その他は、自家製の落花生のお豆腐「ジマム豆腐(@500円)」、奄美大島の郷土料理で豚肉とツブミソを炒めた「ブタミソ(@500円)」、さらに時間帯によって、島もずく・トン足・アオサ・チャンプルなどがいただけるようです。
この鶏飯(Wikipedia)について、店内にはこんな説明がありました。
郷土料理全国第二位に選ばれた、まーさっさ料理(鶏飯)17世紀、代官所があった奄美北部、奄美市笠利町のごく一部の集落の郷土料理でした。
400年前からの要人のおもてなし料理です。
昭和43年4月、昭和天皇が奄美をご訪問された折、鶏飯の素朴な味をご賞賛なされたそうで、その後、沢山の旅行者に絶賛され、NHKの朝の連続ドラマ「いもたこなんきん」でも紹介されまして、現在は全国的にメジャーになりつつあります。我が家の「鶏飯」は、安政5年生まれの曾祖母が、部落を訪れる要人に、冬は「豚飯」、夏になると豚肉も底をつくので庭先の放し飼いのシャモ鍋で「鶏飯」のおもてなしをしていました。当時は鶏、卵はめったに食する事はできない貴重品、少ない鶏肉を多勢の人が、美味しく食べられるよう工夫したのが「鶏飯」です。
HABUSさんのメニュー。メインは奄美名物の「鶏飯(@1,000円)」で、ご飯物はこれのみ。単品で、自家製の落花生のお豆腐「ジマム豆腐(@500円)」、奄美大島の郷土料理で豚肉とツブミソを炒めた「ブタミソ(@500円)」などがあります
こちらは一品料理のメニュー。「15:00~」とありますので、昼は食べられないものもあるかもしれません。ジマム豆腐・島もずく・ブタミソ・トン足・アオサ・チャンプルなど、南国ムードタップリの料理が並んでいますね
説明文によると、奄美鶏飯は400年前からのおもてなし料理なのだとか。ご飯に具材を乗せてスープをかけて食べるため、暑い時期にでもサラッと食べられそうですね
テーブルの上には、奄美のパンフレットがいっぱい!また、壁面には奄美のポスターがいっぱい!とても奈良の一角とは思えません(笑)。なお、Twitterで教えていただいたのですが、奄美大島のあるお店でHABUSさんのお店の宣伝があったのだとか。オーナーさんと縁にあるお店なのかもしれませんね
何故か置いてあった「ハブに咬まれたら」。この他、ハブの毒を吸い出す「毒吸出器」の使い方説明図もありました(笑)
コクのある具沢山お茶漬け的な「鶏飯」
HABUSさんの「鶏飯(@1,000円)」は、ご飯をいれたおひつ(茶碗2杯分)・トッピング・鶏ガラベースのスープがセットになって出てきます。ご飯の上に具材を乗せ、スープをかけていただく、お茶漬けや雑炊に近い食べ物ですね。どことなく名古屋名物「ひつまぶし」を連想しますが、1杯目も2杯目もスープをかけていただきます。
具材は、錦糸玉子・刻みネギ・シイタケ・鶏肉・アオサ・パパイヤの皮の漬物・みかんの皮をおろしたものなど。かなり個性的な面々ですが、それほどクセもなく、全く違和感ありませんでした。貴重だった鶏肉や玉子に、身近な食材を組み合わせておもてなししていたんでしょうね。
スープはやや塩分が強めですが、決して気になるほどではありません。鶏ガラベースですが、ラーメンスープとは違いさっぱりとしています。私はこのテイストが大好きなので、クセになりそうです。おもてなしの一品というよりは、少しB級グルメ的な味わいがあるのもいいですね。
味もいいですし、全体的にボリュームもありましたが、どうしても1,000円という価格はややお高めに感じてしまいます。気になる点はそこだけで、お店の雰囲気もいいですし、またぜひ立ち寄りたいと思います。
HABUSさんの「鶏飯(@1,000円)」。ご飯は小さめのおひつに入っていて、茶碗2杯分あります。名古屋名物「ひつまぶし」のように、1杯目はスープなしで…という訳ではなく、1杯目も2杯目も具材を乗せたご飯にスープをかけていただきます。「本場の奄美では使いませんが、2杯目はわさびを入れるといいですよ」と教えていtだきました
鶏飯のトッピングの具材たち。右から時計回りに、錦糸玉子・刻みネギ・シイタケ・鶏肉・アオサ(海藻)・パパイヤの皮の漬物。中央にあるのは、みかんの皮をおろしたものとワサビ。パパイヤの漬物なんて、どうなることかと思いましたが、クセがなくて美味!思った以上に食べやすいかったです
全てトッピングしてスープをかけて、鶏飯の完成です。スープは鶏ガラベースで、やや塩分は強め。表面に脂も浮いていますので、気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、ヘンに上品すぎず、私は美味しくいただけました。これは暑い夏にこそ食べたいですね。B級グルメにも通ずる不思議な魅力がある一品でした
■鶏飯食堂 HABUS(けいはんしょくどう はぶす)
HP: 参考サイト(食べログ)
住所: 奈良県奈良市福智院町31-2
電話: 0742-26-8299
定休日: 木曜日(祝日の場合は翌日休み)
営業時間: 11:30 - 19:00(スープが無くなり次第終了)
駐車場: 無し
アクセス: 近鉄奈良駅から奈良交通バス「天理方面」行きで6分、「福智院町」下車すぐ
※サイトによって営業時間や定休日などがまちまちですが、この日お店の前の張り紙を参考にしています
■参考にさせていただきました!
鶏飯 - Wikipedia
奄美大島 - Wikipedia
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鶏飯食堂 HABUS (郷土料理 / 京終駅、近鉄奈良駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5