『なら旅』や名探偵コナンなど、奈良関係スマホアプリたち
奈良県内の観光情報がスマートフォンで閲覧できる、奈良県公式観光アプリ『なら旅』がリリースされました。ちょっと遊んでみましたので、簡単に内容をご紹介しておきます。また、その他にも奈良に関係するアプリはいくつかありますので、合わせてどうぞ!
奈良県公式観光アプリ『なら旅』
スマートフォン(iPhoneとAndroidともに使用可能)向けのアプリとしてリリースされた、奈良県公式観光アプリ『なら旅』。お馴染みのせんとくんがいたるところに登場する、いかにも奈良っぽいアプリです。
「なら旅」は、奈良公園を中心とした“奈良めぐり”を楽しむための観光ガイドアプリです。社寺や世界遺産など人気の観光地から、奈良の日常を感じられる町歩きスポットまで多彩な魅力を味わいながら、とっておきの奈良時間(ならとき)を満喫してください。
基本的には「奈良の観光スポットを探すこと」に特化してあり、コースから、現在地から、指定のエリアから、ジャンルからなど、さまざまな方向から情報を見つけられます。
もちろん、観光スポットの営業時間や住所・電話番号なども掲載されていますし、必要な情報はアプリ内でブックマークしておけますので、すぐにお気に入りのスポット情報へアクセスできます。簡単に使ってみましたが、ちゃんと作ってあって使いやすいですね。
また、ちょっとした遊び的な要素もあります。せんとくんが真ん中にいる「電子コンパス」を使えば、目的地への距離と方向をずっと示してくれますので、方向音痴の方も安心ですね。さらに「ココカメラ」という機能もあって、ある特定のスポットに行くと、せんとくんのフレーム入りの写真が撮れたりもします!
無料で利用できますしよくできたアプリだと思いますが、奈良県の公式というには、まだエリアが狭いのが気になります。今のところ、奈良市内の観光地と、西の京、斑鳩エリアまでしかカバーできていませんので、他のエリアまで広がるとより楽しくなりますね!
奈良県公式観光アプリ『なら旅』。起動画面にせんとくんが登場し、オススメの「コース情報」が一覧できます。いつもの定番コースは網羅してあります
コース情報には、季節限定のイベントも掲載されます。これは冬のイベント「しあわせ回廊 なら瑠璃絵」のもの。タップするとイベントの内容として「東大寺戒壇院戒壇堂」の夜間特別拝観の情報などが出てきました。常に最新の情報が見られるので便利ですね
トップ画面を下へスクロールしていくと、「エリアから選ぶ」「ジャンルから選ぶ」という選択肢も出てきます。色んなアングルから情報が探せて便利ですね。近くのトイレや駐車場を探してくれる機能もあります
「電子コンパス」と「ココカメラ」。コンパスは目的地までの方向と距離が表示されますから、方向音痴の方には便利かも。ココカメラにはせんとくんのフレームが登場するのですが、その場所に行かないと表示されません。何箇所かで試したんですが、このフレームしか見つかりませんでした(笑)
■なら旅
HP: http://nara-park.com/narapark_app.html
料金: 無料
ダウンロード: iPhone版(iTunes App Store)、Android版(Google Play)
名探偵コナン推理シミュレーションゲームも
そして、奈良を舞台にしたアプリとして『名探偵コナン推理シミュレーションゲーム~奈良編~』(または『名探偵コナン 奈良旅情ミステリー ~万葉の旅人~』)という推理ゲームもあります(iPhone用のみ)。
ご存知、行く先々で殺人事件に巻き込まれることでお馴染みの、名探偵コナン君のご一行。奈良へ旅行に来た途端に、またすぐさま殺人事件に出くわします(笑)
いわゆる、シナリオを読んで選択肢を選んでいく推理シミュレーションゲームですね。1章15話構成、全部で6章まであるという、かなりボリューミーな内容です。
無料でできるのは2章まで(追加シナリオは各章170円。全章まとめて購入すると500円)ですが、無料分だけでもかなりの量のシナリオですし、ちゃんととある事件が発生して解決するようになっていますので、ここだけでも十分に楽しめますね。
私は追加シナリオまで購入していませんが、無料分は楽しく遊べました。奈良の名所が登場するのはもちろんですが、ほんの一瞬だけですが、喜光寺や長岳寺などの渋いところも出てきたりして、思わずニヤリとしてしまいます。
シナリオの出来がいいかどうかは私には判断できませんが、マルチエンディングになっていて、かなり遊べるようですので、気になる方はダウンロードしてみてください。
名探偵コナン君たちが、奈良を舞台に事件を解決する推理シミュレーションゲームです。背景がJR奈良駅の旧駅舎だったり、ホテルが(名前は出てきませんが)奈●ホテルさん風だったりして面白いですね。時々、違和感を感じる場面があったりして、ニヤニヤしてしまいます
漫画を読んでいるかのようにシナリオがすいすいと進み、大事なところで選択肢が現れます。基本的に選択をミスっても大問題にはならないようですから、気軽に遊んでください!
