
古墳カード登場!『大和浪漫回廊~万葉集・古墳を巡る~』
奈良県中部を中心として、大和平野の「古墳」と「万葉歌碑」を巡る『大和浪漫回廊~万葉集・古墳を巡る~』という企画が始まっています。チェックポイントを回ると、計18枚の「古墳カード(!)」が手に入るということで、さっそくコンプリートしてきました!
「古墳」と「万葉歌碑」を巡る企画です
2010年11月15日から、奈良県の中部をメインに『大和浪漫回廊~万葉集・古墳を巡る~』という企画が行われています(2011年3月27日まで)。
もちろん観光促進を目的としたもので、より多くの人に大和平野の「古墳」と「万葉歌碑」を巡ってもらおうというもの。地図に古墳・万葉歌碑・寺社仏閣などを掲載した立派なガイドブックを作成してありますが(ホームページでも見られます)、このマップがよくまとまっていて、古墳・万葉集関連に興味がある方にはとても使いやすいでしょう。
私事ですが、ここ最近、万葉集の本などを熱心に読んでいますし、奈良検定の準備もかねて古墳を回ったりしていましたので、まさに今の私にうってつけの企画となりました。
『大和浪漫回廊~万葉集・古墳を巡る~』のガイドブックの表と裏。まずはこのガイドブックを手に入れるところから初めてください
『大和浪漫回廊』のガイドブックから「明日香・橿原」のページ。地図上に古墳と万葉歌碑の位置が掲載されていて、とても実用的です。この他にも、上ツ道、山の辺の道、馬見、下ツ道、葛城古道・秋津州・巨勢、當麻・葛城の里のマップも掲載されています(内容はホームページでも見られます)
明日香の一部を拡大してみました。有名な万葉歌の解説なども掲載されています。また、ここに掲載されている古墳の画像と説明文が、全18種類の「古墳カード」として配布されています。デザインはそのまんまですね
「葛城古道・秋津州・巨勢」のページ。「巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を(坂門人足)」という有名な万葉歌の歌碑や、高天彦神社・高鴨神社などが掲載されています
プレゼント応募できる「古墳カード」
また、このキャンペーンのインセンティブとして、
「古墳カードを集めて、抽選で大和のおみやげをもらおう!」という企画も用意されています。
この古墳カードとは、全20箇所の設置所で各1種類ずつ無料で配られるもの。カードにはそれぞれ固有のシリアルナンバーが掲載されていて、それを専用の応募葉書かホームページから応募すると、当選者には賞品として奈良の特産品が当たるキャンペーンも行われています。
どちらかというと地味な存在である古墳のカードを作ってしまったというのが素晴らしいですね!私みたいな物好きにはたまりません。このイベントの存在を知ってすぐに、20箇所の施設をまわってコンプリートすることを決意したのでした!
『大和浪漫回廊~万葉集・古墳を巡る~』のガイドブックと、18枚(重複を含めると20枚)の「古墳カード」。大和盆地に点在する古墳と万葉歌碑をめぐる企画で、当選者には賞品として奈良の特産品が当たります
全部で18種類。20箇所まわって集めます
古墳カードを集める手順は、意外とシンプルです。
[1]県内20箇所の古墳カード設置施設、道の駅などで、『大和浪漫回廊~万葉集・古墳を巡る~』のガイドブックかチラシを手に入れる
[2]古墳カード設置施設へ行き、ガイドブックを見せて「古墳カードを集めています」と申し出る
[3]係の方が古墳カードを手渡してくれる
それほど注目度の高くないイベントだと思われるため、各窓口の方から「何のことですか?」と聞き返されて恥ずかしい思いをすることも覚悟していたのですが、そんなことは全くありません。ちゃんと周知徹底されていて、どの設置施設でもすぐに分かってくれました。
また、注意点なども書いておきます。
●古墳カードは全部で18種類。設置施設は全部で20箇所。石舞台古墳と高松塚古墳は2箇所で配布されていたためダブりになります
●古墳カード設置施設は、カードはそれぞれ1種類しか置いてありません。全てをコンプリートしようと思えば、ほぼ全ての施設をまわる必要があります