■名探偵コナン推理シミュレーションゲーム~奈良編~
HP: http://sp.mco.cybird.ne.jp/pc/iphone.html
料金: 第2章まで無料(それ以降は有料)
ダウンロード: iPhone版(iTunes App Store)
ブラタモリ気分が味わえる『奈良絵図紀行』
また、個人的に気に入っていて、ヒマな時にたまに見たりするのが、『奈良絵図紀行』というアプリです。こちらは「ちずぶらり」シリーズを開発している、京都府精華町のATR Creativeさんがリリースした作品です。
基本的に、奈良の古地図を表示して楽しむ…というものですが、奈良公園 東大寺付近の絵図 (明治12年)・薬師寺 (江戸期)・元興寺 (江戸後期)・大安寺 (明治前期)・春日大社 (明治24年)、さらに法隆寺・大和郡山・長谷寺・吉野山など、計12枚の古地図が収録されています。
ポイントをタップするとスポット情報が表示されます。特に面白いのは、古地図の上に現在地を表示し、現在のマップと切り替えて見られることですね。古地図自体がそれほど細かい書き込みのあるものではありませんから、完全に過去と現在を対応させられるわけではありませんが、ちょっとしたブラタモリ気分くらいなら味わえます!
無料で利用できますので、興味のある方はぜひ!
アプリ『奈良絵図紀行』。時代はさまざまですが、奈良県内各所の古地図が12種類も観られます。マップデータはそれなりに容量があるため、最初にまとめてダウンロードしておくといいですね
マップはこんな感じで表示されます。向かって左は「奈良公園 東大寺付近の絵図 (明治12年)」より。御奉行跡が大きく見えたりしています。ピンをタップするとスポットの説明が。古地図のエリア内では、現在地が地図上のどこになるのかを表示する機能もあります!
■奈良絵図紀行
HP: http://atr-c.jp/burari/product/oldmap/nara.html
料金: 無料
ダウンロード: iPhone版(iTunes App Store)、Android版(Google Play)
電子ブック 大和路ろまん文庫『奈良町恋物語』
京阪奈情報教育出版さんという出版社から発売されている、奈良を舞台にした「大和路ろまん文庫」という作品集が出版されています。その中の作品『奈良町恋物語』が電子ブックアプリ化されています。
こちらは、すべて奈良を舞台にした全5話の短篇集です。アプリは、最初の一話「灯火滑走路」(なら燈花会を舞台にした作品)が入って「250円」。その他の4話は各85円で追加購入できる仕組みになっています。全部買ったら590円となる計算ですね。
ちなみに、この作品の単行本は840円(Amazonでも購入できます「奈良町恋物語 (大和路ろまん文庫)」)ですから、それと比較すると割安感はあるでしょう。
私は普段からiPhoneに青空文庫リーダーのアプリを入れておいて、ちょっとヒマな時間に読んだりしています。こんな電子書籍がスマートフォンの中に入っていると、ちょっとヒマになったけど読む本が無い…という場面で助かるんですよね。
『奈良町恋物語』の内容については、まだ最初の一本しか読んでいませんのであれこれ言いませんが、きっとどこかで時間が空いた時に購入して、サッと読むと思います。電子書籍を体験してみるのもいいかもしれませんね。
大和路ろまん文庫の『奈良町恋物語』は奥山鳴さんの短篇集です。アプリ購入時に1本読めるようになっていて、その後は1話85円で追加できます。文中に登場する地名は、スマホの地図で表示できたりする機能もありますから面白いですね
■大和路ろまん文庫『奈良町恋物語』
HP: http://narahon.com/
料金: 250円(その他の4話は各85円)
ダウンロード: iPhone版(iTunes App Store)
※今回の記事は、私の私物の「iPhone4S(iOS 6.1.1)」で動作させました。機種やバージョンによって違いが出る可能性もあります。
※ちなみに、iPhoneでの読書には、青空文庫リーダー「
豊平文庫」を使っています。青空文庫にも、「大和路・信濃路(堀辰雄)」「死者の書(折口信夫)」「古寺巡礼(和辻哲郎)」「竜(芥川龍之介)」など、奈良に関係する本は多数見つかります。このアプリは無料でも30冊まで読めますので、ぜひお試しあれ!