●20箇所のうち、市役所内にある2箇所(橿原市観光課・御所市観光協会)は土日祝日はお休みです。このため、一日で18枚全部を手に入れるのはかなり難しいかもしれません
●私たちは2日間に分けて回りました。奈良中部に集中しているため、車移動であれば、トータル半日もあれば十分にまわれます
●古墳カードにプレゼント応募のシリアル番号が印刷してあるため、人数分以上はもらえません
古墳カードの設置施設を簡単にご紹介しておきます。住所や電話番号はガイドブックに掲載されているのでそちらをご覧ください。
【01】桜井観光案内所
※15時閉鎖
【02】桜井市埋蔵文化センター
※月曜火曜、祝日の翌日休み
【03】天理市トレイルセンター
【04】天理市観光案内所
※天理駅前天理ビル内
※毎週火曜休み
【05】磯城の里(田原本観光案内)
※田原本町駅近く
※火曜水曜休み
【06】唐古・鍵考古学ミュージアム
※月曜休み(祝日の場合は翌日休み)
【11】橿原市観光課
※土曜・日曜・祝日休み
【12】飛鳥総合案内所「飛鳥びとの館」
【13】飛鳥京観光協会
【14】明日香村観光会館
【15】奈良県立万葉文化館
※水曜休み
【16】御所市観光案内所
※水曜休み
※平日は午前中のみ、土日祝は14時まで
【17】御所市観光協会(御所市役所内)
※土曜・日曜・祝日休み
【18】葛城の道歴史文化館
※月曜・金曜休み
頑張ってコンプリートしました!
私たちが頑張って集めた18種類の古墳カード、順不同で名前だけご紹介しておきます。
高松塚古墳・石舞台古墳・水泥古墳・屋敷山古墳・巨勢寺塔跡・桜井茶臼山古墳・箸墓古墳・西山古墳・黒塚古墳・唐古鍵遺跡・黒田大塚古墳・ナガレ山古墳・大塚山古墳群・笛吹神社古墳・沼山古墳・丸山古墳・新沢千塚古墳群・宮山古墳
どこに行けばどのカードが手に入るか・・・というのは、あえて伏せておきます。やはり有名な古墳のカードが手に入ると嬉しいですし、「ここでこのカードが来るか!」とか驚きながら回ると、かなり楽しいですね。
また、中には、裁断がずれているカードがあったり(桜井茶臼山古墳)、掲載内容にミスがあって塗りつぶしてあるものがあったり(沼山古墳)、古墳とは言いづらいものが混ざっていたり(巨勢寺塔跡)、ちょっといけてない感じが逆にいいですね。
全18種類の古墳カード。設置施設は全部で20箇所ありますが、石舞台古墳と高松塚古墳は2箇所で配布されていたためダブります。こうして並べてみても、絵面も内容も渋すぎです!相当なレアカードですね(笑)
集めた古墳カードの何枚か。カードの下側にはシリアル番号が記載されていて、これはプレゼント応募に使用します。カードの裏面は、「大和浪漫回廊」の文字と大和三山の夕暮れの画像になっています
カードの古墳に行ってみると楽しそう
この企画に参加した感想ですが、古墳カードを手に入れるためにうろうろと移動するのは、札所巡りのようでとても楽しかったですね。ただし、普段は全く縁のないところにも行くため、私たちのような方向音痴はカーナビが無ければ辿りつけなかったでしょう。
また、18枚の古墳カードを集めることに夢中になってしまうため、途中に立ち寄る展示施設を入館している余裕がありませんし、せっかく古墳の近くを通っても素通りしてしまうのも残念なところですね。結局、この日は本物の古墳は一つも見られませんでした。
やはり、古墳カードを一気に集めるのではなく、各エリアに分けて、しっかりと実物を見ながら回った方が楽しいですし、より記憶にも残るでしょう。まずは古墳カードを手に入れて、そこで出た古墳に実際に行ってみる・・・とすればより楽めると思います。
車でまわるのもいいですし、徒歩やレンタサイクルを使ってもいいですね。山の辺の道や葛城古道などを味わういい機会になると思いますので、ぜひ参加してみてください。
■大和浪漫回廊~万葉集・古墳を巡る~
HP: http://yamato-romankairo.com/index.html
問い合わせ先: 0742-27-7494(大和浪漫回廊事務局 奈良県土木部 道路建設課
●関連サイト
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